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【研究支援】不育症に対するこれからの支援を考える研究プロジェクト

慶應義塾大学 教職課程センター 教授 伊藤美奈子先生より研究協力依頼が届いています。

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妊娠22週未満の流産をご経験されたお母様へ

みなさま、はじめまして。慶應義塾大学教職課程センター・教授の伊藤美奈子と申します。専門は臨床心理学および発達心理学です。今年度より、「不育症に対するこれからの支援を考える研究プロジェクト」を、同じく慶應義塾大学看護医療学部・教授の竹ノ上ケイ子、大学院生の中北充子と始めました。
 
私自身、流産の経験が5度あり、十分な支援が得られないままその苦しみにつぶれそうになった時期があります。自らの専門の立場(臨床心理士)から、なんとか不育症に苦しんでおられる方への実際の支援に結びつく研究ができないかと模索し続けてきました。竹ノ上は、助産師・看護師としての臨床経験があり、不育症や流産・死産患者の方への支援を続けて来ました。中北は、助産師・看護師としての臨床経験がある大学院博士課程の院生です。今回は、臨床心理学と看護学とのコラボレーションによる新しい支援方法を開発することをめざし、その第一歩として流産経験者のみなさまを対象に探索的な調査を「流産・死産経験者で作るポコズママの会」、「NPO法人不育症友の会ハートビートくらぶ」の協力を得て実施させていただくことになりました。私自身、ハートビートくらぶの会員でもあります。

流産をご経験された時のことを振り返っていただくことは、その当時の辛い感情を呼び起こすことになるかもしれません。内容をご覧頂きまして、ご協力いただけるかどうか、十分にご検討をお願いいたします。もし途中で、辛くなったりして回答が続けられそうにない場合は、すぐに回答を中断してください。質問は全部で101個あり、回答にはおよそ20分を要します。回答数が多いので、ご回答いただける部分だけ回答して、送信ボタンを押してくださっても構いません。

みなさまにご回答頂きましたものは、ポコズママの会の協力のもと、同会が管理するサーバーに自動転送され保存されます。データ化も同会の管理するサーバーで行われ、その後研究者に提供されます。このサーバーに第3者がアクセスすることはできません。個人的な情報は厳守され、研究目的以外に使用することは一切ございません。また、調査結果がまとまりましたら、専門学会に発表させていただきますとともに、ハートビートくらぶ、ポコズママの会のHPを通しまして、みなさまにご報告させていただく所存でございます。臨床心理学・助産学それぞれの立場を生かして、みなさまからの声を今後の不育症の患者様や流産をご経験された方への支援に生かせるよう最大限の努力をしていきたいと思っております。どうぞ、ご協力をお願いいたします。

<研究代表者>
伊藤美奈子(臨床心理士) (minako@ttc.keio.ac.jp) 慶應義塾大学 教職課程センター

<共同研究者>
竹ノ上ケイ子(助産師・看護師)(takenoue@sfc.keio.ac.jp)慶應義塾大学 看護医療学部
中北充子(助産師・看護師)(nakakita77@sfc.keio.ac.jp)慶應義塾大学大学院後期博士課程