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からだの相談 Q&A

退院後の体の回復と生活について、不安や疑問にお応えします。
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流産の手術後、出血が続いています。

術後の出血は個人差があります。数日で止まる方もいらっしゃれば、2週間程、続く場合もあります。また、茶色いおりものが長く続く場合もあります。

手術を受けた方は、手術から1,2週間後に検診が予定されているはずです。出血に関する不安は、検診時に医師に伝えましょう。また、検診後であっても、出血が続く場合は、産婦人科を受診してください。

おなかが痛みます。

下腹部の痛みは子宮が妊娠していない状態に戻ろうとして収縮するために起こるものです。又、分娩によって赤ちゃんを出産した場合、後陣痛や悪露があるかもしれません。

痛みが治まらない場合、激しい痛みがある場合は、早めに受診しましょう。

術後・産後の健診は行かなくてはいけませんか?

たとえ経過が順調だと思っても、自分では分からない傷や合併症などがあるかもしれません。大切なお体ですから、必ず健診に行きましょう。

退院後はどのように過ごせばいいのですか?

心身共に疲れていますので、退院後数日は安静にして外出も控えましょう。少しずつ、簡単な家事から初めてみましょう。無理をすることはないので、できることからはじめましょう。ご主人様やご家族にも協力してもらいましょう。

通常の生活に戻るのは術後・産後の病院での健診が目安となります。外出やお仕事の復帰などは、自分の体調や心と充分に向き合って無理をしないようにしましょう。

入浴はいつからできますか?

流産の手術をされた方は、手術当日のシャワー・入浴は控えましょう。汗をかいて気持ちが悪ければ、濡れタオルで体を拭きましょう。薬局で売っている身体拭き綿(ウェットティシュのようなもの)で拭いてもいいでしょう。

翌日から、体調が良ければシャワーを浴びることができますが、入浴は術後の健診で体調が回復しているのを確認してからにしましょう。出血が続く場合はシャワー程度にして入浴は控えましょう。傷口から細菌が入り、発熱することがありますので、入浴は体の回復を十分に待ってからにしてください。

分娩された方も悪露があるときはシャワーを浴びる程度にしましょう。悪路の量が少なくなったら入浴しても大丈夫ですが、入浴時間も初めは短時間にしましょう。体調を見ながら、体の負担がないように入浴しましょう。

退院後、食べてはいけないものはありますか?

流産・死産後、食べてはいけない物はありません。ただし、手術や分娩で体も疲労していますし、悲しみで食事もできないかもしれません。

ヨーグルトやフルーツなど食べやすいものを少しずつ摂ってみましょう。好きな物を食べて構いませんが、脂っこいものは気分が悪くなる人もいますので、体調を見ながら食事をしましょう。

排尿時に痛みがあります。

流産の手術操作によって膀胱に細菌が入りやすくなっていることがあります。膀胱炎などの疑いもありますから、排尿時の痛みや頻尿の症状があれば、医師に相談してみましょう。

おっぱいが出てきました。

妊娠が中断されたことによるホルモン変化のため、流産や死産後に母乳が出る場合があります。母乳が出る準備としてお乳が硬く張ってくる場合もあります。赤ちゃんに飲ませてあげたかった母乳。大変辛いことですが、母乳を止める手当てをしましょう。

母乳を止めるには、自然に止める方法と薬によって止める方法があります。助産師さんによる乳房ケアによって自然に母乳を止めることができます。また、妊娠初期で流産した方は自然に母乳が止まることが多いです。

お乳が張って痛い場合や母乳の量が多い場合は、病院でお薬を処方してもらうとよいでしょう。お薬は母乳を止めるホルモン剤です。

お薬を飲むのに抵抗があるようであれば、冷たい水で絞ったタオルやアイスノンなどでお乳を冷やすとよいでしょう。乳房の手入れについては、看護師や助産師に相談してみましょう。

病院で薬を処方されました。何の薬でしょうか?

流産の手術をされた場合、病院で処方されるお薬には、子宮の戻りを良くする子宮収縮剤、手術による出血を止める止血剤、細菌の感染を防ぐ抗生物質、お腹の痛みを和らげる鎮痛剤があります。

分娩をされた場合は、子宮収縮剤や、おっぱいの張りを抑えたり、母乳を止めるホルモン剤が処方されます。

これらは一般的に処方されるお薬で、それ以外にも、それぞれの体の状態に適切なお薬が処方されます。

夜、眠れなくて困っている場合、睡眠導入剤を処方してもらえる場合もありますので、医師に症状を伝え相談してみましょう。

ご自分が口にされるお薬が何のためのお薬か心配な場合は、医師・薬剤師に相談してみましょう。

術後・産後のSEXはいつからできますか?

術後、あるいは産後の健診で問題がないと診断されれば、性生活を再開されても大丈夫です。流産の手術をされた方は、見えない傷が回復していない場合があり、性交によって細菌が入る可能性もありますので、腹痛や出血がないことを確認してください。分娩された方は悪露がなくなった頃が目安になります。

たとえ体が回復しても、赤ちゃんを亡くされた悲しい気持ちが大きいあまりに、性欲がなかったり、性交に苦痛を感じることもあります。性交中に赤ちゃんのことを思い出し、涙が止らなくなることもあるかもしれません。夫婦生活は体の回復だけではなく、ママの心の回復をご夫婦でよく話し合った上で再開できるようにしましょう。ご主人様とSEXに関する考え方が違う場合、このパンフレットを見ながらお話されるのも良いかもしれません。

SEXは体だけの結び付きではありません。キスや抱きしめあうだけでも、お互いの思いを伝えることができます。お互い相手のことを思いやって性生活を再開できるようにしましょう。

生理の再開はいつ頃ですか?

およそ1ヶ月で生理が再開します。以前の月経周期や回復状況によって生理の再開時期は変わります。20日後に生理が始まる方もいらっしゃれば、3ヶ月後に再開する方もいらっしゃいます。

あまり神経質になる必要はありませんが、3ヶ月経過しても生理が始まらない場合や生理に対して不安が大きい場合は、医師に相談してみましょう。

生理が以前と違います。

再開した生理の量が多かったり、逆に少なかったり、生理痛がひどくなったりと、妊娠前の生理の状態と違うことに戸惑いを感じる方もいらっしゃるかもしれません。これは、ホルモンの急激な変化によることが多く、心配する必要はありません。ホルモンが安定するには時間がかかる方もいらっしゃいます。生理中はリラックスできるように心がけましょう。

しかし、激しい痛みや月経時以外の不正出血、基礎体温の大きな変化など不安なことがありましたら、早めに受診しましょう。

次の妊娠はいつから可能ですか?

体が回復すれば妊娠も可能になります。流産や死産の際の状況や回復状況などによって異なりますが、概ね2、3ヶ月後の月経サイクルが安定した時期からが良いと言われています。医師から説明がなければ、健診時に確認してみましょう。

月経サイクルが安定し、体が回復しても心は次の妊娠に向えないこともあります。「亡くなった赤ちゃんのことを今は大切にしたい」「また妊娠しても同じような結果になるかも」と悲しみや不安など様々な感情があることでしょう。

次の妊娠は、自分の悲しみに向かい合い、充分な時間をとって納得できてから臨めたらいいですね。「赤ちゃんが欲しい」と自然に思えたときが一番良い時期です。「次、頑張れば?」などの周囲の言葉に心揺れることがあるかもしれませんが、ご自分の心に正直になりましょう。

また、次の妊娠に関して、ご主人様と考えが違うこともあります。二人の赤ちゃんのことですから、お互い納得できるように話し合ってみましょう。

妊娠16週で後期流産をしてから一週間になります。普段よりも活動をセーブすべきなのでしょうか。活動しすぎると、体にどのような影響があるのでしょうか。

【 ご相談内容 】

退院後の過ごし方についてご教示ください。
似たQ&Aがありましたが、週数、条件に沿った具体的なアドバイスがいただけたら助かります。

16週で後期流産をしました。入院し、陣痛促進剤により出産しました。赤ちゃんは13~14週程度の大きさでした。

退院して数日は自覚できる疲労感があり、ぐったりと横になる時間が多かったのですが、
1週間が経った今、体調が戻ったような感覚があり、妊娠前と同じように活動してしまっています。

後期流産の直接的原因ではないのですが、8週あたりから一ヶ月半ほど切迫流産で安静にしていたこともあり、
家事が溜まってしまっていたこと、また、動いていると悲しみに溺れないで済むこともあり、
むしろ妊娠前より動いてしまっている日もあります。

悪露はまだあります。それ以外はいたって元気なように感じています。自分が体調が良いように思っていても、
普段よりも活動をセーブすべきなのでしょうか。
セーブした方が良い場合、活動しすぎると、体にどのような影響があるのでしょうか。

それとも、私くらいの週数での流産では、体調が良ければ通常の生活に戻っても大丈夫なのでしょうか。

お忙しい中恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。


【 回答 】

ご相談、拝見いたしました。
大変でしたね。1か月半ほど安静にしたあとの流産のようで気落ちされたことと思います。とても残念でしたね。

さて、相談内容ですが、自分が動きすぎのような気がするが大丈夫か、という主旨のご相談と受け止めました。
妊娠16週(赤ちゃんは13-14週)で流産され、現在1週間-10日過ぎた時期のようですが、まだ無理はしない方がよいと思います。悪露もまだ出ているようですし。

もし、無理をしたらどうなるのか、ということですが、悪露が増えてしまう(子宮の中、胎盤が付いていた場所が傷になっていてそこから赤いおりものが出る、治りかけているところからの出血が増える)ことがあります。身体のどこからの出血も同じですが、出血が止まりかさぶたができるまでは安静が必要ですよね。逆に安静にし過ぎもよくありません。悪露が子宮の中にとどまって、そこにばい菌が入ると高熱が出ることがあります。熱が出たらもちろん安静が必要です
(こういうことが起こらないように無理をしないことです)。

家の中で軽めの家事、料理や洗濯、軽めの掃除(一度にすべてではなく、一日一部屋ずつ)ならよいかもしれません。食材などのお買い物は
多くのスーパーがネットやFAXで注文し、配達してくれるサービスがあります。上手に利用しましょう。
また、体調のよい日にご主人に荷物を持つのを手伝って頂けるなら短時間ならよいかもしれません。

ご自身が動きすぎかな?と思われるということは、きっと動きすぎなのではないでしょうか。少しペースダウンしましょう。動いていると気が紛れるというのもわかりますが、静かに音楽を聴くとか、15~20分程度の軽い散歩をするなど、身体を休ませることと軽く身体を動かすこととを組み合わせることをお薦めします。何よりも無理をしないことですね。

悪露は、子宮の中の傷が治ったかどうかのめやすになりますので、2~4週間後に赤いおりものがなくなったら身体を動かす方を少しずつ増やしていき普段の生活にもどしていきましょう。

夜はよく眠れていますか?
もし、熟睡できていないようでしたら、受診して軽い睡眠導入剤を処方してもらい(信頼できる薬剤師のいる薬局でもよいですが)
、ゆっくり休みましょう。長さよりも自分がぐっすり眠れているかどうかも体調回復のめやすにしましょう。

以上です。

回答者: 竹ノ上 ケイ子

不妊治療後の妊婦検診で、頭蓋骨に大きな穴がありそこから脳が出てる、という診断でした。死産を目前にどうして毎日過ごしていいのかわかりません。

【 ご相談内容 】

はじめまして、28歳で結構をし29歳から不妊治療4年目顕微授精も5回し、33歳でやっと赤ちゃんを授かって嬉しくて毎日楽しくて喜んでいた矢先20週の定期検診で頭が見にくく確認の為子供病院でみてもらおう。との事で子供病院に行きました。

エコーをしても頭の構造が見えなかった為MRIを取りその日は帰りました。
3日後診察の結果を聞きに行くと、頭蓋骨に大きな穴がありそこから脳が出てる。と言う診断でした。

私の旦那は船に乗っており、いつ帰ってくるかは仕事次第で電波も届かない所で仕事をしております。
子供病院で診察結果の日は言ってあったので夜電話があり、一通り説明しました。

しかし、先生はお腹の赤ちゃんの処置をする前にご主人にも直接説明してからと言っています。今も私のお腹にはポコポコと動くかわいい赤ちゃんがいます。いつ帰って来るかわからない旦那をお腹の赤ちゃん二人で待つのが辛いです。

今は意味もない原因をネットで調べ…
葉酸の不足だったのか、食事が悪かったのか、3週間前に赤ちゃんが出来たと言う報告をしに帰った飛行機が悪かったのか。

死産を目前にどうして毎日過ごしていいのかわかりません。凄く辛いです。


【 回答1 】

ご心配な状況の中、メール相談室の利用、有り難うございました。
充分なお答えができるかどうかわかりませんが返事をさせていただきます。

「子ども病院では手術(人工的に流産させる)を勧められていて、そのことについてご主人の同意が必要と言われている」ご様子だと理解しました。
現在、心拍があるのかどうかが書かれていませんので、長くなりますが、もしすれ違っていたら構いませんのでどうぞご反論下さい。

早めに手術をしましょうということ自体は、もと医療関係で仕事をしていた一人として理解ができます。
同じ手術をするのであれば、赤ちゃんが大きくなりすぎて母体への負担が大きくならないように、一日も早く手術をした方がよいとの配慮だと思います。もし、まだ心拍があるのなら、日本では妊娠22週以降では手術をする(人工的に流産させる)ことが法律で禁止されているからです。残り時間が迫っているとも言えるわけです。
既に心拍がなく、お腹の中で赤ちゃんが亡くなっている(胎児死亡)のであれば、なおさら早く手術を勧められるでしょう。赤ちゃんが亡くなってお腹の中で長時間経つと、時には母体の生命に危険なことが起こる場合もあります。きっと手術を勧めた先生からも説明があったのではないでしょうか?

もし、まだ心拍がある場合、自然経過に任せ、心拍が止まってから手術をしましょう、という方針の先生(医師や病院の方針)もいらっしゃると思います。子どもの生命力を充分に尊重していのちを全うして欲しいという考え方です。時には満月まで自然経過を待つという場合
(妊娠経過を見ながらですが)もあります。

どちらに決めるにしても、手術を勧める先生の話を充分に聞いて、自分なりに納得されることが一番だと思います。気が動転して説明が十分にわからなかったら、そのように言い、遠慮せず再度説明を求めることもありだと思います。ご主人と一緒に説明を聞くということも病院側に求めるとよいと思います。
ご主人だけに説明される先生もいらっしゃいますから。

まずは、ご主人を待ちつつ、ご自分の希望がどこにあるか知ることだと思います。

何か変化がございましたら、再度ご相談下さい。
反論や納得できないことなどでも結構です。

一日も早くこころ穏やかな日が訪れますようにお祈り致します。

回答者: 竹ノ上 ケイ子


【 回答2 】

この度は,大切な赤ちゃんに心配な出来事がおきたことで,いろいろお悩みだと思います。

今回,赤ちゃんにおきたことは,おそらく「脳瘤(のうりゅう)」と考えます。
もしかしたら,無脳症の可能性もありますが,今回は脳瘤として,回答させて頂きます。

まず,葉酸の量や飛行機に乗ったことでおこったことではないと考えます。
多くの脳瘤は,家族にだれもそのような経験がないのに,赤ちゃんに認められる事が多いとされています。
このような場合の原因は,遺伝の要因と環境の要因が組み合わさって起きたと考えられ,一つの原因だけで説明するのは難しいと言われています。
脳瘤の赤ちゃんを授かった次の妊娠では,葉酸の量を”医師の管理下”で4mgに増やすことが検討されます。
かならず脳瘤などの病気を防げるわけではありません。

脳瘤の中には,他の症状をともなって表れるものもあります。
他の症状がある場合には,染色体の数の変化による場合や,ご夫婦から赤ちゃんに伝わった遺伝子の組み合わせによる場合など,いろいろな原因が考えられます。
このような場合では,赤ちゃんの様子から診断がつくこともあります。
しかし,なかなか診断にいたらないこともあります。

大きな脳瘤を持つお子さんは,その状況にもよりますが,将来しょうがいが残ったり,長期に生存するのが難しいことが多いと考えられます。
しかし,小さいものや,脳の組織が出ていない場合には,元気に育つ可能性も十分にあります。

今回の話は,あくまでも一般的な話です。
もしも診断がことなっていたら,話の内容も変わってきます。
個別の状況については,こども病院やお近くの遺伝カウンセリング可能な施設で,改めてご相談いただくことをお勧めします。

回答者: 三宅 秀彦

今年の9月、40歳の誕生日に流産手術をした者です。「40歳過ぎると受精はするけど育たないんだよね」と言われました。妊娠を望むべきではないのか?と毎日自分に問いかけて悩んであります。

【 ご相談内容 】
よろしくお願い致します。今年の9月、40歳の誕生日に流産手術をした者です。診断は6週での稽留流産でした。34歳で第1子出産、35歳で9週で稽留流産、38歳で第2子出産しました。

子供は2人でいいと言う夫の意向もあり、積極的な子作りをした訳ではなく、若干想定外な妊娠でした。妊娠がわかった時、夫の反応にドキドキしたのですが、夫はとても喜んでくれて正直驚きました。私は3人欲しいとずっと思っていたので本当に嬉しくて楽しみにしていました。
結果流産になってしまったのですが、この妊娠をきっかけにやっぱりもう1人産みたいとなおさら強く思うようになりました。
流産手術後の外来受診の際、次を希望しても大丈夫か質問してみました。
回答としては、
「40歳過ぎるとダウン症の確率も上がるし、卵子の遺伝子が壊れていくので、受精はするけど育たないんだよねぇ」
との回答でした。最後に、
「でも妊娠を希望するのは全然問題ないと思いますよ。外来で排卵の状態を診てもらう位ならそんなにお金もかからないですしね」
と私的には少し矛盾を感じました。

私の疑問は、今回卵子の遺伝子が壊れていたのなら、もう他の卵子の遺伝子も壊れているのか?それとも、35歳で流産後に37歳で出産ができたという事は、今回流産してもまだちゃんと育つ卵子が排卵される可能性もあるのか?という点です。

妊娠を望むべきではないのか?と毎日自分に問いかけて悩んであります。
乱文になりましたがご回答よろしくお願い致します。


【 回答 】

この度は,授かった赤ちゃんを亡くされたとのこと,誠に残念に思います。
しかし,そのような中で,次の妊娠への希望を持たれることは大変自然なことと感じます。

年齢のことを気になさっているようですが,厚生労働省の統計を見ると,平成26年には,1,003,539件の出生があり,そのうち約5%の50,878件が,お母さんの年齢が40歳以上の出産でした。

このデータから,少なくとも閉経までは,女性は生む力を持っているということになります。

しかしながら,流産する確率は,母体年齢に比例して上がることが知られています。
また,ダウン症候群などの染色体異常も母体年齢が影響します。

これは,いわゆる”卵子の老化”という現象によります。
「遺伝子が壊れる」という表現は正確ではありません。
卵子は,胎児の頃から分裂を開始しますが,途中で分裂を止め,排卵されるまで
次の分裂を待ち続けます。

排卵は,月に1回,初潮から,閉経までつづきます。
よって,早い卵子でも分裂に10年かかり,ゆっくりとした卵子では50年かかることになります。
この経過時間は,染色体という遺伝子の入れ物の分配に影響する確率を増やします。

よって,母体年齢の上昇は,「妊娠ができなくなる」ということではなく,
「染色体を理由とした不足の事態に出会う確率が増える」と理解していただくのが正確なのだと考えます。

確率論とどう付き合うか,大変難しい問題だと思います。
立ち止まるのも,進むのも,ご自身の心と相談して決めてよいのではないでしょうか。
(あと,ご主人の気持ちも大切ですね)

相談者: k.k様
回答者: 三宅 秀彦

NIPTについて相談したいことがあります。

【 ご相談内容 】

Q1. NIPTについて、自分が検査を受ける医療機関以外に、相談するところはあったのでしょうか?検査を受ける医療機関に不信感を抱いてしまったら、泣き寝入りするしかありませんか?

Q2. 稽留流産になったら、検査を受ける医療機関に言われるがままでなければいけないのでしょうか?タダで検査してもらう訳じゃないのに。また妊娠出来るように、と最善を尽くしてはいけないのでしょうか?リスクがないことが、NIPTの唯一の長所のはずなのに。

※NIPT=新型出生前診断(しんがたしゅっせいぜんしんだん)とは、「母体から採血し、その血液を検査することにより胎児の染色体異常を調べる検査」のことです。


【 回答 】

Q1. NIPTについて、自分が検査を受ける医療機関以外に、相談するところはあったのでしょうか?
検査を受ける医療機関に不信感を抱いてしまったら、泣き寝入りするしかありませんか?

A.
いろいろな出来事から、医療機関に不信感を抱いてしまうことは、よくあることかと思います。
本来は、担当者とじっくり話し合って解決するのが理想的ですが、第三者に相談する事が解決に結びつくこともあります。

どのような相談をするかによって、考え方が変わりますので、それぞれについて考えてみます。

まず、赤ちゃんや今後の妊娠に関することでの相談という事であれば、
他の病院でセカンドオピニオンや遺伝カウンセリング受けるのが一つの対応方法だと思います。
周産期専門医や臨床遺伝専門医の在籍している施設に相談するのがよいでしょう。
ただ、地域によっては、そのような施設が少なく、探すのが大変かもしれません。

医療機関での対応を改善して欲しい、という相談であれば、
受診した医療機関の患者相談窓口などに相談してみてもよいかもしれません。

Q2. 稽留流産になったら、検査を受ける医療機関に言われるがままでなければいけないのでしょうか?
タダで検査してもらう訳じゃないのに。また妊娠出来るように、と最善を尽くしてはいけないのでしょうか?
リスクがないことが、NIPTの唯一の長所のはずなのに。

A.
稽留流産に至ったことは、大変つらい出来事だったと思います。
その中で、最善を尽くしたいというお気持ちをもたれるのは、当然のことと考えます。

医療行為を受ける場合、研究の参加のいずれも、ご自身の意思が最も尊重されるべきだと思います。

ただし、医療を受ける人と医療者の間で、情報をしっかり共有した上で決めていただく必要があります。
NIPTの場合、かかり付け医と検査施設が異なる事もあり、このような場合は医療者間で連携をとってもらうのがよいでしょう。

自然流産は10~20%の妊娠におき、特に妊娠12週頃までが多い時期で、その後にも起きることがあります。
そして、流産となった赤ちゃんが、染色体異常をもっていることも少なくありません。
(実際には、着床の時期で流産がとなることも多く、強い赤ちゃんと言えます)

赤ちゃんのもつ染色体異常の状況は、次回以降の妊娠に影響するものもあります。
よって、今後の妊娠のことを考えるために、流産した絨毛(赤ちゃんを包む膜の一部)から染色体検査を行うことがあります。
しかし、この検査を受けるかも、検査の意義を理解して、納得した上で受ける必要があります。

付け加えると、NIPTが原因で流産をおこすことはありません。
上記のように、妊娠の時期による問題かと考えます。

ご質問から拝察すると、今はお気持ちを整理するための時期かもしれません。
これからきっと、心も体も、徐々に癒やされていくと思います。
まずは、お大事になさって下さい。

相談者: すぅな 様
回答者: 三宅 秀彦

30歳です。不妊治療で、体外受精をし、やっとの思いで初めての妊娠に至りました。しかし、検診をしていくうち、胎嚢が見えても赤ちゃんの姿が全く見えず、結果稽留流産になってしまいました。

【 ご相談内容 】

30歳です。不妊治療で、体外受精をし、やっとの思いで初めての妊娠に至りました。とても嬉しくて、幸せでした。

しかし、検診をしていくうち、胎嚢が見えても赤ちゃんの姿が全く見えず、結果稽留流産になってしまいました。
長い治療の中授かりようやくママになれると思った矢先で、短期間に天国と地獄を味わったおもいです。

一ヶ月たち、ようやく気持ちが落ち着き(まだ妊婦さんを見るのはつらいですが)、次の治療はどうするかとお医者さんに言われているところです。

私の身体は、自然妊娠はほぼ無理で、高度医療をしないとだめです。
体外受精だと確率は高い、人工授精をしても良いが、確率は低いと言われています。
正直体外受精をするお金はギリギリで、でも、また授かりたい、だけど・・・・・という思いがあり次へどう進んだら良いかわかりません。

1度赤ちゃんが来てくれたことで妊娠できる、と言われましたが、100%授かる確率もなく。。
旦那には「妊活することでストレスになってない?」と言われました。

だけどここで諦めたらさらに後悔してしまう。
自然妊娠できない自分の身体を呪います。
また赤ちゃんが来てくれるのを願ってもう一度挑戦したら良いか、それともステップダウンし、人工授精で少ない希望をもつか。。

こちらで相談することなのかどうかわかりませんでしたが、誰かに相談したく、連絡してしまいました。
どうぞ、よろしくお願いします。


【 回答 】
シホ様

はじめまして。ポコズママの会でスタッフをしております。
このたびは、ようやく授かったはじめての赤ちゃんを流産されたとのこと、本当に辛い思いをされましたね。その後、お身体の具合やお気持ちはいかがでしょうか。

高度医療ですが、私も経験がありますが本当にお金がかかりますよね。お金はかかるけれど、タイミングなどもあり、女性側の仕事を続けることはとても難しいです。
周囲の理解も得られず、どうしてもひとりでストレスを抱えがちになってしまいますよね。
ようやく授かった赤ちゃんを諦めなくてはならなかったシホさんのお気持ちを考えると、とても人ごととは思えず、おかけする言葉もみつかりません。
まずは空に帰ってしまった赤ちゃんのことを思い、少し身体を休めながらどうぞゆっく りされて下さいね。

今後の治療方針ですが、お医者様とご自身が納得できるまで話し合いをしていただけたらと思います。お医者様に、自然妊娠は難しいとの診断を受けられたのでしょうか。

体外受精でしか授からないと思っていた方が、自然妊娠されたケースもあります。また二人目妊娠の時には、自然妊娠だったという方もいらっしゃいます。
高度医療をなんとかやりくりし、40代で赤ちゃんを授かった方もいらっしゃいますが、子供を授かることだけでなくご自身の道を歩いていかれる方もいます。

これからのことは、どうか自分の心に正直に、ご主人様とともに相談しながら歩いていっていただけたらと思います。優しいご主人さまですよね。「妊活でストレスになってない?」。きっと一番 近くにいてくれるご主人さまの言うとおりなのではないでしょうか。

自分の身体を恨んだりせず、どうか大切にして下さいね。シホさんの身体は、シホさんだけのものではありません。大事な大事なシホさんです。
応援しています。

相談者: シホ 様
回答者: ポコズママの会スタッフ

死産しましたが、年齢的にも早めの妊娠を希望しています。死産後は性生活も3ヶ月あけた方が良いでしょうか

【ご相談内容】

昨年、12月に死産しました。
落ち込んでいますが、年齢的に、焦りを感じ早めの妊娠を希望しています。
先生には、3ヶ月は、妊娠をしないようにと言われました。
主人が、年上で性生活があまり強くなく、間をあけると、弱くなって、妊娠も出来にくくなるかと心配しています。
通常の産後は、1ヶ月位で、性生活しても良いとよく言われてますが、死産後は、性生活自体も、3ヶ月あけた方がいいのでしょうか?
ご回答宜しくお願い致します。

【回答】

はじめまして。ポコズママの会スタッフです。
昨年末に死産をされたのですね。死産後お辛い中ご相談をいただいたのに、回答が遅くなり申し訳ありませんでした。
前を向こうと、必死でがんばっているお姿が目に浮かびますが、死産後まだ日も浅いです。お身体の具合やお気持ちなどは大丈夫でしょうか。
死産後の性生活へのご質問ですが、HPの中に「からだの相談」という項目があります。どうぞそちらを見てみて下さいね。生理のことや次の妊娠についても書かれていますのでご参考になると思います。
私も高齢ではじめての子を死産しました。焦るお気持ちもとてもわかるのですが、ご主人様とよくお話しをされて、どうぞ心や身体に無理のないようにして下さい。
ご自分のことも大切にしてあげて下さいね。
応援しています。

相談者: みらい様
回答者: ポコズママの会スタッフ

39歳で初めて妊娠しましたが、8月に14週で流産しました。今でも時々母乳がでます。妊娠希望の場合は病院に行って見てもらった方が良いですか?

【 ご相談内容 】

39歳で初めて妊娠しましたが、8月に14週で流産しました。手術後に母乳を止める薬をもらい、1週間ほど服用しました。
今でも時々母乳がでます。妊娠希望の場合は病院に行って見てもらった方が良いですか?
今日、乳がん検診に行ったのですが、母乳が出ていると排卵が正しく行われない可能性があると言われたので。
生理は規則的に来ています。量も妊娠前と変わりません。
不妊治療はしていません。
よろしくお願い致します。

【 回答 】

ひかる様

遅くなってしまい、タイミングが悪くて、申し訳ありません。
もう母乳はさすがに出ていないでしょうね。

乳がん検診についてのご相談なのか、次の妊娠についてのご相談なのか、わからないですが、共通する部分もあります。

つまり、ホルモンの状態が妊娠前に戻る時期について、書かせていただきます。

14週で流産されたとのことですが、そのとおりだったとして多くの場合(個人差はいくらかありますが)、8~12週ではほとんど母乳は止まると思います。母乳が出るからといって母乳をしぼったりするとそれが刺激になって長引くこともあります。

お薬も処方されている(いた)様子ですが、ホルモンの調整をして母乳が止まるようにするお薬だったと思います。
14週だったとすると、現在(1月)では、ほぼもとの状態に戻っていると思います。

次の妊娠が可能になるのも、同じくらいの時期だと思います。
月経が周期的に何回かきたら、というめやすです。

妊娠可能になるのではないかと思います。(妊娠を希望されるならですが)。
ホルモンの状態は、血液検査でわかるはずですので、少し大きい病院で
「妊娠したいので、可能かどうかホルモン検査をして下さい」と言って
検査を受けることが可能だと思います。

もちろん、自分のこころとからだの声を聞いて(自分で体調をみて)体調を整えて自然にまかせるのも方法だと思います。

ご相談から、お返事の時期を逸してしまい、すみません。

 

相談者:  ひかる 様
回答者:  竹ノ上 ケイ子

先月に18週1日で死産しました。1センチしかないのに妊娠に望むのは、無謀なのではと思ってしまいます。喜びを感じていただけに身を削がれる思いです。

【 ご相談内容 】

先月に18週1日で死産しました。
2回目の死産で、前回は、20週でした。どちらも突然の破水です。たどれば、円錐切除により、けいかん長が1センチ。術後の狭窄症による2度の拡張手術。
その後、妊娠による2度のほうしゅく術をし、術後も順調でした。特に2回目は、内側子宮口も開いておらずその部分も含めれば3.2センチはあるとのことでした。にも関わらず突然の破水。絶対安静の上、妊娠がわかってからずっと用心して安静生活を送っていて、なお経過もいいだけあって、今回は大丈夫という自信がありました。ですが、現実は、思っていたより厳しかったようで悲しい結末となりました。

担当の先生は、次を望むなら3回目になるので、けいかんをくくることは出来ないといわれました。ネットで色々調べていると18週ぐらいで2センチの人でもくくったりしたり、絶対安静をとる状態のようで、1センチしかないのに妊娠に望むのは、無謀なのではと思ってしまいます。しかも2回も死産を繰り返していると流産・死産の確率もあがると書いてありました。

長期入院だったため、周りの人は、妊娠と知っている人もいるようで(前回のこともあったので出来るだけ検査入院とかいってごまかしてきました)じつは、今日、「おめでとうございます」とか言われ、言葉を失ったのですが、はっきりいった方がいいだろうと、「ダメだったんです」といったら、「何週だったんですか」と聞かれ、そんなことまで聞く??と思いましたが、「18週」と答えたのですが、後から考えればなぜ答えてしまったのか?まぁまぁといって流せばよかった。凄い後悔が襲ってきて、でも未だ受け止められてはいない現実に気が狂いそうな思いと死んでしまいたいという思いとで苦しくて苦しくて仕方ありません。

まだ、望みがあるなら、と浅はかな思いが芽生えてきますが、自分の体が何も問題なければ生んでやれた命を死なせてしまった深い苦しみと、また同じ結果になってしまうのではという苦しみとで毎日をどのように生きていけばいいのかわかりません。また、けいかん長をくくったり開いたりしてるので、もうボロボロなのかと思っています。

けいかん長が1センチでも、出産してる人はいるんでしょうか?それで生まれてくるこどもは、奇跡みたいなレベルなんでしょうか?自分の身に何が起こっているのか現実を直視できないところもあるので、はっきり聞けたらと思います。今でも今年の春には楽しみがやってくると喜びを感じていただけに身を削がれる思いです。

正直何を聞きたいのか、曖昧なところもありますが、ご返答をいただけるところがあれば、いただきたいです。
なぜ自分だけこんな人生をおくることになったのか?私がなにをしたと、初めて神様を呪いたいと思いました。どうか助けてください。というのはおかしいかもしれませんが、ご意見を伺えたらと思います。

【 回答 】

とこさん、何度もつらい思いをなさったこと、たいへんつらい経験だったと思います。心よりお見舞い申し上げます。

まず、子宮頚管長と流早産の関係について、説明したいと思います。
子宮頚管長は、早産をおこしやすい妊婦さんをみつけるために、産科の外来ではかならずチェックする項目です。しかし、子宮頚管長が短い方が必ず流早産に至るわけではありません。

産科診療ガイドラインに引用されている文献では、妊娠24週の頸管長が40mmの方と比べて、13mm以下の方では、35週未満の早産が起きる確率が14倍になると記載されています。これを実際のパーセンテージを考えると、日本の早産の割合は約5%と言われていますので、早産する確率は約70%と推定されます。
これを反対の視点から見ると、35週以降で分べんする人も3割はいるということでもあります。これらの数字の意味をどのように捉えるかは、個人個人の考え方になるでしょう。

しかし、早産に関わる因子は、頸管だけでなく、他にも炎症なども影響するといわれています。円錐切除をした後の妊娠中に子宮頸管をむすぶかどうかについては、かならず必要とはされていません。何故なら、有効性についてはいまだに検討の余地があること、また、子宮頸管に感染があれば、逆に流早産を誘発する可能性もあるからです。また、この感染がどうしておこるのかもよく分かっていませんし、治療についても、その対策は難しいのが現状です。

早産への対応は、産科医にとって非常に難しい課題です。おそらくご覧になっていた産科の先生も、とこさんの治療について相当悩まれたのではないでしょうか。実際の診療における判断については、いろいろな要因が関係しており具体的に判断を下すことが出来ませんが、私はそのように感じました。

今、一番辛い時期なのでしょう。だんだんとお気持ちは落ち着いていくと思いますので、前に向ける気持ちになったら、かかり付けの先生とよくご相談なさってください。

 

相談者:  とこ 様
回答者:  三宅 秀彦

妊娠6wで流産しました。自然流産です。 疲れやすいのとお腹の違和感が気になります。

【 ご相談内容 】

妊娠6wで流産しました。自然流産です。
初めての妊娠でした。
喜びも大きかったのですが、つわりというつわりがなく不安もありました。(つわりがない人もいることはわかっていますが)

出血は1週間程で止まりました。
受診も1週間後の診察で綺麗になっているので終わりと言われました。
ですが、下腹部痛?違和感??があります。
腰痛もけっこうひどく、時々胃も痛く、身体も疲れやすいです。
気持ちの問題だとは思っていますが、やはり立ち直れなくて…
悲しい時は泣くのが1番と涙は止まりません。
考えないようにと思うけどやっぱりあたまの中はそのことばかり…

流産後は安静にとの指示はなく普通に過ごしてました。
その影響もあるのでしょうか?
疲れやすいのとお腹の違和感が気になります。
違和感はずっとではないのですが…
気にしすぎでしょうかね?

【 回答 】

妊娠6週での流産という悲しみの中、ご自分の感じる不安を相談してくださり、ありがとうございます。

医師の診察では異常がないようですが、たとえ初期であっても妊娠していたという事実は変わりません。
妊娠とともに、心も体も様々な変化が始まります。
お腹の赤ちゃんが旅立ってしまっても、すぐに元の体に戻るわけではありません。なつさんの体は、確かに命を抱いていたことを覚えていると思います。
妊娠の初期から、骨盤の関節や靭帯を緩めるリラキシンというホルモンが分泌されます。

赤ちゃんが旅立ってしまっても、すぐに分泌が止まるわけではなく、経過は個人差があります。
妊娠中であったという事実は変わりありませんので、異常がなくても、流産後2週間から1ヶ月ぐらいは無理をしない方が良いでしょう。

今、疲れやすさや下腹部の違和感を感じているようですが、もしかすると旅立った赤ちゃんがお母さんに無理をして欲しくないとサインを送っているのかもしれません。
赤ちゃんが安心してお空で過ごせるよう、体を整えてあげることも、大切な供養のひとつかもしれませんね。

また、涙が止まらないとのことですが、これもとても自然なことだと思います。
感じてはいけない感情はありません。
泣きたい時に泣いて、笑いたい時に笑って、そのままのなつさんを赤ちゃんは大好きだと思います。

ご自分の心と向き合うことは辛い時もありますが、これが癒されるということのようにも感じます。
どうぞ、心も体もゆっくり整えて、短い間でも一緒に過ごした赤ちゃんを思ってあげてください。

もし、腰痛などの症状が変わらなければ、産婦人科医に相談する以外に、妊娠・出産・産後に関する知識を持つ整体なども利用しても良いかもしれません。

 

相談者:なつ 様
回答者:吉田 京子

現在41歳です。二人目の子供が染色体異常で3ヶ月で亡くなりました。二人とも帝王切開で産みました。もう一人欲しいと思っていますがどのくらいあけた方がいいですか?

【 ご相談内容 】

現在41歳です。二人目の子供が染色体異常で3ヶ月で亡くなりました。二人とも帝王切開で産みました。一人目の時に次の子は、2年あけて下さい。と、言われたので、2年あけました。二人目の時には、次の子の話が出来ませんでした。
もう一人欲しいと思っていますが、2年あけると43、4歳です。年齢があがると染色体異常の確率があがります。
どのくらいあけた方がいいですか?やはり2年あけた方がいいですか?

【 回答 】

はるきさん、帝王切開でがんばって産んであげたお子様を失った事、こころよりお悔やみ申し上げます。

さて、帝王切開から次の妊娠までにあける期間についてですが、子宮の帝王切開で切った部分が元に戻る期間について、MRIを用いた研究では、少なくとも6か月は必要と報告されています。
実際には、下からのお産をしたときに子宮の壁が破れてしまうリスクなどを考えて、6か月から1年間あけるというのが一般的なようです。
よって、単純に2年間あけなくてはいけない訳ではなさそうです。

しかし、はるきさんの場合は、これまで2回の帝王切開をうけているので、子宮を切った部分がとても薄くなっていたり、お腹の中に癒着がおきている可能性があります。
また、次回の妊娠は、原則的に帝王切開となります。

お子様の事もあり、ご相談が出来なかったのかもしれませんが、年齢的なご心配も含めて、手術をしてくださった先生と一度ご相談いただいてはいかがでしょうか。

実際には難しいかもしれませんが、一度お考えいただければと思います。

※ 本回答にあたり、ペリネイタルケア増刊号 帝王切開のすべて:助産師だからこそ知っておきたい術前・術後の管理とケアの実践(武内正人編著)を参考図書にしました。
 

相談者:はるき 様
回答者:三宅 秀彦

今年の2月に帝王切開瘢痕部妊娠になり、子宮動脈塞栓術を受け、翌日に子宮内清掃術を受けました。主治医からは、私の子宮の傷口が帝王切開を受けた事のある方と比べても薄いらしく、今後の妊娠は難しいとも言われました。私のような瘢痕部妊娠を経験した方がその後妊娠出産した例はあるのでしょうか?

【 ご相談内容 】
今年の2月に帝王切開瘢痕部妊娠になり、子宮動脈塞栓術を受け、翌日に子宮内清掃術を受けました。
お腹の子の成長は進んでおらず、稽瘤流産でした。
私には3人の子供がいます。
最初の子が双子だったので帝王切開で次の子も帝王切開でした。

大学病院に診察に行った日に即入院、即手術で流産ということを受け止める事ができず、また家に残した子供たちが心配でそれどころではなかったのですが、退院して日常の生活に戻り、落ち着いてきた頃から自分が流産したんだと実感し落ち込んでいました。

また、最近上の子のお友達のママたちが妊娠ラッシュということもあり、『妊娠した』と言われる度に落ち込んでしまいます。

主人に話をしても『またか…』みたいな表情をされてしまいあまり話せません。

病院では、子宮の傷口が癒着してしまい、今後の妊娠に支障が出てしまうので、もし妊娠を望むのなら処置が必要だと言われました。
が、主治医からは、私の子宮の傷口が帝王切開を受けた事のある方と比べても薄いらしく、今後の妊娠は難しいとも言われました。
出来たとしても、リスクはかなり高いと言われました。

それを、承知でどうしても欲しい!と夫婦で望んだ時は出来る限りの事をしますとも言っていただきました。

私の本音はまた妊娠、出産したい。と思っています。でも、小さい子供3人がいるのに、リスクを負ってまで妊娠出産するのは難しいとわかっていますし、主人からは『次は無い!』と言われました。

現実的に無理なのはわかってます、気持ち的に前向きなときは『3人も授かったのだから…』と思ってとても幸せを感じることもありますが、周りの『妊娠した』や一番身近な友人のお腹が膨らんでいるのを見たり、きいたりすると落ち込んでしまい、イライラから子供にも当たってしまいます。

この気持ちの整理をどうしたらできるのか、どうしたら前向きに考えられるようになるのでしょうか?
妊娠出産すれば気持ちは落ち着くのでしょうか?
また、私のような瘢痕部妊娠を経験した方がその後妊娠出産した例はあるのでしょうか?

主治医からはあると言われましたが、ネットで検索しても一件くらいしかありません。

お忙しいところ申し訳ありません、宜しくお願いします。

【 回答 】

まー様妊娠が予期せぬ経過を辿り、大変な思いをなさったのだと思います。
帝王切開瘢痕部妊娠は、全妊娠の1%程度に生じる異所性妊娠(子宮外妊娠)のうち、1%未満で生じる稀なものです。
治療後の妊娠について、はっきりと「このようにすればよい」とは決まっていないのが現状です。
学会の報告などを見ると、子宮を温存した治療の後、次のお子さんを授かった方も複数いらっしゃるようです。
(報告の多くは、学術データベースに掲載されており、一般の方からは直接見られません)

今回は保存的に治療をなさったとのことですが、担当の先生からは処置が必要とご説明を受けていらっしゃるのですね。
子宮の壁が薄くなっている場合、妊娠の経過中に薄くなった子宮の壁が裂けてしまう、子宮破裂が起きやすくなることを、ご心配なさっているのだと推測します。

やはり、気持ちが整理しきれない部分、なぜ自分だけという思いがあると思います。
ご自身のからだとどう付き合うかは、それぞれの事情にそって、ご自身で決めていただくしかありません。
でも、実際には、今はまだ気持ちやからだを休める時期ではないかと思います。
時間は少しずつ、薬になってくれる部分もあります。
ちょっと落ち着いたところで、ご主人や担当の先生と話してみてはいかがでしょう。

全体を見渡して、もっとも適切な選択ができることを、心よりお祈りしています。
お大事になさって下さい。

 

相談者:まー様
回答者:三宅 秀彦

去年の10月、初めての妊娠、9週で心拍確認できなくなり流産。 今年の1月に再び妊娠でき、18トリソミーでした。2回の妊娠共に、円錐切除の日程が決まったとこでの妊娠発覚だったのです。次の妊娠よりも円錐切除のほうを優先するべきでしょうか?

【 ご相談内容 】
去年の10月、初めての妊娠、9週で心拍確認できなくなり流産。
その時は原因を調べることはしませんでした。

今年の1月に再び妊娠でき、38才と高齢でもあるので、クアトロ検査をしました。
結果は18トリソミー確率1/4。
すぐに羊水検査をしたところ、やはり18トリソミー確定でした。
私は妊娠前、子宮頸がん検診で高度異形成と診断されていました。
2回の妊娠共に、円錐切除の日程が決まったとこでの妊娠発覚だったのです。
そして、多数の子宮筋腫もあります。

頑張って生きてる赤ちゃんを諦めるのは簡単に決断できたわけではありません。
でも、20週で今の大きさなら普通分娩で出してあげることができる、少しでも早いほうが、次の妊娠に向けての準備が早くできるというのもあり、人工死産を選びました。
私達夫婦が望んでいた男の子。
辛い陣痛に耐えて産んだ我が子は誰よりも可愛かったです。

赤ちゃんをお空に返して1週間、体調は少しずつ元に戻りつつありますが、妊娠してたことを知ってる人の前から姿を消してしまいたい、仕事も辞めてしまおうかと迷ってます。
そして何より、私が元気な赤ちゃんを産めるのはいつになるのか。
子宮の状態が完全に戻って円錐切除をして、その後、妊娠することができるのか。
妊娠できてもまた染色体異常を繰り返してしまうのか。

7月には39才になるので気持ちは焦るばかりです。
円錐切除をすると流産の可能性も上がると聞きます。
先のことを考えると不安ばかりです。
やはり次の妊娠よりも円錐切除のほうを優先するべきでしょうか?
一日も早く妊活がしたいです。

【 回答 】

MINATAKAさま

いくつかのことが重なって、大変つらい思いをなさっていると思います。
ご質問について、ひとつずつ、整理して考えていくことにします。

まず、高齢妊娠についてですが、年齢と共に染色体異常をもった赤ちゃんを授かる可能性は高くなります。
しかし、必ずもっているか、というとそうではありません。
39歳の女性で、妊娠12週の時点で、胎児に18トリソミーがある割合は208人に1人、ダウン症候群がある割合は89人に1人と言われています。
上のお子さんが18トリソミーをもっていたことが次の妊娠に影響するかについてですが、これははっきりしていません。
1%程度になるという意見もあるようですが、再発リスクは高くないという報告もあります。
実際には、すべての病気を回避するということはできませんが、元気なお子さんを授かる可能性は充分存在していると考えられます。

つぎに円錐切除についてです。
高度異形成であれば、円錐切除を行い、そこで残った病変などが無ければ、それで治療は終了となります(経過観察は必要ですが)。
円錐切除の傷そのものは、8週間では完全に治るといわれています。
なお、術後の避妊期間に関しては、病院毎に対応が異なっているようなので、担当の先生と相談が必要です。

円錐切除後の妊娠では、早産のリスクはあるため、場合によっては子宮の出口を縫う手術をすることがあります。
このため、次回妊娠を考えて、手術の方針をきめてもらう必要があります。
また、出口を縫う手術を行った場合の出生前診断とその後の対応についても考える必要がでてきます。
しかし、円錐切除は妊娠の可能性を残すための手術方法でもあるので、希望をしっかり医療者に伝えてください。

これまでに書いてきたように、現在は、全ての希望が断たれている状況ではありません。
ただ、思い通りにならないこともあるかもしれません。

ひとつひとつ、問題を整理して、解決して、ご自身の状況にある最善を探してみてください。

かわいい赤ちゃんがやってきてくれるのを、陰ながら応援しています。

 

相談者:MINATAKA様
回答者:三宅 秀彦

妊娠19週で死産し、10日が経ちます。 下腹部の痛みが続いているのですが、痛み止めを飲んでも痛みはひきません。5か月での死産の場合(経腟出産です)、いつ頃から動いたりしていいのでしょうか?

【 ご相談内容 】

妊娠19週で死産し、10日が経ちます。

下腹部の痛みが続いているのですが、家で寝たきりだと気がめいってしまうので、ここ2,3日は痛み止めを飲んで数時間お出かけしたりもしています(公園、買い物など)。
もうすぐ処方されている痛み止めもなくなってしまうのですが、痛みはひきません。我慢できない痛みではないのですが、やはりあまり動いたり出かけたりするのはよくないのでしょうか?

一人でぼーとしている時間を作りたくなく、軽いエクササイズやピラティスも始めたいのですが、産後早く動きすぎて、次の妊娠に影響が出たなんて書き込みもWeb上で目にしたため、不安でもあります。5か月での死産の場合(経腟出産です)、いつ頃から動いたりしていいのでしょうか?

産後の検診まであと10日もあるので、こちらでアドバイスいただければ幸いです。

【 回答 】

赤ちゃんとお別れしてから日が浅く、心も体も休息を求めている時期ですね。
妊娠19週とはいえ、子宮で抱いていた赤ちゃんを出産したことには変わりありません。
子宮は成人の頭ぐらいまで大きくなっており、妊娠前の鶏の卵ぐらいの大きさに戻るには、ある程度の時間が必要です。
通常、次の受診日までは無理をせずに生活することをお勧めします。

今、目の前に赤ちゃんがいなくても、抱いていなくても、お産した体です。
産後1~2週間は、ご自分の身の回りのことを中心に動き、その後1ヶ月ぐらいを目安に元の生活に戻れるよう、徐々に活動範囲を広げていきます。

回復には個人差がありますが、2ヶ月ぐらいまでは、ゆっくり生活した方が良いと思います。
動けるからと重いものを持つことなど、お腹に力の入る動作は避けた方が良いでしょう。

運動などの開始時期は、受診した際に医師に確認しましょう。
いつぐらいにどの程度なら動いて良いか、具体的に確認できると安心ですね。
大きくなる子宮を支えるために、妊娠初期から骨盤も緩むようになっています。
骨盤は体の土台です。
骨盤ベルトなどで支えてあげると良いですね。
その際は、妊娠・出産の知識を持つ専門家に方法を確認できると安心でしょう。

家にずっといるのも、落ち着かない時もあると思います。
気分転換にお散歩などは良いですが、体は休むことを求めていますので、人混みは避け、ゆっくり動くと良いですね。

お腹の痛みが軽くならない、出血が増えた、発熱するなどの症状があれば、早めに診察を受けましょう。
子宮の戻りが遅いなど、何らかの異常が見つかるかもしれません。
体だけではなく、心もお産した状態です。

様々なホルモンが大きく変化し、それが心にも作用します。
自分の感情の変化に、自分自身がついていけない時もあると思います。
無理に誤魔化したり、否定したりしなくても良いです。

泣きたい時は泣いて、笑いたい時は笑って、何も感じられない時は何も感じなくて良い…
イライラする時もあるでしょう。
自分自身が嫌いになる時もあるでしょう。
そのまま、あるがままの心で良いのです。
誰に何を言われても、suzukamamaさんでいれば良いのです。

赤ちゃんは、ママが大好きです。
泣いているママも、笑っているママも、怒っているママも、すべてが大好きなのです。
今のsuzukamamaさんに、今の自分で会いたくてやって来た赤ちゃんです。

心も体もすぐに元気にはなりません。
それが、人間ですから。
ご自分の感じた心や体の声を大切にしてください。
それが赤ちゃんの願いでもあると思います。
 

相談者:suzuakamama様
回答者:吉田 京子

重症妊娠高血圧腎症により23週5日、緊急帝王切開にて317g?の女の子を出産しました。 胎児発育不全で小さく産まれたものの頑張って生きてくれたのですが、壊死性腸炎にて17日でお空に行きました。通常よりも小さいうちに切ったが、次の妊娠まであけるのは他の方と一緒と考えて大丈夫か教えていただきたいです。

【 ご相談内容 】
重症妊娠高血圧腎症により23週5日、緊急帝王切開にて317g?の女の子を出産しました。
胎児発育不全で小さく産まれたものの頑張って生きてくれたのですが、壊死性腸炎にて17日でお空に行きました。

喪失感が大きく、娘がまたわが家に新しい命として帰ってきてくれたら…と願い、妊娠を希望しています。5回目の顕微受精でようやく授かったため、今年35歳 これから授かれるかというのも不安で お空に行ってからまだ1ヶ月ほどしか経っていないのですが妊活できる日を待っています…。

帝王切開なので半年から一年はあけないと…というのはわかっているのですが、通常の赤ちゃんのサイズではなく317gでかなりまだおチビちゃんでの出産でまだ子宮が伸びてないうちに切ってしまったため、次の妊娠ができたときに子宮破裂など起きないかと不安です。
子宮は横に切ってもらい、次にリスクが少ないようにと配慮をしてもらったのですが、不安です。

早く授かりたいとは思うものの、焦って子宮摘出なんてなったらいけない…。通常よりも小さいうちに切ったが、次の妊娠まであけるのは他の方と一緒と考えて大丈夫か教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
【 回答 】

重症妊娠高血圧腎症の中、頑張って帝王切開で赤ちゃんを産んであげたのですね。
そのような中でお嬢さまをなくされたこと、心よりお見舞い申し上げます。
いろいろ不安もあるでしょうが、未来のことを考える気持ちも大切だと思います。

次回の帝王切開における子宮破裂のご心配についてですが、確かに、文献的には早産の帝王切開は、子宮破裂のリスクを高めるという報告も存在しています。
2015年に発表された論文で、帝王切開後の妊娠で子宮破裂が起きた割合について、20~26週で帝王切開を受けた人と37~41週の帝王切開で受けた人とで比較したところ、早産で帝王切開した人達では4.7倍子宮破裂が起きやすいとの結果になりました。
実際の数は、早産で1.8%(456人中8人)、正期産で0.4%(10,505人中38人)という結果なので、98%の人では子宮破裂は起きなかったということでもあります。
(なお、横に切開した場合でも1.8%でした)
しかし、この結果は早産で産んだ方を妊娠間隔で、子宮破裂の有無を比べた研究ではありませんから、長く間を開けた方が良いとは言えません。
現在のところ、一般的に言われる、半年から1年の避妊期間は必要ではないでしょうか。

ただ、もう一つ心配な点として、妊娠高血圧のことがあります。
前回の妊娠が早発重症妊娠高血圧腎症であったことから、次回の妊娠でも同じように妊娠高血圧になる可能性が高いと考えられます。
よって、次回の妊娠の前に、血圧や尿蛋白の状態が落ち着くのを確認することが大切です。
こちらも妊娠間隔を考える要素のひとつになるでしょう。

まず、心も体も万全に戻して、産科の先生とよく相談していただき、次のお子さまのことを考えていってください。
赤ちゃんがやってきてくれることをお祈りしております。

 

相談者:ひかりん様
回答者:三宅 秀彦

戌の日目前の流産。絨毛膜羊膜炎ではないかと言われましたが、当日朝も診察したのにわからないものでしょうか。また今後授かるためにはどのような事に気を付ければよいでしょうか。

【 ご相談内容 】
1週間前に私の天使ちゃんはお空へ旅立ってしまいました。もう、後数日にて安定期に入り戌の日が目の前でした。
数日前から異様に暑いと感じることはありました。しかし、妊娠中だから体温高いのかなと思い過ごしてました。また、1日前に出血が少量と下っ腹が痛く、当日の朝診察に行きました。しかし、特効薬もこの週数じゃないからということで、お腹の張りを抑える薬と安静にするようにと言われおわりました。
帰ってからは、なんにもしずぼーっとテレビ見て過ごしていて、トイレに行くと出血も無くなってきて、良くなってるなって感じました。

その後、シャワー浴びて普通に就寝したら深夜突然お腹痛みが出て、トイレに行ったら普通に異常もなく戻ったらまた、水っぽいのが出そうで急いでトイレに駆け込み…やはり水っぽいのが出て、また布団に入ったら激痛になり我慢してたんですが耐えられず、旦那さんも起きて産科に電話して指示もらって薬をまた飲みました。しかし痛みは無くならず、もう一度トイレに行って少し力んだら脚が見えてしまいました。
もう悲しくて、悲しくて…。
ちょうど、産科の看護婦さんが心配して電話くれて、指示もらって病院に行きましたが。残念ながら流産でした。
先生にもまれにある、本当に運が悪かったと…。恐らく子宮からバイ菌が入って赤ちゃんがいる所にも感染したと…。絨毛膜羊膜炎ではないかと言われました。
当日の朝も診察して内診もうけたのですが、やはり見つからないものなのでしょうか。私が、感染してしまったのはじゅうぶんにわかってますが…、過去に振り返らない方がいいのも分かりますが。気になってしまいます。
そして、今後またお空へ行った天使ちゃんを授かりたいと思ってます。どんなことに気をつけたらいいのかなと思います。よろしくお願いします。

【 回答 】
けーちゃんさん。小さな命とのお別れ、悲しい体験でしたね。
妊娠中は、生理的に免疫力・抵抗力が低下します。そのため、体調を崩す妊婦さんはみえます。妊娠がわかった時から、様々なことに気をつけていても、体調を崩すことはあります。
今回は子宮への感染が起こったのではないか?とのことですが、感染の原因がわからないことは多くあり、「何かをしたら」「何かをしなかったから」と言えないことが多いですね。
どれだけ医療が進歩しても、わからないこと、予測できないことは起こります。

自分に起きたことに「なぜ?」と思う気持ちを抱くのは自然なことです。起きたことを受け入れられない、前を向きたいけど向けない。これも、自然な心ですね。無理に先に進もうと考えなくても大丈夫。

「今はゆっくり自分の心の動きに合わせて欲しい。」
お空にかえった赤ちゃんもそう思っていると思います。

原因がわからなくて、不安に思うこともあるでしょう。自分を責めてしまうことも、どこにぶつけたらよいかわからない怒りを感じることもあるでしょう。人の心は、様々な感情を抱き、繰り返し、強くも弱くもなります。今は、自分の心のままに過ごし、また、身体を休めてください。

赤ちゃんがまたやって来てくれるように、身体を整えていくことも必要ですね。
「これをやらなければならない」「こうしないとダメかもしれない」と、自分のペースから外れて、無理して行動しなくても大丈夫です。
旬の食材を使ったお料理を楽しんだり、季節の花を見てみたり、自分の心と体が喜びそうなことを、少しずつやってみましょう。
暑い季節ですが、身体を冷やしすぎないようにすることも、体調を戻す上では大切ですね。
自分の心と体に正直に生活することを、心掛けてください。

相談者:けーちゃん様
回答者:吉田京子

24週でお別れ。母親に原因は本当になかったのでしょうか。グリーフケアも後から知り、面会したのは5時間後。写真も足しか残しませんでした。わからないことだらけです。

【 ご相談内容 】
7月7日に出産、お別れをしました。24週で、日常の忙しさと、3人目でもあり、胎動がないのに気づいたのも何日か経過した後でした。
初期に出血してから安静を経て少しずつ経過がよくなってきた頃でした。原因は不明です。

母親に原因は本当になかったのでしょうか?
クーラーの部屋でお腹が出てたこともあります。動きすぎたり、食事もあまり気にしていなかったこともあります。突然できた3人目に、ちゃんと愛情をもって妊娠期を送れていたとは言えません。
初めての死産であり、出産、お別れとどう進んでいくのかよく分からず、グリーフケアについてもあとから知りました。後悔していることは、出産後すぐ抱っこしてあげたかった。最後に同タイミングで隣の部屋の子が生まれ、産声が聞こえ、パニックになってしまった。そして鎮静をかけられてしまった。

お別れに大好きとキスをしました。心が少しずつ温かくなり、もっとこの子を大好きになりました。お腹にこんなに近くにいたのに守れなかったこと、すぐに抱っこしてあげれなかったこと、私は後悔と、ななちゃんにごめんねの気持ちでいっぱいです。赤ちゃんと面会したのは5時間後、顔とかも変化はあるのでしょうか?写真も足しか残しませんでした。
分からないことだらけです。

【 回答 】
大切な赤ちゃんを亡くされ、大変つらいことだと思います。
そして、「どうしてなくなってしまったのか?」という気持ちは、とても自然な気持ちだと思います。

一般的に、胎内死亡は、胎盤早期剥離や赤ちゃんの病気、へその緒の問題、など、様々な理由によって起こります。その中には、お母さんの糖尿病や血液の固まりやすさ、感染症など、お母さん側の状態が原因となることもあります。しかし、日本の調査ですが、1/4のケースで、はっきりとした原因がわからなかったとも報告されています。

今回、ななちゃんのママさんは、普段の生活の一つ一つに理由がないか悩まれているようですね。しかし、以上に挙げた原因と、日常生活の中で気にされたことは、直接関係するとは言えないように思います。
あくまでも私の意見ですが、ご自身を責める必要は無いと考えます。

原因の中で、現時点で調べられることは限られていますが、はっきりさせたいお気持ちがあれば、担当の先生と相談なさってはいかがでしょうか。はっきりとわからないかもしれませんが、少しでも疑問が解消に近づけることをお祈りしております。

相談者:ななちゃんのママ様
回答者:三宅秀彦

5月23日に7週目で稽留流産をし、翌日に手術をしました。私は10年ほど前卵巣腫瘍で右の卵巣を取っています。そして約一年ちょっと前には2つ大きな子宮筋腫がありその切除手術もしました。甲状腺関係の検査をしたら橋本病と言われて今薬を飲んでいます。もう妊娠できないのではないかととても心配しています。

【 ご相談内容 】
初めまして。
5月23日に7週目で稽留流産をし、翌日に手術をしました。
今38歳でしかも初産。突然の妊娠で驚いたのですが、とても喜びました。
私は10年ほど前卵巣腫瘍で右の卵巣を取っています。そして約一年ちょっと前には2つ大きな子宮筋腫がありその切除手術もしました。しかも私は二年くらいピルを飲んでいて、妊娠したくピルをやめ、一度生理が来た後すぐの妊娠でした。

まさかこんなにたくさん手術をしている私が妊娠するとは思っていなくて本当にうれしかったですが、結果は流産・・・。
二週間仕事を休みその後また仕事をはじめましたが、私の働いているところは幼稚園なのでいつも子どもと話をし、しかも保護者の方々も妊婦の方やつい最近赤ちゃんが生まれたかたなどがいてみているだけでとてもつらいです。

婦人科の先生は手術後すぐにでも妊娠しても大丈夫と言われたので子宮の様子などは問題ないと思いますが、歳も歳なので次また妊娠できるのかとても不安です。手術後2か月で生理が来て、今日また27日目で生理がきました。
甲状腺関係の検査をしたら橋本病と言われて今薬を飲んでいます。また母の姉も流産しており、その後残念ながら妊娠することはなかったそうです。
そういうこともありもう妊娠できないのではないかととても心配しています。

婦人科の先生は一度妊娠したのだから、次も妊娠できると言われているのですが、不妊検査などしたほうがいいのでしょうか。

長くしかも読みにくい文章で申し訳ないですが、お返事いただけるとうれしいです。
よろしくお願いします。

【 回答 】

この度は、ちいさな命をなくされ、たいへん辛い思いをされたことでしょう。
次の妊娠に対して、不安になる事も仕方の無いことだと思います。

お伺いした内容では、不妊症や不育症の定義にはあてはまっていない状況です。
また、橋本病もきちんと治療を受けているので、こちらも問題無いと思います。

流産を繰り返す人の場合には、何らかの原因が隠れていることもありますので、
そのような時に、きちんと検査を受けられてはいかがでしょう。

なくなられた赤ちゃんが、妊娠できることを教えてくれましたし、
すでに担当の先生から妊娠の許可もいただいてます。
次の妊娠を前向きに考えてもよいのではないでしょうか。

元気な赤ちゃんがやってきてくれることを心よりお祈りしております。
 

相談者:Paka様
回答者:三宅 秀彦

妊娠4ヵ月に、感染症による前期破水をし後期流産をしました。心にポッカリ穴が空いたような毎日です。赤ちゃんに戻ってきてほしい気持ちが強いのですが、ちゃんと妊娠できるか不安です。今後どうしていくべきでしょうか。

【 ご相談内容 】
私は、妊娠4か月のときに、初期からのポリープによる出血(その後消えてしまった。)や、子宮内はキレイと言われたけど出血があったり張りがあったりと、それが原因なのか感染症による前期破水をし、後期流産となりました。

心にポッカリ穴が空いたような毎日です。何をする気にもならなかったり、何かしていないと落ち着かなかったり、外出しても気分が落ちているのがわかります。
周りの赤ちゃんや妊婦さんが羨ましいとかは思いません。ただ、手のひらサイズの私の可愛い赤ちゃんと遠く離れ離れになってしまった寂しさ、たくさん抱き締めてあげたかった、私が妊娠中にしてきた全ての行為への後悔でいっぱいです。次の妊娠は怖くて考えられないものの、お別れした赤ちゃんに、戻ってきてほしいという気持ちがとても強いです。今度はちゃんと気を付けるから、悪阻にもたえるから、仕事も辞めるから、私のお腹に戻ってきてと毎日思ってます。

初期の頃、出血し、ポリープが見つかりました。
ただすごく小さく、出血が多くなるようなら取るけど、出産と一緒に取れちゃう場合が多いから、様子みようかとのことになりました。その後、仕事(来店されたお客様へのドリンクサービスなので、歩いたり座ったり)終わる頃になると、お腹の張りや微量の出血があり、病院に行くと、あまり多くない出血で、子宮内もとてもキレイ。ポリープは見当たらないと言われ、消毒をして終わりました。性病などの検査でも、何も異常はなく、突然の破水でした。破水も、出血は全く無く、お腹の張りや痛みも全く無かったです。
ただ、感染症かもしれないということを言われました。

感染症での後期流産後、ちゃんと妊娠出きるのか不安です。
今度はちゃんとするから、身体を大事にするからと、もう後悔したくありません。
もし妊娠出来たら、今回後悔したことを改め、それでもダメなら納得いくかもしれません。
今後どうしていくべきか、不安はぬぐえないのか、怖いという思いが今は強いです。

【 回答 】
今回の後期流産、たいへん残念なことだったと思います。
感染による流産は、気がつくことも難しいことが多く、対応は本当に困難です。お仕事をなさっていたことを気になさっているようですが、あきらかな関係はないと考えます。

次の妊娠に向けて対応する事は、子宮頸管ポリープと感染のことだと思います。ただし、明らかに感染と言われた訳ではないご様子ですので、少し言い過ぎになるかもしれません、この点はご理解ください。

子宮に感染が起きると最初はほとんど症状はありませんが、進行すると流産や早産を引き起こします。
子宮頸管ポリープは、感染の誘因となりそうと疑われた場合には切除を考慮します。しかし、目視できないポリープを取ることはできませんので、今回の対応では洗浄などもしていただいており、しっかり診ていただいたと考えます。次回の妊娠の際にポリープが見つかったら、早めにとってもよいかもしれません。
また、子宮の中の感染は、細菌性腟症という、膣の中にいる正常の細菌叢のバランスが崩れていることが原因の事もあります。必ず流早産を予防できるわけではありませんが、次回妊娠の際には細菌性腟症の確認をして、治療をしてもらってもよいでしょう。

ご心配はつきないと思いますが、体と心が落ち着いたら次のお子さんを考えてみてはいかがでしょう。担当の先生とよく相談しながら、対応をしていくことをお勧めいたします。
ご快復を心よりお祈りしております。

相談者:天使ママ様
回答者:三宅 秀彦

2人目不妊で11歳になる息子に兄弟をと思って高度医療に進みましたが稽留流産となってしまいました。年齢的もあり移植をするのかもう1回採卵しようか色々悩み、クリニックを転院してそこで新たに不育症の検査と子宮鏡検査を受けて採卵しようか悩んでいます。

【 ご相談内容 】
2人目不妊で11歳になる息子に兄弟をと思って高度医療に進みました。
私は体外受精をしました。

初めての移植で授かりましたが8週で稽留流産となってしまいました。
それからまた頑張ろうという気持ちで前向きに治療に取り組み2回目も授かりました。
でもまた7週で稽留流産と確定してしまい落ち込みが激しく泣く場所もなく涙を我慢して手術の日を待っている日々辛いです。

今のクリニックに、あと胚盤砲が2つありますが年齢的もあり移植をするのかもう1回採卵しようか色々悩み、クリニックを転院してそこで新たに不育症の検査と子宮鏡検査を受けて採卵しようか悩んでいます。よろしくお願いします。

【 回答 】

はじめまして。ポコズママの会のスタッフです。不妊治療経験者です。
二度目の流産の手術を待たれているとのこと。
お辛い時期にご相談下さりありがとうございます。小さな命とのお別れ、本当に残念でした。手術はもうお済でしょうか。
大事なお身体ですので、どうかご無理のないように願っています。

私にも経験がありますが、高度不妊治療は時間的にも体力的にも、また金銭的にも大きな負担が伴うものですのですよね。
それだけ期待も大きいし、さらに妊娠に至らなかった時の失望感は言葉では尽くせぬほどです。周りが次々と妊娠していく中、がんばってもがんばっても出口が見えないトンネルの中を歩いているようでした。

アッキーさんが、次は胚盤胞を移植するか、もう一度採卵して凍結卵をたくさん育てておいた方が良いのか、それとも転院して不育症の検査を受けるのか、迷われるお気持ちも痛いほどわかるような気がいたします。焦るばかりで答が見えませんよね。
誰も教えてくれないですよね。

ご参考になるかわかりませんが、私は不妊クリニックを二回転院しました。
ネットで調べ、クリニックの院長の本を読み、最後は治療方針に納得の上で転院しました。
残念ながらはじめての子供は死産になりましたが、その後の2回の流産の後も不育症の検査は頭にありませんでした。
死産にはなりましたが、お腹で育て上げたはじめての子の存在が大きいのだと思います。
その後、胚盤胞移植から高齢で妊娠出産しております。

個人差もありますし、クリニックや医師との相性もあると思います。
まずは話をよく聞き、納得できるまで相談して、最後は自分の感覚を信じてこれからの治療を進めていくしかないのだと思います。
息子さんのご兄弟ができるといいですね。私も願っています。

今回は経験者から回答させていただきました。医療的なアドバイスでなくて申し訳ありません。またいつでもご相談お待ちしております。
 

相談者:あっきー様
回答者:ポコズママの会スタッフ

流産を2回経験しました。31歳です。不育症専門の病院に行った方がいいでしょうか。また話しを聞いてくれるカウンセラーとお話しをしたいのですがどこに問合せするものでしょうか。

【ご相談内容 】

流産を2回経験しました。31歳です。
1年かかってやっと授かった子を完全流産で亡くしました。その後生理の2クール目、授かることができ喜びでいっぱいでしたが、1回目と同じく8週頃亡くし、今は手術の日を待っています。
妊活をしていた頃、不妊専門の病院で検査をした時に子宮年齢が高いと言われ、残りの卵が少ないだけだと説明されましたが、2回連続で流産した今、自分の子宮に問題があるのではと思っています。
不育症専門の病院へ行った方がいいでしょうか。
不妊専門の病院は、特に問題がなかったのに薬の投与や注射が多く嫌になり途中で辞めたので、不育症専門の病院も億劫になっています。
また話を聞いてくれるカウンセラーとお話しをしたいですが、どこに問い合わせをするものなのでしょうか。
かかっていた産婦人科にはそのような案内はありませんでした。

【 回答 】

えりさん、ご連絡ありがとうございます。
とてもつらいお気持ちでいらっしゃることと思います。大切なお子さんを二度も亡くされた辛さは、計り知れません。えりさんご自身のお気持ちを大切にするとともに、お身体も大切に過ごしてくださいますようお願いいたします。
ご質問を拝見して、えりさんは信頼のおける病院を探していらっしゃるのではないかと受け止めました。これまで通われていた不妊症専門の病院では、行われた治療に対してえりさんが納得のいく説明が充分なされなかったのかもしれません。そのため不育症の病院に行くのもためらわれていらっしゃるように思いました。
現在、不育症の病院では、2回流産を経験されると詳しく検査をしてくださることが多いです。そして専門のカウンセラーがいる病院やクリニックもあります。つまり、治療や今後についてえりさんが納得できる説明をしてくださる医師がいて、さらにカウンセラーに悩みを相談できる体制を整えているところもあります。
えりさんにとって心身ともに安心して通うことのできる病院やクリニックが見つかることを願うとともに、えりさんの希望が叶うことを心よりお祈り申し上げます。

相談者:えり様
回答者:寺田 由紀子

今年の5月に心拍確認後の7週目で繋留流産しました。そして、その後すぐにまた妊娠することができましたが、10週目というところで心拍がとても小さく多分流産するでしょうと言われました。不育症の検査を受けた方がいいのでしょうか。

【ご相談内容 】

今年の5月に心拍確認後の7週目で繋留流産しました。そして、その後すぐにまた妊娠することができましたが、10週目というところで心拍がとても小さく多分流産するでしょうと言われました。今まだ手術はしていなく、一週間後にまたきてくださいと言われています。11日前に検診に行った時は赤ちゃんは1.8cmで、今回は2.6cmまで大きく育っていました。
7週目の検診で胎嚢の横に血腫があるので安静にするように言われ、二週間トイレやシャワー以外は安静にしていました。そのおかげで二週間後の検診では血腫は固まっていました。

私は38歳の高齢でしかも初産なのでもしかしたら何か私に問題があるのではないかと思っています。
私は約15年ほど前に卵巣腫瘍の手術で右の卵巣をなくしています。 そして一昨年の4月に子宮筋腫の手術をしました。今もまた新しい筋腫ができてるのですが、まだ小さく妊娠には関わりはないと言われています。

そのような手術だらけの子宮に赤ちゃんは育ってくれないのかな・・・。
でもどうしても赤ちゃんを抱きたい。次に向けて進んでいきたいという気持ちそしてまた流産するかもという不安で押しつぶされそうです。

不育症の検査を受けた方がいいのでしょうか。私は今海外に住んでいるため、日本ではどのような検査が行われているかわかりません。
不育症の検査のために日本に一時帰国しようかとも考えています。でも夫も不育症の検査を受けないといけないと意味がないのでこのまま海外で不育症の検査を受けるべきなのか。
ちなみに今はドバイに住んでいます。
ドバイはそこまで医療が発達しているわけでもないのでもし繋留流産の手術をするにしても不安が残ります。一週間後流産が確定したらすぐに日本に帰ろうかとも思うのですが、夫はドバイで働かないといけないので一緒にはこれません。
私は夫と一緒にいたいです。

このような質問を誰にしたらいいのかわからず、ここに書かせていただきました。
もしよろしければお返事ください。
よろしくお願いします。

【 回答 】

うさぎさん、5月に流産を経験され、今また新たな命を授かったもののちゃんと育つかどうかわからない状態であることを医師から伝えられ、次の受診までとても不安で押しつぶされそうなお気持ちでいらっしゃることと思います。
そのようなお気持ちを抱えてながらも、ポコズママにご連絡くださりありがとうございます。

現在、ドバイに在住ということで、生まれ育った日本と違う環境にいらっしゃることも更に不安を感じる要因になっていらっしゃるように感じました。
今は、ドバイの医療機関を受診されているのですね。
5月の稽留流産のときは、日本の医療機関を受診されていたのでしょうか。
今回の妊娠が、ドバイでは初めての産婦人科受診なのかどうかがご相談の内容だけでは判断できないのですが、ドバイで初めて、という受け止めで話を進めさせていただきます。
そのかかられている病院(若しくはクリニック)は、うさぎさんにとって信頼できるところでしょうか。
言葉の壁はありませんか?言葉が通じないと、更に不安であると思います。

医療は文化的な背景に大きな影響を受けます。例えば不妊治療ですが、宗教的な背景が違う国であると日本とは事情が全く違う場合もあります。同じ宗教をもつ国でも、宗教の○○派によっても考え方が正反対であることもあります。
もし、言葉の壁があったり、うさぎさんの感覚的にドバイでは何か心配、ということであれば、一度日本に帰国する考えもあるかもしれません。
不育症に関しても日本の病院の場合は、流産の経験が2回あると相談に乗ってくれるところが多いです。

しかし「私は夫と一緒にいたいです」と仰っているうさぎさんのお気持ちも大切だと思います。
不安な時は、一番信頼できる方にそばにいてもらうと安心できますよね。
うさぎさんは、ドバイで他の日本人の方と交流がありますか?病院やクリニックの情報などを口コミで入手する機会はありますか?
もし、ある場合は、実際に日本人でも安心して受診できる病院やクリニックを教えてもらうと良いと思います。
文化的な背景の話もお伝えしましたが、様々な国の方が集まるエリアですから、うさぎさんのお考えを尊重してくださる医師がいる医療機関があるかもしれません。
ご主人と一緒の方が心強いというお気持ちであれば、ご主人にもそのお気持ちを十分に伝えてください。
うさぎさんやご主人にとって最良の道が開けますように、日本から祈っております。

相談者:うさぎ様
回答者:寺田由紀子

2回目の流産で不育症検査を予定しています。30歳代後半のため、卵子の老化が原因でしょうか。年上の私に原因があるようで、夫に申し訳ないです。

【ご相談内容 】
1年前にはじめての妊娠で繋留流産となりました。この度2回目の繋留流産となりました。
不妊治療の病院に通っていたので不育症の検査をする予定です。

年齢も30代後半のためやはり卵子の老化が原因なのでしょうか。夫より年上のため私に原因があるようで申し訳ないです。
よろしければアドバイスをおねがいします。

【 回 答 】
はじめまして。不妊治療経験のあるポコズママの会スタッフで、流産は二回経験、40歳を過ぎて妊娠、出産をしております。

流産はお辛いですよね。お気持ちは少しは落ち着かれましたでしょうか。
不妊治療は、様々な負担が大きくその分落胆も大きいと思います。2回目もうまくいかなかった時のはなさんのお気持ちを思うとほんとうに言葉もありません。
まずはご自身のため、お身体と心を休めていただくことを心から願っています。

不育症の検査を予定されているとのことですが、信頼できる先生と巡り合い、ご夫婦で納得できるまでご相談ができると良いですね。
そして最後は、自分で決めた道を信じて歩いていっていただけたらと思います。

卵子の老化も気にされていらっしゃるようですが、40歳を過ぎても出産された方はたくさんいます。
もちろん卵子の老化は避けられないとは思いますし、女性は誰でもいつか妊娠できなくなる日がきます。もしかしたら、ある年齢から特に妊娠率が低くなるということもあるかもしれません。でもその時期までは、徐々に妊娠できる確率は少なくなるものの、まったく妊娠できなくなるわけではないと思うのです。無責任なことは言えませんが、私の数年にわたる不妊治療の中でも、卵子は必ずしも毎回同じ状態ではありませんでした。良くない時もありますが、良い時もありました。

ご主人思いの優しいはなさん。どうかご自分を責めないでくださいね。
不妊や不育の原因は様々だと思いますし、できる範囲でご夫婦共に検査や相談をして、これからもご主人様と力をあわせて歩いて行って欲しいです。

同じ悲しい思いをした経験者として、はなさんの願いが叶うことを心から応援しています。今回は専門家からのアドバイスでなくて申し訳ありません。
またいつでもご相談お待ちしております。

相談者:はな様(メールで掲載報告のご連絡ができませんでした。申し訳ありません。)
回答者:ポコズママの会スタッフ

結婚6年目、夫は39歳、私は36歳でフルタイムで仕事をしています。3回流産を経験し、仕事を辞めるか、パートに変えるか、子供を作らない選択をすべきか、染色体検査を受けるべきなのか、年齢もあり色々考えています。アドバイスをお願いします。

【ご相談内容 】
結婚6年目、夫は39歳、私は36歳で保育士としてフルタイムで仕事をしています。
これまでに3回流産を経験しました。
1回目は稽留流産
2回目は完全流産
3回目は不全流産か完全流産の間で、手術をするかどうかの経過待ちです。

いずれも、心拍の確認が出来ないままの流産でした。
2回目の流産後に、不育症なのかと思い、病院に通い、血液検査や基礎体温、タイミング方エストロゲンの数値が低いとの事で、排卵日直前に注射も行いました。
血栓が出来やすいとの事で、小児用バファリンを関係を持った翌日から次の生理がくるまで飲んでいました。夫も病院へ行き、精子の量などには異常なく、最近3回目の妊娠をしましたが、結局、流産してしまいました。

今回の流産を経験し、仕事のストレスが原因なら仕事を辞める、フルタイムからパートに変える、子供を作らないという選択をするべきなのか、夫婦で染色体の検査を受けてみるべきなのかと、私の年齢もあり色々考えています。

4回目にチャレンジするにしても、手術の事を考えたり、また流産だったら…と考える事そのものが、ストレスになりそうです悩みます。仕事がら、妊婦の保護者に会う機会も多く、その事がストレスになるのであれば、転職も考えてしまいます。

不育症と思うのですが、染色体検査はするべきだと思いますか?
色々と書きましたが、アドバイスお願いします。

【 回 答 】
かぴおさん
3回の流産経験に、検査や治療も行い、様々な思いがありますよね。

1番に考えて欲しいことは、かぴおさん自身が本当に望んでいることは何か?ということです。
なぜ、子どもを持ちたいと思うのか?
育てたいと思うのか?

かぴおさんの人生において、妊娠・出産・育児は、どれ程の重要性を持つのか?
かぴおさんが、自分の人生を生きる上で達成したいことは何でしょう?

妊娠・出産には、確かに身体的に適した年齢はありますが、すべての人にとってのベストタイミングとは言い切れない部分もあります。
保育士という専門職としての働き方を変えることは、可能だと思います。ただ、そのことが、自分にとって満足できることなのかを考えることは必要です。
今、子どもを持たないということを決めることも、どうでしょう?子どもを持つ、育てることは、特別養子縁組みなどでも、叶えられます。

かぴおさんの人生です。
誰かが変わることは不可能ですし、権利もありません。

まずは、かぴおさん自身がどうしたいか?、どう生きたいか?を、じっくり考え、その思いをご主人にも話してみてください。
ご主人には、ご主人の考えや思いがあるはずです。

お二人にとって、何が大切かを話し合ってみてください。
その考える材料のひとつとして、検査を受けてみるということもあると思います。

誰のものでもない自分の人生を、どう生きたいですか?
今の人生は1回しかありません。
同じ条件で、同じ時代に生きることはできないのです。

自分で決めた自分のやりたいことに対しては、どんな結果でも納得できると思います。
まずは、自分の心とお話してみてくださいね。

相談者:かぴお様
回答者:吉田 京子

1年前に帝王切開瘢痕部妊娠となり、子宮動脈塞栓術と中絶手術をしました。反復する方もいるようで不安です。瘢痕部妊娠を経て正常妊娠、出産した方は多いのでしょうか。また体外受精で瘢痕部を避けて着床させることは可能でしょうか。

【ご相談内容 】
1年前に帝王切開瘢痕部妊娠となり、子宮動脈塞栓術と中絶手術をしました。
医師からは「稀な症例だから次はおそらく自然妊娠で出産できる」と言われています。ただ、反復する方もいるようで、次も同じことになったらどうしようと考えると、不安でたまりません。
子供はもう一度授かりたいです。瘢痕部妊娠を経て正常妊娠、出産した方は多いのでしょうか。また、体外受精で瘢痕部を避けて着床させることは可能なのでしょうか。

【 回 答 】
みこさん
この度は帝王切開瘢痕部妊娠をご経験されたとのこと、いろいろ大変な思いをされたと思います。
みこさん自身はご心配でしょうが、帝王切開瘢痕部の後でも、きちんと赤ちゃんを授かった方も少なからずいらっしゃいます。確かに、いろいろなリスクを心配されて、その後の妊娠をあきらめる選択もあるかもしれません。リスクのひとつとして反復もご心配されているようですが、その頻度は、中国の報告で、15%程度でした。

体外受精についてですが、受精卵をカテーテルで戻すだけなので、思った位置に着床させられるわけではありません。逆に、前置胎盤の可能性が多少上がりますので、特に婦人科的な理由がなければ自然妊娠を先に考えるのがよいでしょう。

いずれにせよ、担当の先生から妊娠の許可をいただいるようなので、前を向いてよろしいのではないでしょうか。
妊娠反応を確認したら早めに産婦人科で診察を受けて下さい。
妊婦健診も、こまめに受けることなるかもしれませんが、産科の先生の指導にしたがっていただければと思います。
元気な赤ちゃんがやってきてくれるのをお祈りしております。

相談者:みこ様
回答者:三宅 秀彦

15週で死産、その後、11週で稽留流産。不育症の検査を受けてみるべきなのでしょうか。

【ご相談内容 】
初めての子供が無頭蓋症と診断され、15週で死産しました。それから半年が経ち、2人目を妊娠することが出来ましたが、11週で心拍が止まってしまい、稽留流産と診断されました。掻爬手術を控えています…立て続けに死産と稽留流産を経験し、心も身体もボロボロになってしまいました。

1回目の生理がきたら、不育症の検査をするつもりですが、手術を行う病院に相談したところ、2回目までは続くこともあるので、不育症の疑いはあるとは言えない。と言われました。
私はもう、今後妊娠できても、このまま元気な赤ちゃんを産むことは出来ないのではないか…そればかりが頭をよぎってしまいます。もし妊娠できても、不安で10ヶ月も精神的にもたないのではないか…不安です。

周りにも同じ経験をした人はおらず誰にも相談できません。やはり、不育症の検査を受けてみるべきなのでしょうか…

【 回 答 】

短い期間に二人のお子さまとのお別れ、とても辛かったですね。
不育症の検査についてのご相談ですので、本来、お医者様からの回答が良いかもしれませんが、これまで多くの不育症の方のお話を伺ってきた立場として回答させていただきました。

不育症の検査の必要性に関して聞かれれば、3回目の流産や死産の時にと回答されるケースが一般的なようです。医学的なことや確率から導き出された回答であると思いますが、本人にとっては2度と経験したくないのですから、3回目なんて考えたくありませんよね。もし、次の妊娠への不安が強いようでしたら、不育症の検査を受けてみてもいいと思いますよ。2回目だからと検査を拒否する病院はないと思います。

実際、1度目の流産や2度目の流産で不育症の検査をされることは珍しいわけではありません。不育症専門の病院で検査をされていらっしゃる方もいらっしゃいます。1度の流産で不育症だと分かった人もいれば、4度目でも不育症ではなかった方もいらっしゃいました。

不育症の検査をすべきかどうかは申し上げられませんが、検査してみたいと思うお気持ちがあるのなら、一度病院に相談に行ってもいいかもしれません。お近くに不育症の専門病院がないかネットで調べてみるといいかもしれません。

相談者:そら様
回答者:ポコズママの会代表 加藤

7週目で流産、2日後に大量の出血と血の塊などが出て、診察では手術はしなくてよいと言われました。明日からいつも通り生活してもらっていいとのことでしたが、激痛が治まりません。普通のことでしょうか。

【ご相談内容 】

5日前不正出血がありかかっていた病院に駆け込みましたが、もう心臓が動いていないと言われました。7週目でした。
それから2日後に大量の出血と血の塊などが出て、次の日病院で診察をしてもらい、ほとんど残っていないから手術はしなくてよいと言われました。明日からいつも通り生活してもらっていい。とのことでしたが、今日になっても子宮辺りの激痛が治まりません。

これは普通のことでしょうか?
波がありますが、酷いときは意識が遠のくほどの痛みです。生理痛がかなり重いので、この痛みには慣れていますが、あまりにも長いので心が折れそうです。
子宮収縮剤等は服用しておりません。

【 回 答 】
赤ちゃんを失われたこと、痛みが続くこと,大変辛いことと思います。

子宮の内容は全て自然に出てしまった状態を完全流産といいますが,このような場合は必ずしも手術は必要ないとされています。
子宮内容が出てしまうと痛みは落ち着くことが多いのですが,出血や痛みなどの症状が強い場合には,子宮内外同時妊娠や炎症など,他の疾患が隠れていることもあります。
今回は,痛みが強そうなので,産婦人科で見てもらう方がよいと思います。

そこで診ていただいて,何もなければ安心できると思いますので,早めの受診をお勧めします。
早く体調が回復し,次のご妊娠につながることをお祈りしております。

相談者:ふたば様
回答者:三宅 秀彦

3度目の流産をしました。不育症の血液検査の結果は正常で、「おそらく卵子の質の老化が原因と思われます。」と言われ、治療や服薬もなく終了しました。自然妊娠で3回連続初期流産は稀な事でしょうか。不育症を疑った方がいいでしょうか。

【ご相談内容 】
現在、結婚3年目、36歳です。今月1月11日に3度目の流産をしました。
結婚してすぐ妊娠したものの、6週目で完全流産。そして、その半年後にまた妊娠するも9週目に心拍確認後のけいりゅう流産。そしてその後、10ヶ月後に妊娠する事ができ、今度こそは大丈夫だと思っていたのも束の間、また9週目に心拍確認後のけいりゅう流産となってしまいました。
産婦人科の、先生にも「いいところに着床しているよ。赤ちゃんのお部屋もきれい。」と言って頂いていただけに、本当にショックでした。

2回目の流産の時に、かかりつけの産婦人科の先生のすすめで、名古屋市立大学病院で不育症の検査もしていて、血液検査の結果は全て正常値で、原因となるものは見つかりませんでした。
大学病院の先生には「おそらく卵子の質の老化が原因と思われます。」との事で、特に治療や服薬などもなく終了しました。3回の妊娠は全て自然妊娠です。不妊治療はしていません。

質問なのですが、自然妊娠で3回連続で初期流産する事は稀な事なのでしょうか。不育症を疑った方がいいのでしょうか。
ご意見お伺い出来ればありがたいです。宜しくお願い致します。

【 回 答 】
よっこさん
続けての流産を経験されたこと、つらかったことと思います。

3回続けて流産することを「習慣流産」と呼びます。
不育症はもう少し広い概念で、習慣流産に、死産や新生児死亡を繰り返した場合もふくめた診断名になります。
よって、現在の状況は不育症とも言えますが、習慣流産という方がよっこさんの正確に状況を表していると考えます。

習慣流産の頻度は、1%程度とされています。この「100人に1人」という数字をどう考えるかは人それぞれですが、決してめずらしいわけではありません。
原因がはっきりとしていない習慣流産でも、出産にいたる方は多くいらっしゃいます。
しかし、いろいろな心配がつきないのも事実でしょう。
また赤ちゃんがやってきてくれた時は、かかりつけの産婦人科の先生に心配事を相談しながら診ていただいて下さい。

お子様に恵まれることをお祈りしております。

相談者:よっこ様
回答者:三宅 秀彦

今月半ばに第二子を流産をしました。初めての流産で第二子の妊娠を強く望んでいる事もあり不安でたまりません。どの様な状態だと病院にかかった方が良いのか、後期流産後や、その後の子宮内容物の手術の後の妊娠、出産のリスクなど詳しく教えて頂きたいです。

【ご相談内容 】

今月半ばに第二子を流産をしました。
IUFDで12週でしたので経膣分娩で出産しました。原因は不明です。
退院の1週間後に診察を受けましたが、子宮が少し炎症を起こしており痛みが少しあります。子宮後屈(病的なものではない様です)により子宮の中の物が完全に出きっておらず、出血がほとんどとまってしまっていたので抗生剤と子宮収縮剤を追加されました。
1週間後に再診をして経過によっては中の物を出す処置をする可能性があるといわれました。今は生理中と同じくらいの子宮の状態だそうです。
初めての流産で経過が良好とは言えず第二子の妊娠を強く望んでいる事もあり不安でたまりません。
どの様な状態だと病院にかかった方が良いのか、後期流産後や、その後の子宮内容物の手術の後の妊娠、出産のリスクなど詳しく教えて頂きたいです。

【 回答 】

MNさま

この度は妊娠12週で流産となったこと、心よりお見舞い申し上げます。
また、流産後に手術を受ける可能性を説明されたことは、ご心配な事であったと思います。
個別の状況は、診察をしていないので判断しかねるのですが、担当の先生は慎重に対応されて、考えられる合併症をきちんとご説明くださったのだと思います。
子宮内容の遺残では、中等量以上の出血(月経2日目以上と考えてください)や下腹痛、発熱などの症状がおこります。
来院の目安は、担当医の先生の指示に従っていただくのが良いと思います。
発熱については、基礎体温が上がっているので、37℃台前半ではあまり心配いりませんが、38℃を超えてくるようでは、きちんとした対応が必要と考えます。
多量の出血(生理の2日目以上)や、鎮痛剤の効かない痛みなど、では、急ぐ必要があるでしょう。
妊娠12週以降の流産で、子宮内に遺残があったとしても、きちんと対応することで、お子さんを授かる可能性は十分にもてると考えます。
ただし、落ち着いた後しばらく体を休める必要はあります。担当の先生と相談して、将来のことを考えてください。
まだ、心配がつきないと思いますが、まずは回復に専念なさってください。
2人目のお子さまがやってきてくれるのをお祈りしております。

相談者:MN様
回答者:三宅秀彦

昨年、1人目の息子を死産、2人目の子供を稽留流産で亡くしました。今年、不育症の検査を受けたところ血液凝固因子で引っかかってしまい、今後妊娠の陽性反応が出た場合はバイアスピリンを服用するよう言われました。ですが、アスピリンを飲むことにより口唇口蓋裂の子供を妊娠する確率が高くなると言われ、妊活をすることさえ怖くなりどうすれば良いのか分からなくなってしまいました。

【ご相談内容 】

昨年、1人目の息子を死産、2人目の子供を稽留流産で亡くしました。
今年に入り、不育症の検査を受けたところ血液凝固因子で引っかかってしまい、今後妊娠の陽性反応が出た場合はバイアスピリンを服用するよう言われました。
ですが、アスピリンを飲むことにより口唇口蓋裂の子供を妊娠する確率が高くなると言われ、妊活をすることさえ怖くなりどうすれば良いのか分からなくなってしまいました。
また、28週まで服用と言われたのですが、調べてみると、妊娠34週ぐらいまでアスピリンを飲んでいる方が多く、不安になりました。
アスピリンを飲むことにより子供に障害が残る可能性があるのか、不育症の場合アスピリンは妊娠何週までの指示が多いのか、医師によっても違いはあるかと思うのですが、一般的にはどうなのか知りたいです。 宜しくお願い致します。

【 回答 】

そらママさま

2回もお子様を失った経験をなさったこと、心よりお見舞い申し上げます。

低用量アスピリン療法は、いくつかの凝固異常症に対して良好な治療成績につながることが示されています。
低用量アスピリン療法は、胎児の異常とは関係しないと考えられています。
妊娠28週以降の使用が、生後の赤ちゃんの血液の流れ方に影響するという指摘があり、28週でやめる施設もあります。
ただ、実際には、28週以降の使用でも問題はなく、妊娠35週くらいまで使用する施設もあるようです。

なお、不育症治療とは違う目的で、アスピリンを多めの量で使用した場合では、腹壁破裂という病気との関連があったという報告もあります。
この報告では、一般の頻度を2倍にする程度のリスクとされていますが、その一般の頻度自体が6,000から10,000出生に1例ですので、単純に計算すると1/3,000から1/5,000のリスクとなります。
また、年齢などに関係なく、一般的な先天異常のリスクは3〜5%と言われており、アスピリンの服用と関係なく、病気をもった赤ちゃんを授かる可能性は誰にでもあるということも事実です。

いろいろご心配なこともあると思いますが、担当の先生とよく相談して方針を決めてください。
そらママさまが、赤ちゃんと会えることをお祈りしております。

相談者:そらママ様
回答者:三宅秀彦

一卵性の双子を6ヵ月で死産。2ヶ月ちょっと経った今、心も身体も元気になりアルバイトをはじめましたが、2回目の生理を迎えても基礎体温が上がらず、卵巣が腫れて排卵していないと言われました。動き始めたのが早すぎたのかと後悔しています。

【 相談内容 】

年末に一卵性の双子を6ヶ月で死産したわんころです。その際は、優しいお返事を頂きありがとうございました。
2ヶ月ちょっと経った今、心も身体も元気になり、ちょうど死産後2ヶ月の2月下旬ににアルバイトを始めるようになりました(8時間×週2と少しですが)。こども関係の仕事で、子供が可愛いと思えている自分にも安心しています。

ですが、2月下旬に2回目の生理を迎える頃、なかなか基礎体温が上がらず、左卵巣が痛み、病院に行くと『卵巣が腫れて排卵していない』と言われました。
その日は初めて、夢で死産した時の夢を見ました。結局、排卵せずに低体温のまま生理が来て、無排卵月経となりました。卵巣の腫れも引いていませんでした。

先生にはゆっくり過ごしてと言われましたが、アルバイトも始めてしまい、先生の言うゆっくりが出来ているのかが不安です。もしかして、動き始めたのが早すぎたのかと後悔しています。
その人それぞれで違うと思いますが、死産後の社会復帰は、みなさんどれくらいでするものなのでしょうか。
相談できる所も分からず、アドバイス頂ければと思います。

【 回 答 】

>年末に一卵性の双子を6ヶ月で死産したわんころです。
>その際は、優しいお返事を頂きありがとうございました。
>2ヶ月ちょっと経った今、心も身体も元気になり、ちょうど死産後2ヶ月の2月下旬ににアルバイトを始めるようになりました(8時間×週2と少しですが)。
>こども関係の仕事で、子供が可愛いと思えている自分にも安心しています。

わんころさま、ご連絡ありがとうございます。ご相談者の皆様のその後のご様子は私も気になっておりますので、このような形で近況を伺えますこと有り難く思います。

>ですが、2月下旬に2回目の生理を迎える頃、なかなか基礎体温が上がらず、左卵巣が痛み、病院に行くと『卵巣が腫れて排卵していない』と言われました。
>その日は初めて、夢で死産した時の夢を見ました。結局、排卵せずに低体温のまま生理が来て、無排卵月経となりました。卵巣の腫れも引いていませんでした。

この卵巣の腫れについては、その後いかがでしょうか。医師の治療などは受けていらっしゃいますか。経過観察中というころで、定期的に受診されているのでしょうか。

>先生にはゆっくり過ごしてと言われましたが、アルバイトも始めてしまい、先生の言うゆっくりが出来ているのかが不安です。もしかして、動き始めたのが早すぎたのかと後悔しています。
>その人それぞれで違うと思いますが、死産後の社会復帰は、みなさんどれくらいでするものなのでしょうか。

社会復帰の時期についてですが、死産後2か月ということは、8週間経過しています。お産後の身体がもとに戻るのに6~8週間かかると言われております。そのためわんころさまは、特にお仕事を始められるのが早かったということはありません。
卵巣の痛みや腫れのことで受診されている時に、お身体の回復に何かあるようでしたら医師からはその時に説明があることでしょう。動き始めたのが早すぎると後悔しなくても良いのではないか、とも思います。

しかし、わんころさまは、もしかしたら言葉にならない不安な気持ちがあるのではないか、と私には感じられました。卵巣の腫れのことも心配されていらっしゃることと思いますし、生理が順調にならないとご自身でも回復したと思えないかもしれません。

お身体のことについて信頼できる婦人科で診てもらいつつ、不安な気持ちも一緒に聞いて頂けると良いのかもしれませんね。
「心も体も元気になり」とお書きくださっておりますが、もし、また心配なことがあったりお気持ちの変化などがございましたら、いつでもご連絡くださいますと幸いです。

相談者:わんころ様
回答者:寺田 由紀子

16週で中期中絶となり火葬を終えました。手術した際「胎盤がまだ多少残っているから、後日出血とともに出てくる」と言われたのですが、普通に出血しているだけで出てきません。残ってしまうのではと不安です。また過去に流産経験もあり、今後妊娠、出産がちゃんとできるのかも不安です。

【 相談内容 】

はじめまして。色々とあり、16週の赤ちゃんを今月の27日に中期中絶してしまいました。
本日火葬を終えて帰って来たところです。

手術した際に、先生に最後胎盤を取っていただき、まだ多少残っているから後日出血と共に出て来ると言われたのですが、普通に出血しているだけで全然出て来ません。
まだ手術から3日ほどしか経ってないので、これからなのか、それとももしかして出てこないでこのまま残ってしまうのでは、、?と不安です。

それともう一つ質問なのですが、過去に流産経験もあります。
子供がもともと大好きで、またいずれ落ち着いて、妊娠 出産したいと考えているのですがちゃんとできるのか?と不安です。

まだ手術のことで精神的にもボロボロで、不安だらけなので、少しでもわかることがございましたらよろしくお願いします。

【 回 答 】

さらさん、この度は中絶手術をうけられたとのこと、気持ちも体もさぞやお疲れのことだと思います。心よりお見舞い申し上げます。

まず、流産手術後の胎盤についてですが、子宮の回復を待って判断するのがよいと思います。
手術後間もない時期で、普通の出血が続くだけであれば、ご心配はいらないでしょう。
胎盤が残ることで困ることは、大量の出血と感染です。生理の2日目の時よりも多い出血や、38℃ちかい発熱、我慢できないような下腹痛があれば、担当の先生と相談して下さい。
また、経過を見るための診察を言われていると思いますので、必ず受診してみてもらいましょう。

今後の妊娠についてですが、詳細がわからないので断言は出来ませんが、授かる可能性はあると思います。
自然流産は女性にとっては決して珍しくないことで、名古屋市立大学の調査では、妊娠したことのある女性の38%が流産の経験があったとのことです。
妊娠はするけれども、流産、死産や新生児死亡などを繰り返して結果的に子供を持てない場合は、不育症と言われます。
さらさんは、厳密には不育症と言えない状況ですが、今回の妊娠継続をあきらめた理由によっては、担当の先生と相談してもよいと思います。
必要があれば、専門家を紹介してもらってもよいでしょう。

まずはこころとからだを落ち着けて、それから先に向かって下さい。
さらさんの元に赤ちゃんがやってきてくれることを、心よりお祈りしております。

相談者:さら様
回答者:三宅秀彦

胎児水腫が原因で20週で死産してしまいました。年齢が46歳なので、妊娠が奇跡だったのではないかと次の子は諦めていましたが、亡くなった子の顔を見たらどうしても欲しくなりました。年齢的に無理なのでしょうか。

【 相談内容 】

私は胎児水腫が原因で20週で心拍が止まってしまい10日ほど前に死産してしまいました。
年齢が46ですので、妊娠自体が奇跡だったのではないかと思い次の子は諦めていましたが亡くなった子供の顔を見たら、どうしても子供が欲しくなりましたが、やはり年齢的に考えて次の子を望むのは無理なのでしょうか?

【 回 答 】

妊娠中に赤ちゃんを喪うという大きな悲しみのなか、ご相談くださりありがとうございます。

残念ながら、今の医療技術では助けられない命が存在します。
様々な要因から、子宮の外では生きられない時期に、お空に帰っていく子どもたちがいますが、誰かが悪いのでも、何かが悪いのでもなく、ただ、「今、ここまで生きた」ということなのだと思います。

確かに医学的には、妊娠に適した年齢というものはあります。ただ、その時期とは異なる年齢で妊娠することや、妊娠を望むことを、間違いであると断定したり、根拠なく責めたりすることはできないと思います。

NYさんは、今妊娠を諦めることで、この先の人生を楽しめますか?
将来、お空に帰った赤ちゃんに、「ママは自分の人生を自分らしく生きたよ。」と言えますか?
今妊娠を諦めることで、人として女性として成長できることや、新しい楽しみや喜びを得られる何かがあるならば、その選択は良いものと思います。逆に、何か心がスッキリしないなら、他の選択をした方が良いと思います。

妊娠には、適した年齢はあります。
ただ、人により体の状態は異なります。もし、妊娠を望むならば、出来る限り早い時期に、今の体の状態を確認してもらうことが必要です。その上で、NYさんが自分の人生を生きるための選択をすれば良いと思います。

お空に帰った赤ちゃんにとっては、ママであるNYさんが、心も体も健康で、自分の人生を生きていることが、大きな喜びだと思います。

NYさんの幸せは、誰かが決めるものではありません。
NYさんが自分で選択したことは、すべて正しい選択のはずです。
誰かが決めた基準ではなく、自分で選択したことで、生きることで得られる宝物を見つけてください。
NYさんが、自分の基準で選択し、幸せな時間を過ごすことを、応援しています。

相談者:NY
回答者:吉田京子

38歳ではじめての妊娠でしたが、自宅で自然流産をしました。大量出血など流産の症状が重く、出産がこわくなりました。次は笑顔の出産にしたいです。アドバイスをお願いします。

【ご相談内容 】

わたしは38歳で初めての妊娠でした。
自分自身の誕生が難産(逆子+へその緒が首に絡まる状態)だったため、出血多量など母子ともに死の危険があったと両親から聞かされていた影響か?幼い頃から妊娠・出産がとても怖く、それでもわたし達の子を家族にしたいとの思いでやっと踏み出した一歩でしたが、約10週頃の検診で、赤ちゃんが育っていない(成長が5週前後のまま)と診断が出てしまいました。

普段から食事や健康には気を配るなど、自他ともに認める健康体で、会えると信じて疑わずに過ごしていたため、診断は本当にショックで、手術でなく自然流産を待ちたいと伝えるのがやっとでした。

症状?に関して先生からは「腹痛と出血はありますが、トイレで出してしまって大丈夫です、翌日から普通に生活ができるでしょう」と伺っただけでしたので後日くわしく聞くつもりで心の準備も整わないまま、その夜の出来事でした。
やっぱり眠れず、早く出て来てねと赤ちゃんに願い続けていたところ本当に夜明けに出血と腹痛が起きました。

自分では身体を支えられず、夫に支えてもらい横になったままでしたが腹痛と出血の度に目前が真っ暗になったり、息が止まって一瞬気を失なったり…夫婦で駆け込んでいた浴室は血の海になってしまうほどで生まれて初めて「死ぬのかな」と感じ、本当に怖かった数時間でした。

午前中で治まってきても、トイレには夫に連れて行ってもらうほど衰弱し、精神的ショックも重なってか?数日間はベッドで寝て過ごしました。聞いていた話と違って、翌日から普通の生活が無理でしたしとてもトイレでは済ませられなかった激しい症状の数々だったのでこれはわたしだけなのかなと感じて、情けなく悲しかったです。

今回は明朝で先生(助産師さん)に連絡がつかなかったのですが結果、心細い中でも夫婦で乗り越えたのでふたりの絆が強くなったり自分で全て排出できたという身体への自信にもつながったのでやっぱり自然の力にまかせて良かったと後悔は全く無いです。

ただ今回の経験で、出産がまた怖くなってしまい困っています。次の妊娠に前向きになれれば、悲しみも早く癒える気がするのですが…助産院や婦人科には、まだしばらく足を運ぶ気にはなれず下記のような相談先に困っていたところ、友人がポコズさんを教えてくれました。

・あんなに大量な出血は、流産特有のものなのでしょうか?

・流産の腹痛(食中毒に近い感覚)と出産の陣痛は同じと考えて良いでしょうか?

・また陣痛も流産のように、貧血で?一瞬、目が見えなくなったり息が止まって気を失なったり、吐いたり失禁してしまったりするものなの
でしょうか?

・こんなに流産が重い症状だった原因を知ることは、婦人科の検査などで可能なのでしょうか?本番はできるだけ穏やかな気持ちで赤ちゃん
を迎えたいので、いまから改善したいです。

自分の子には、出産は素晴らしい経験として伝えたいので助産院でできるだけ自然な、穏やかな出産が希望だったのですが(自然出産はほとんど出血が無いことが多いと聞いていたので)アドバイスやお力添えをいただければ嬉しいです。

次に授かったときにはきっと、笑顔の出産にしたいです。
できれば、自然流産と自然出産を経験した方からそれぞれの共通点や違いを教えていただければと思いましたが、お任せいたします。
お返事は急ぎませんのでどうぞよろしくお願いいたします。

【 回答 】

ティンカーベルさん

この度は大切な赤ちゃんをなくされたこと、たいへん残念に思います。
産婦人科医の立場から、いくつかの疑問にお答えいたします。
あくまでも一般論になりますので、その点を踏まえてお読みください。

まず、出血についてです。
自然流産の対応として、手術療法と待機療法の2つがありますが、待機療法では、追加手術のリスクや、完全に子宮内容を出すことが出来ない不全流産となるリスクが高く、輸血を必要とするような出血のリスクも、手術療法に比べて高いと言われています。

当然、分娩でも出血が多量になる事は多々ありますので、流産に特有とは言えないでしょう。
分娩後出血の理由は、子宮の復古(もどり)だけでなく、産道や子宮の傷、胎盤の遺残など、さまざまな原因で生じます。

妊娠・出産には出血がつきものです。
出産後、子宮のもどりが悪く出血があった場合、次回妊娠でも出血のリスクは上昇します。
今回は流産ですので同じとは言い切れませんが、次回の妊娠時には、今回のエピソードを担当の医師に伝えておくのは大切と考えます。

次に痛みの話ですが、陣痛はその名の通り痛みなのですが、人によって軽かったり、大変つらい思いをされたり、様々です。
また、陣痛の時に吐き気などがくることも珍しいことではありません。
もし、痛みに対して恐怖感が強いようでしたら、和痛〜無痛分娩で対応することもできるかもしれません。
よって、自身の希望を伝えておくのがよいと思います。
(和痛分娩や無痛分娩は、病院の体制にもよってはできない場合もありますので、あらかじめ相談が必要です)

今回のエピソードを考えると、次回妊娠も出血などのリスクがあると考えられます。
よって、お産に関しては、産婦人科の病院でお産を検討していただく方が安全だと考えられます。

これらの原因の検索も含めて、かかり付けの先生に診ていただいた上で、相談をなさってください。

将来、赤ちゃんがやってきた時には、スムースで合併症のないお産となることを、心からお祈りしております。
お大事になさってください。

相談者:ティンカーベル様
回答者:三宅秀彦

1人目を心拍確認後に9週でけいりゅう流産、2人目を先天性心疾患、心疾患に伴う肺動脈高血圧症と腸管壊死で生後18日で亡くす。 3人目は20週3日で原因不明の死産でした。染色体異常を疑っています。転座が見つかっても出産できますか?

【ご相談内容 】

はじめまして。
初めて質問させて頂きます。
1人目を心拍確認後に9週でけいりゅう流産
2人目を先天性心疾患(大動脈縮搾症、心室心房中核欠損)心疾患に伴う肺動脈高血圧症と腸管壊死で生後18日で亡くす。
3人目を20週3日で原因不明の死産しました。
3人目は10週の時に浮腫(2.8ミリ)を指摘されましたが生理的なものと言われました。

そこで質問なのですが、原因は違えど流産や死産、新生児死など3人とも失っている現状に夫婦の染色体異常を疑っています。
もし、転座が見つかっても治療出来ない事は重々承知なのですが、私は知りたいと思っています。
プロの方から見て染色体検査は必要でしょうか?
また転座がもし見つかった場合、100%赤ちゃんを諦めるしかないのでしょうか?
転座が見つかっても出産出来ますか?
着床前診断は費用面で考えてません。

ご教授の程宜しくお願い致します。

【 回答 】

はぴたんさん

3回続けて赤ちゃんを失われた経験から、原因を調べたいというお気持ちは大変自然なことと思います。
この状態は不育症と呼ばれる状況であり、確かにご夫婦の染色体検査をおこなう理由になると考えます。
不育症のカップルで、染色体転座が見つかる確率は5%程度と言われています。

転座を持った方でも、自然に元気な赤ちゃんを授かることもあります。
これは、精子や卵子における染色体の組み合わせによります。
もちろんお産も特別なことが必要になるわけではありません。
よって、転座=着床前診断 と考えなくても結構です。

染色体の検査については、検査だけなら産婦人科でできますが、詳しい話をお聞きになりたいのであれば、
遺伝カウンセリングに対応した施設できちんと話をして、検査を受けるのがよいと思います。

この時は、ご主人の検査も必要ですので、ご夫婦でよく話し合って決めていただければと思います。

赤ちゃんがやってきてくれることを心からお祈りしております。
お大事になさってください。

相談者:はぴたん様
回答者:三宅秀彦

自然流産後、超音波検査をしていません。おなかの痛みもあり不安です。検査しなくてもいいのでしょうか?

【 相談内容 】

稽流流産から自然流産になりました。出血し、病院で超音波検査後その場で膣内の内容物を取ってもらいました(手術ではありません)。ほとんど出ているのでこのまま全部出ると思います、2週間後にまた来院をとのことで先日病院に行きました。診察室で医師から妊娠反応が消えているのでこの妊娠は完全に終了したことになります。本日は超音波検査はしませんとのことでした。超音波検査で子宮の様子を見ると思っていたのでびっくりしました。

流産後の子宮の確認はしなくても大丈夫なものですか?手術なしの自然流産でも感染症や子宮の戻りが悪いなどの影響はないものでしょうか?お腹の痛みがあるような気がして不安です。

このような相談の場を作ってくださり、ありがとうございます。また、ご厚意で答えてくださるアドバイザーの方、お忙しい中ありがとうございます。私たちのように不安がある人たちの大きな支えです。どうぞよろしくお願いいたします。

【 回 答 】

ぷーちゃんママさん、体調の変化のある中、ご相談くださりありがとうございます。

お空に帰った小さな赤ちゃんは、ぷーちゃんママさんに負担をかけないよう、きれいに生まれてきてくれたのですね。自然流産の後の感染等は、絶対にないとは言い切れません。

手術などの体に負担のかかる処置がなくても、ぷーちゃんママさんの体は「妊娠していたからだ」です。体が妊娠前の状態に戻るまでには個人差があっても、ある程度の時間はかかります。お腹に過度に負担のかかる動作や、必要以上に出歩くことを避けるなど、日常生活においても普段よりはゆっくり過ごすことが大切です。妊娠することによって変化するのは子宮だけではありませんので、無理しないことが大切ですね。

2週間後の診察で、超音波検査が実施されなかったとのことですが、その時点では異常がなくても、お腹の痛みが続く・強くなる、出血する、体がだるいなど、何らかの症状があれば早めに診察を受けることが大切です。

超音波検査がなかったことに不安を感じる場合は、「気になる症状が残るから確認してほしい。」と伝えてみてもいいかもしれません。

ぷーちゃんママさんが気になることは、早めに解決することも、お空に帰った赤ちゃんにとっては嬉しいことだと思います。自分の健康を守るために、医療機関は上手に利用してくださいね。

相談者:ぷーちゃんママ様
回答者:吉田京子

27週で死産しました。胸の張りが酷く熱を持って痛いです。アイスノンで冷やして様子をみていますが、本来子供に飲ませてあげられるはずのに、悲しみが蘇ります。

【 相談内容 】

先日、27週で死産しました。3度目の妊娠で、前の2回も流産しました。
出産という形で子供を出してやり、翌々日から胸の張りが酷く、パンパンになり熱を持って痛いです。軽く絞ると滲む程度しかお乳はでません。 胸の張りが出てくる頃カバサールを一度服用しましたが、効果はあるのでしょうか?
アイスノンで冷やして様子を見ています。 本来であれば子供に飲ませてあげるはずの母乳が胸の張りになり、その事が死産の悲しみを蘇らせてしまいます。

【 回 答 】

ほし様。こんにちは。ご相談ありがとうございます。流産、死産経験のあるポコズママの会スタッフです。
先日死産されたとの事ですが、お身体の具合はその後いかがでしょうか。

本来子供に飲ませてあげるはずの母乳の張り、痛み。本当にお辛いですよね。
私も死産の後、胸の張りが酷く、薬を服用し、そして一番大きなアイスノンで冷やしました。
助産師さんからは、「母乳はどうしても出てしまいます。そのまま自然に任せるか、薬で止める方法もあります。どちらにされますか。お辛いでしょうから、お薬を飲みましょう。」と薬をすすめられ、私も薬を服用しました。
でも、薬を飲んでもしばらく張りは治まりませんでした。
赤ちゃんがいないのに、身体が母乳を用意している。それなのに赤ちゃんに飲ませてあげられない事が、悲しくて悲しくて、張りや痛みとともにわけのわからない辛さと戦っていました。

それでも、いつも間にか胸の張りは治まってきます。飲んでもらえないのですから、身体もきっともう不要なんだなと感じたのだと思います。今思い返しても、とても悲しいです。

経験者として、胸の張りはきっと治まってきますよ、大丈夫ですよとお伝えしたいです。薬の名前も忘れてしまったし、医学的な回答ではなくて申し訳ありません。
でもお身体の具合が良くなかったら、迷わず病院に行って下さいね。大事なほし様のお身体です。どうぞお大事になさって下さい。

今回は死産経験者から回答させていただきました。身体が回復してきても、気持ちの回復はまだまだ行ったり来たりすることと思います。
身体の事、お気持ちの面でも何でもいつでもまたお話を聞かせて下さいね。

相談者:ほし様
回答者:ポコズママの会スタッフ

繋留流産で掻把手術をしました。病院により12週過ぎ、13週3日と死亡推定日が異なります。微妙な週数で、今までの自分の不摂生のせいかと悔やんでなりません。また妊娠したく何に気をつければ良いでしょうか。

【 相談内容 】

先日繋留流産で掻爬手術をしました。
持病があり、転院先の病院で13週2日に初診の際発覚しました。
転院前の病院では12週0日にエコーで赤ちゃんが元気に動き回っていると言われていたので、ショックが大きく、転院前病院でも見てもらいましたが、同じでした。ただ、転院前病院は12週過ぎ、転院先病院は11週3日と死亡日推定が異なり、分娩誘発か掻爬手術で対処が異なりました。悩んだ結果、持病があること(精神系)、分娩誘発でも胎盤が残ると掻爬手術より柔らかい子宮を掻爬で掻き出す為傷リスクが大きいこと、この週数だと、へその緒が千切れやすく胎盤が残りやすいということから、掻爬手術にしました。
死亡日に11週と12週で原因にも処置にも大きな違いがある為、動揺しています。週数で言うと12週3日ぐらいに自慰でオーガズムを感じた(挿入なし)、葉酸サプリが300mlのものだった(毎日1錠)、冷たい飲料やクーラーの冷え、分裂時の染色体異常も自分の今までの不摂生のせい、と悔やんでなりません。
この微妙な週数で日常生活の影響はあるのでしょうか。また、日頃からの身体作りは染色体異常にも関係あるのでしょうか。
最後に、また妊娠したく、子宮回復や身体作りの為に何を気をつければ良いのでしょうか。
長文申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。

【 回 答 】
この度は、授かった赤ちゃんを失われたこと、大変ショックだったと思います。
稽留流産の原因は、染色体のアンバランスなど、赤ちゃんが受精卵だった段階でおきたことが影響していると言われています。
実際、受精卵の半分は染色体の異常をもっており、ほとんどの人は気付かずに流産をしているそうです。

このような時、原因が気になってしまいますが、その多くは、お母さんが何かをしたからおきたのではなく、偶然におきたことと考えられます。
葉酸のサプリは、神経管閉鎖不全という病気の可能性を減らすためのためで、これらの染色体の数のアンバランスを防ぐものではありません。
また、量が摂取目安より少し少なかっただけなので、影響は考えにくいでしょう。

次回の妊娠に向けて、医師の流産後の指導をよく聞いていただき、まず日常生活を戻していくことが大切だと考えます。
葉酸のサプリは400mgとして続けてください(ただし、他のマルチビタミンとの併用には気をつけてください)。
持病に関しても、そちらを診ていただいてる担当の先生がいらっしゃるなら、きちんと相談していただくのがよいでしょう。

気持ちの整理はなかなかつかないかもしれません、心配もつきないかもしれません。
それでも、ゆか様が、ご自身にとっての「普通」の生活をしていくことが大切だと思います。

何回も流産を繰り返す場合には、習慣流産といって何か原因が隠れていることもあります。
その場合には、担当の先生と相談していただき、必要なら専門とする医師に診てもらうのがよいでしょう。

赤ちゃんが、ゆか様のもとにやってきてくれることを心よりお祈りしております。

相談者:ゆか様
回答者:三宅 秀彦

妊娠高血圧で管理入院中に死産しました。精神的に立ち直れず、身体も治っているのか不安ばかりです。妊娠高血圧の方で早期剥離で赤ちゃんを亡くされた方は、その後無事に赤ちゃんを産めているのでしょうか。

【 相談内容 】

初めまして。
今年の3月半ばに死産をしました。
その1ヶ月ほど前から妊娠高血圧といわれ、食事なども気をつけましたが悪化していき、尿蛋白も1番悪い状況となり管理入院しました。(元々は低血圧で高い方が100前後です)
しかし、入院当日に血液検査の結果も想像以上に悪い状態で、今日にも分娩しなければならないかもしれないといわれ病院に着くなり、すぐ手術の準備をされ分娩室へいきました。
いきなりの出産、しかも産んだ場合の障害のリスクを突然説明されパニックで身体中震えていました。血圧も190ほどまで上がっていました。

その日はなんとか過ごすことができましたが、翌日一般病棟に移った後に突然お腹が痛くなり苦しくなりました。
すぐに看護士さんに診てもらいましたが、赤ちゃんの心拍はすでにありませんでした。食事のために心拍を図る機械を外していたタイミングでした。

先生からは常位胎盤早期剥離だといわれました。その後、わたしも大量に出血しDICになり緊急帝王切開、輸血にてなんとか私だけは助かりました。

今思い出しても信じられません。
出産日がちょうど30週になったところでした。仕事もしており、クレーム対応などストレスもありました。
赤ちゃんのために家を買い、もうすぐ出来上がります。でも、赤ちゃんはいません。

一戸建なので周りは子育て世代ばかりです。
しかも新しい分譲地なので小さな子や赤ちゃんがたくさんいます。

友人も今年出産が多く、その報告に落ち込みます。
ちょっとした言葉に傷つきます。

もう半年たつので、会社への復帰も考えなければいけませんが、呑気という症状なのか空気を飲み込みすぎてお腹が張って苦しくなる状態が続いています。
先日も急に体調がおかしくなり我慢できないほどで血の気も引き痺れ吐き気もしてきたので救急車で病院にいきました。
過換気症候群と腸炎、精神的なものも影響しているかもしれないとのことでした。

未だに精神的にも立ち直れず、身体も治っているのか不安ばかりです。
赤ちゃんもほしくてたまりませんが、高血圧や早期剥離は繰り返しやすいとのことで、また同じことになったらどうしよう。
何度もそんな夢をみてしまいます。

今はまだ先のことを考える状況でもないのかもしれませんが、いつまでもひきずってしまいつらくて連絡してしまいました。

妊娠高血圧の方で早期剥離でお子さんを亡くされた方で次に赤ちゃんを無事に埋めている方などもいるのでしょうか。
長々とすみません。

【 回 答 】

ぽんぽこさま

妊娠高血圧から常位胎盤早期剥離、そして帝王切開による死産と、たいへん頑張られたのだと思います。
そのような辛い経験をなさった後ですから、周囲のことをいろいろ気にしてしまうのも、自然なことだと思います。

常位胎盤早期剥離のリスク因子のひとつとして、前回の早期剥離は確かに存在します。
そのリスクは、一般の10倍といわれますが、一般的な頻度が単胎1000分娩あたり5.9件と言われていますので、頻度で考えると6%程度ということになります。
また、妊娠高血圧症候群も10倍程度のリスク上昇と考えられていますが、頻度としては13%程度となります。
このリスクを9割大丈夫と考えるのか、1割発症するのか、どのように考えるかはなかなか難しい問題です。

しかし、このような報告があると言うことは、元気に次の赤ちゃんを産んでいる方がいらっしゃるということでもあります。

残念ながら妊娠高血圧を予防する方法はありませんが、次回妊娠では医療スタッフも、より慎重な対応をされると思います。
確かに、ご心配はつきないでしょう。それでも、担当の先生や看護・助産のスタッフと相談するなど、少しでも気持ちを楽にする方法を見つけていただければと思います。
血圧、尿蛋白の様子などをみてもらうのも、体の回復を確認するのによいかもしれません。

まずはご自身のお気持ち、お身体を大切に。
ぽんぽこさまの元に、あかちゃんがやってきてくれるのをお祈りしています。

相談者:ぽんぽこ様
回答者:三宅 秀彦

38週で出産後、重症新生児仮死で数時間後に亡くなりました。何度いきんでも赤ちゃんが出てこず、緊急搬送され帝王切開で出産しました。一般的に何が原因となりうるのでしょうか。また次の妊娠まで半年はあけるよう言われました。傷口の戻りをチェックする方法はあるのでしょうか。

【 相談内容 】

先日待望の第一子を38週で出産しましたが、重症新生児仮死で数時間後に亡くなりました。
妊娠初期から出産直前まで全くトラブルなく元気でした。破水して入院し、その後約33時間経っても陣痛が来ないためバルーンを入れて誘発分娩し、その後約10時間の陣痛の末に出産しました。分娩直前まで赤ちゃんの心拍モニターも問題なく、私も当然のようにもうすぐ会える!と思っていたのですが、何度いきんでも赤ちゃんが出てこず、吸引もだめで、緊急搬送され帝王切開で出産しました。
医師もなぜ最後に出てこなかったのか原因はわからないということでしたが、原因がわからないので、次の妊娠も怖いです。
それでも、次の妊娠を考えることでしか前を向けず、年齢も30代後半なのでなるべく早めに妊娠したいと思っています。そこで、下記質問です。

1.上記のような場合、一般的に何が原因となりうるのでしょうか。想定原因でよいので教えてください。

2.今回帝王切開しているため、次の妊娠まで半年はあけるよう医師から言われました。しかし、他の情報など見ていると1年という意見もあったり、バラバラです。次回妊娠して、傷口が完治していないことが原因でなんらかのトラブルが起こることを考えるととても怖いです。回復速度はひとそれぞれだと思うのですが、半年後に妊娠を計画する前に、傷口の戻りをチェックするような方法はあるのでしょうか。

【 回 答 】

はなさま

吸引分娩が上手くいかず、帝王切開後に重症新生児仮死から新生児死亡になられたとのこと、心よりお見舞い申し上げます。
分娩が進行しない場合、赤ちゃんの頭と骨盤のバランス、陣痛の強さ、子宮筋腫などの状態、さまざまな要因が考えられます。
また、骨盤の狭い通り道を赤ちゃんが降りる時、回旋(かいせん)といって、ネジのようにまわりながら進みます。
そのまわり方が上手くいかないことを回旋異常といいますが、これも分娩停止の原因となります。
そして、これらの原因が、お互いに作用しあうこともあります。

前回帝王切開から次回妊娠までの期間については、一般的におおよそ6か月で子宮の傷が元に戻ると言われています。
しかし、7%程度の割合で、帝王切開の傷の部分が薄くなってしまう人がいます。
このような場合、月経期間がながくなったり、慢性の骨盤痛、不正出血、続発性不妊などをおこすことがあり、これを帝王切開瘢痕症候群といいます。
もし、ご心配であれば、超音波検査で帝王切開の傷をみていただいてもよいかもしれません。
帝王切開瘢痕症候群では、内視鏡で修復をおこなうこともできるようです。
しかし、どこでも対応出来るというわけではありませんので、まずはかかり付けの先生とご相談なさるのがよいと思います。

はなさまのご快癒とともに、また赤ちゃんがやってきてくれることを、心よりお祈り申し上げます。

相談者:はな様
回答者:三宅 秀彦

妊娠6か月の検診で全前脳胞症と診断されました。次の妊娠時に、また同じことが起きる確率は高いのでしょうか。

【 相談内容 】

妊娠6か月の検診で、脳に異常があると言われました。全前脳胞症と診断されました。また、心臓に穴があるとも。結果、人工死産になりました。

遺伝子検査等はしていませんが、次の妊娠時に、また同じことが起きる確率は高いのでしょうか。子供が欲しいけれど、また同じようなことが起きたらと思うと、不安だし、とても怖いです。

【 回 答 】

なおこさま
赤ちゃんにご病気が見つかったこと、人工死産になったこと、たいへんに辛いことと思います。
次の赤ちゃんにも同じようなことがおきるかというご心配ですが、だいぶ難しい問題です。

全前脳胞症というのは、脳の構造を作っていく作業が上手く進まずに起きる症状です。
そして、全前脳胞症だけをきたす場合から、他の症状をともなうものまで様々です。
この症状をともなう代表的な疾患としては、13トリソミーなどの染色体疾患や、特定の遺伝子の変化による疾患が挙げられ、さらに、母体の糖尿病やアルコールが影響して起きることも知られています。(アルコールについてですが、このように書くと「あの時一口飲んだことが…」のように心配されますが、習慣的な飲酒が影響すると考えてください)

原因を調べるための遺伝学的な検査として、染色体検査や遺伝子の検査があります。染色体の検査は、変化があればはっきりとわかることもありますが、遺伝子が原因の場合では、原因が多岐にわたるので、遺伝子の変化が判明しないことも多くあります。

このように原因が多くあり、遺伝学的な情報がありませんので、次の妊娠への影響を正確に推定するのは難しいところです。
あくまでも一般論ですが、次回に同じ事が起きる確率は、1/2を超えることは無いと推定され、実際にはもっと低い数字だと推定されます。
できれば、産婦人科の先生から、お近くの遺伝カウンセリングに対応出来る施設にご紹介いただくのがよいかと思います。
もしかしたら、今回と同じように「正確な事はわからない」という話になるかもしれませんが、近くに相談できるところがあれば、少し気が楽になるのではないでしょうか。

心配はつきないと思いますが、うまくサポーターを増やしてください。
次回妊娠につながり、元気な赤ちゃんがやってきてくれることをお祈りしております。

相談者:なおこ様
回答者:三宅 秀彦

41歳、11週で繋留流産と診断されました。もう年齢的に次の妊娠は無理でしょうか。手術したら生理が上がったり、子宮が傷ついたりするのでしょうか?

【 相談内容 】

私は、41歳で、娘2人(16歳、10歳)が居ますが離婚した元旦那との子供で、今回の赤ちゃんは、彼氏との間に自然妊娠で出来た赤ちゃんでした。本当に心から好きと思える人との赤ちゃんで、妊娠が分かった時は、めちゃくちゃ幸せでした。もう年齢的に妊娠は無理と思っていたので…
赤ちゃんが産まれたら、籍を入れる予定で、幸せいっぱいの毎日でした。

でも、昨日、検診で、赤ちゃんの心臓が止まってる、繋留流産と診断されました…来週手術します。
8週6日の検診では、心拍も強く先生からも、流産の心配はもうないねって言われてたので…どうして?って感じで…
11週3日だったのですが、9週2日ぐらいで成長が止まったみたいだと、前回の検診から3日で亡くなってたなんて…やっぱり歳だったから?立ち仕事をしてたからかな?悪阻で毎日吐いてしまったからかな?まだ籍入れて無かったから?とか、色々考えてしまいます。
医者からは、染色体異常の場合がほとんどで母体の問題じゃないとは言われましたが…
病院では、泣いたらダメと思って、空元気で…分かりましたと淡々と説明を聞いて…

もう、年齢的に次の妊娠は無理ですか?自然に任せるのは無理ですか?と私の精一杯の質問を医者にしたら…歳だからね…まぁ、とにかく手術して出さないと、母体になんのメリットもないからねっ回答でした。

自然に出て来るのを待てば子宮は傷付かないけど、手術すると、子宮が傷付く、年齢的に生理が上がる事もある、とネットで見て…
もう、年齢的にもこれが彼との最初で最後の妊娠だったのかなぁと思うと、涙が止まりません。

彼も離婚していて子供が居るので、彼は不妊治療してまで赤ちゃんをとは思ってません。私は、2人の子供が居ないと将来、彼に捨てられて1人になるんじゃないかと余計思ってしまうように…彼は、子供が居るから一緒に居たいって思ってる訳じゃない、お前と一緒に居たいから、一緒に居てるんだって言ってくれてますが…

やっぱり、もう、年齢的に赤ちゃんを授かるのは無理ですよね…
もっと若ければ、流産したとしても、また、赤ちゃんが戻って来てくれるってゆー希望で、まだ立ち直れたかと思うのですが…
医者もまた、次があるからって言ってくれたんでしょうけど…

私には、もう、未来も希望もないって思ってしまいます…でも、娘が2人居るのので、その娘達の為に頑張らなければと空元気ですが、辛いです。
…やっぱり彼との赤ちゃん欲しかったです。

娘達も、赤ちゃんが産まれる事を凄く楽しみにしてくれて、流産が分かった後、下の娘は、赤ちゃんまた来てくれる?って言いながら私に抱きついて号泣でした…そんなに思ってくれてたんだと思うと余計辛くて…
もう赤ちゃんは来ないよ!って下の娘には言えず…私自身ももしかしたら、また赤ちゃん来てくれるかも?ってゆー淡い期待を持っている事もあって…

支離滅裂な質問になってしまいましたが、手術したら生理が上がったり、子宮が傷ついたりするのでしょうか?
もう、年齢的に妊娠は諦めないといけないのでしょうか?希望はないでしょうか?
全く何もする気が起きず、何も食べたくなく…趣味すらない私…立ち直れるのか不安です。
もう、大好きな彼との未来がないように思えて、それならば消えてしまいたい…って気持ちで今は苦しいです。
回答しずらい内容ですが、お返事頂けると嬉しいです。

【 回 答 】

ハル様
今回は、大切な方との間に授かった命を失われ、大変つらかったことと思います。
流産の原因を考えだすと、ひとつひとつのことが悪かったように思えてしまいますね。
でも、実際には、原因が何だかわからなかった、ということはよくあります。

今回、流産の手術で子宮の中に傷がつくことをご心配なさっておられますが、これは稀な事例と考えます。
もし、生じたとしても適切な対応をしていただければ心配ないと考えます。

ご心配なさっているように、母体の年齢が上昇すると妊娠が成立する可能性は下がっていきます。
しかし、閉経までは排卵という現象は続きますので、期待ができないと言うことでも無いと考えます。
実際、今回なくなられた赤ちゃんは、妊娠できることを教えてくれました。

自然で授かるのを待つ、という選択肢を選ばれたのであれば、パートナーの方と2人で、普通の生活をしながら待っていてあげてください。
うまく巡り合わせて赤ちゃんが来てくれるのを、期待してもよいと思います。
もし、赤ちゃんが来てくれなかったとしても、それは何が悪いという話ではなく、あくまでもそういう巡り合わせと考えればよいのではないでしょうか。

授かっても、授からなかったとしても、お二人、そしてご家族の幸せをお祈りしております。

相談者:ハル様
回答者:三宅 秀彦

第二子を14週で死産し、染色体異常の可能性を指摘されました。一度染色体異常で流産をしていると次も可能性は高くなるのでしょうか?また、出産経験がある場合、不育症の定義からは外れるのでしょうか?

【 相談内容 】
第二子が妊娠14週で子宮内胎児死亡し、死産しました。
染色体検査はしなかったのですが、赤ちゃんの耳の位置が低かったこと、羊水が多かったことから染色体異常の可能性を指摘されました。また、次に妊娠した時に希望があれば出生前診断の相談をしてみても、と言われました。

次の妊娠を希望していますが怖さもあります。そこで、ご相談したいことが2つあります。
1.一度染色体異常での流産を経験していると、次の妊娠で染色体異常が起こる可能性は高くなるのでしょうか?
2.元気な子の出産経験がある場合、不育症の定義からは外れるのでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

【 回 答 】
つくし様、妊娠14週での子宮内胎児死亡とのこと、心よりお見舞い申し上げます。
いただいた2つのご質問について、それぞれお答えしたいと思います。

まず、上のお子さんに染色体異常がある場合、次の妊娠で染色体異常が起こる可能性は高くなるかというご質問ですが、 可能性は多少高くなると考えられています。

染色体異常症には、染色体の数が変化している“数的”異常と、染色体の形が変わっている“構造”異常の2つがあります。

数的異常は、精子や卵子が作られる際に生じる事が多いと言われています。 これには、母体年齢が最も大きく影響していますが、体質的なものも影響すると考えられており、一度染色体異常のお子さんを授かった方では、次にも起こる可能性が高くなると考えられています。

もう一つの構造異常ですが、これには遺伝子のバランスに変化が起きている不均衡型の異常と、バランスが取れている均衡型の異常があります。均衡型の異常では、これをもっている人は原則的に健康なのですが、バランスがとれていない組み合わせで子どもに染色体を渡すことがあり、この場合、お子さんに不均衡型の構造異常が生じる事になります。

よって、ご夫婦に均衡型の構造異常をご夫婦ののどちらか/もしくは2人とも、がもっている場合では、次の妊娠でも染色体異常が起きやすいということになります。
均衡型の構造異常は、一般人口の500人に1人程度に認められ、不育症カップルの4〜6%程度で見つかると言われています。
よって、1回の流産で両親の染色体検査を行う事は一般的ではありませんが、不育症と診断された場合では、遺伝カウンセリングの上で検査を考える事になります。

>2.元気な子の出産経験がある場合、不育症の定義からは外れるのでしょうか?
不育症とは、「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、妊娠は成立するが流産や死産を繰り返して生児が得られない状態」と定義されます。 よって、元気なお子さんを授かったあとでも、流産や死産を繰り返した場合は、「続発性不育症」となります。
また、1回の流産では不育症の定義にあたらないことになります。

以上の様にお答えいたします。
細かい説明が必要な場合には、お近くの遺伝カウンセリングを担当できる施設に行って、お話を聞いてみて下さい。
次回のご妊娠が、何事も無いことをお祈りしております。

相談者:つくし様
回答者:三宅 秀彦

35歳、8ヵ月前に22週で死産しました。年齢もあり早く授かりたいですが、中々難しいようです。前回の死産が関係しているのでしょうか。前回の妊娠は一回で授かれたのですごく不安です。

【 相談内容 】

現在35歳です。8ヶ月前に22週で死産しました。夫婦共に子供を望んでいます。
年齢もあるので早く授かればと思っていますが、中々難しいようです。
生理周期も一定です。ここぞと言う時に行っても妊娠しないのは前回の死産が関係しているのでしょうか?

前回の妊娠では避妊しなかったら一回で授かれた子だったので、凄く不安です…。
中々、死産の相談に乗って頂ける場がないのでお返事頂けると嬉しいです。
宜しくお願い致します。

【 回 答 】
めろんさん

妊娠22週での死産、大変悲しい体験でしたね。
お子さんを望まれている中での、赤ちゃんとのお別れは本当に辛かったでしょう。

精子の命は3日ぐらいと言われています。排卵は、通常月1回起こり、卵子の受精可能時間は約24時間です。たった1日しか時間がありません。
この間に出会えると受精することができますが、必ず受精するとも限りません。
タイミングよく受精できたとしても、着床できる確率も100%ではありません。
また、着床して心拍が確認できるまでに、10~15%程度は流産することもあります。

新しい命が誕生するということは、本当に奇跡的なことですね。
めろんさんは、その奇跡の確率で生まれてくることができた一人です。

月経は、心身の健康状態により、周期が変化しますよね。月経が規則的であっても、タイミングを合わせても、妊娠に至らないことはあります。
まずは、現在の状態を、医療機関で確認することが大切かもしれません。これは、めろんさんだけではなく、ご主人もですね。
前回が死産だったから、妊娠率が下がるとは言い切れないと思います。
何か原因があるのか、原因はなくても、自分たちに合う方法には何があるのか、情報を得ることができます。

命が生まれることも、旅立つことも、人が確実に操作できるものでもありません。
赤ちゃんたちが、生まれたいタイミングもあるでしょう。
自分の努力だけで結果が出せることではないため、とても不安になりますよね。
確かに、妊娠に適した年齢というのはあります。ただ、それも絶対とは言い切れない部分もあります。

今、不安だな、辛いな、と思うことに無駄なことはないはずです。
命を授かること、迎えることの喜びや難しさを知っているめろんさんです。
めろんさんに会いたい赤ちゃんが待っているかもしれません。

待っている赤ちゃんのためにも、専門医療機関に相談してみてくださいね。
そこに、次に繋がる出会いがあるかもしれません。

相談者:めろん様
回答者:吉田 京子

三度目の流産で13週で嚢胞性ヒグローマによる心拍停止のため、死産、火葬を経験しました。次の妊娠の時に具体的に対処の方法が分かればと思います。

【ご相談内容 】

先週、三度目の流産で13週で嚢胞性ヒグローマによる心拍停止のため、死産、火葬を経験しました。自宅に仏壇をもうけ、無気力状態です。嚢胞性ヒグローマの診断を受けたときは、心拍は元気でした。それから2週間後の検診で心拍停止が分かり、その2週間の間になにか対処することはできなかっただろうか。血流のよくなる薬を増やせば助かったんじゃないかなどと考えてしまいます。私は13番ど14番の相互遺伝子転座ですので、おそらく遺伝子によるものとは思いますが。念のため、胎盤の検査はお願いしています。妊娠中には、プロラクチンをおさえる薬を一定期間と、バイアスピリンを内服しておりました。今は41歳で、胎盤の検査結果もふまえ、次の妊娠の時に具体的に対処の方法が分かればと思います。今まで通りに薬を飲んで、遺伝子がうまく働くことを待つしかないのでしょうか?次に何かできることはないか、はがゆくてしかたありません。

【 回答 】

のぞむ様

この度は、妊娠13週でお子さまをなくされたとのころ。大変、辛いお気持ちだったと想像いたします。
13番染色体と14番染色体の相互転座がある場合、染色体のアンバランスをもった卵子が1/3から2/3にみられます。そして、これらの卵子が受精した後、多くは妊娠12週までに流産となります。しかし、一部の赤ちゃんはその時期を乗り越え、1%くらいのお子さんは1本多く染色体をもって生まれてくることができます。
今回、嚢胞性ヒグローマがあったそうですが、確かに染色体の影響は大きいのではないかと推測します。本当のことは染色体検査の結果が教えてくれると思いますが、もしかしたら13、14番以外の染色体が影響しているかもしれません。
のぞむ様の場合、染色体転座と年齢の因子、さらにプロラクチンと血液凝固系、とさまざまな因子を考えなくてはいけないので、とても難しいのですが、3回目の流産と言うことを考えると、習慣流産の定義に入りますので、専門外来の受診をお勧めします。(もう、かかられているなら、ごめんなさい)場合によっては、アスピリンの中止や、逆にヘパリンという薬の追加などもあるかもしれません。また、お近くの遺伝カウンセリングに対応出来る施設でご相談いただくのも、ひとつのアイデアです。その際、紹介状をいただくと、情報がしっかり伝わると思います。
習慣流産の場合、受精卵の染色体のバランスをみる着床前診断の対象にはなりますので、これは大切な選択肢かもしれません。ただし、実際に着床前診断を受けるには、いろいろとハードルがあります。したがって、かならずできて、かならずうまくいくとは限らない、ということをご理解ください。また、現在の状況を逆に考えると、バランスがとれた卵子が、1/3〜2/3存在しているということでもあります。自然に待つ、というのもひとつの考え方です。
具体的にどうすればいいのか、というお答えを導くのは難しいのですが、まずはお近くの専門家と相談していただき、ご自身の状況とお気持ちを整理するのが、最初に対応すべきことではないかと思います。
その中で、のぞむ様にとって最もよい道が開ける事をお祈りしております。

相談者:のぞむ様
回答者:三宅秀彦

先月第2子を17wで破水し、暫くは胎動を確認できるも子宮頸管がすでに1.5cm→そのまま胎児死亡→膣剤を使用し経膣出産(死産)した者です。死産後やがて1ヶ月が経ちますが、出血が止まりません。

【ご相談内容 】

先月第2子を17wで破水し、暫くは胎動を確認できるも子宮頸管がすでに1.5cm→そのまま胎児死亡→膣剤を使用し経膣出産(死産)した者です。母子ともに検査してもらいましたが、破水の原因は不明とのことです。初めての流産です。
死産後やがて1ヶ月が経ちますが、出血が止まりません。現在は赤黒く生理4〜5日目位の量です。先週2度大量の出血とともに血の塊がでてきましたが、その後の診察でまだ子宮内に遺物がありそれが原因の出血だと診断されました。基礎体温はずっと低温期の為胎盤は残っていないだろうとのことでした。また血液検査の結果、今の所貧血はなく炎症も起こしていないとのことでした。死産直後から現在も子宮収縮剤を服用しています。
担当医には次回(2日後)診察の際に子宮内に遺物がまだあれば取り出す手術をしないといけないと言われました。因みにその手術は紹介状を書いてもらい、別の病院で行います。その手術のリスクとしては、手術の際、子宮に穴があいてしまう可能性があり、そうなると開腹もしくは腹腔鏡手術になるとのことでした。その後ネットで検索していると不安で仕方なくなりこちらへ質問させてもらいました。
①私が受ける可能性のある手術とは子宮内容除去術または掻爬手術ですか?そしてそれらは同じ手術ですか?
②私は弛緩出血の可能性がありますか? その場合、子宮全摘出の可能性もありますか?
現在、産休中で、突然大量出血の可能性があること以外は特に変わったこともなくゆっくり家事などをして過ごしています。
長文になり申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いします。

【 回答 】

mbs0417様

死産にくわえて、お体の回復が遅れているとのこと、大変不安なことと拝察いたします。
今回のご質問ですが、診察をしていない立場ですので、あくまでも一般論として解説できるところにお答えしたいと思います。
最初のご質問ですが、子宮内容除去術と掻爬術は同じものです。
次の質問にあります「弛緩出血」とは、分娩の時期に子宮がうまく収縮せずに生じる出血で、現在の状況は「子宮復古不全」という状態と考えられます。子宮復古不全の原因には、子宮筋腫や胎盤・卵膜の遺残、感染、胎盤ポリープなどがあり、これらのうち遺残物やポリープを取り除くことを検討されていると思われます。確かに、この処置中には、子宮に穴があく可能性も否定できませんが、医師はそれらのリスクを念頭に置いて処置に当たります。また、リスク回避のために、追加の検査などの提案があるかもしれません。
ご心配はつきないところと考えますが、転院となった場合には、しっかりと診察をしていただき、最善の治療を選択してもらってください。
もし、ご心配な点があれば、きちんと医師や看護師、助産師にも相談してみてはいかがでしょう。
一日も早い回復をお祈りしております。

相談者:mbs0417様
回答者:三宅秀彦

流産手術を失敗されてしまいました。

【ご相談内容 】

流産手術を失敗されてしまいました。流産だけでもツラく、やっと前向きになれたところで発覚しました。当初の病院では再手術をしてくれず、大学病院での手術が決まりましたが、大量出血の可能性がある為に放射線を使うので今後の妊娠確率が下がると言われてしまい絶望しかありません。なぜ、あの病院で流産手術をしたんだろうという後悔と、手術への恐怖と不安が募るばかりです。

【 回答 】

ゆずまろ様

つらかった流産の後に、再度処置が必要になったこと、大変不安で、やるせないことだと思います。いただいたお話では、全体の状況が見えにくいので、この回答は推論が前提になることをお許しください。
流産手術後に処置が必要で、治療にあたり放射線を使用するということから、今回、子宮に仮性動脈瘤という状態を合併したと拝察いたします。仮性動脈瘤が何故できるかはよくわかっていないのですが、何らかの原因で動脈に傷がつき、血管の修復の過程がうまくいかず、それによって”瘤(こぶ)”ができると考えられています。これは、手術の上手、下手とは関係なく、偶然に起きてくるものです。仮性動脈瘤は、絨毛(胎盤の元になる部分)が流産手術後にのこる、絨毛遺残との区別がつきにくく、仮性動脈瘤と気付かずに絨毛遺残と診断して子宮内容除去のような処置をした場合、仮性動脈瘤が破綻し、大量出血につながります。よって、仮性動脈瘤を疑うことがとても大切で、もし気付かなければ子宮全摘や生命の危険も考えられます。おそらく最初に担当された先生は、そのように考えられ、慎重に対応されたのではないでしょうか。
なお、仮性動脈瘤の治療は、放射線をあてる直接の治療ではなく、放射線で透視をしながらカテーテルを使って、対象となる動脈を塞ぐ動脈塞栓術となります。
最初にも書きましたが、今回のお答えは、かなり推量のところが大きいです。今後の妊娠などを含めて、大学病院の担当医から再度説明をうけて、納得した上で治療を受けてください。
一日も早い回復をお祈りしております。

相談者:ゆずまろ様
回答者:三宅秀彦

妊娠7週目、繋留流産と診断され、翌日手術しました。流産術後は、基礎体温は一気に下がるのかと思いきや、滅多に出ない37℃を記録しました。一般的に流産後の基礎体温はどのように推移していくものなんでしょうか。

【 相談内容 】

妊娠7週目、心拍確認の為受診したところ、繋留流産と診断され、翌日手術しました。
私の通っているクリニックは、基礎体温を推奨しており、妊娠してからも習慣で継続していました。私の高温期は、36.7~9(ごく稀に37.2くらい)です。
流産術後は、子宮の中のものを取り除いた状態なので、素人感覚としては、基礎体温は一気に下がるのかと思いきや、滅多に出ない37℃を記録しました。
一般的に、流産後の基礎体温はどのように推移していくものなんでしょうか。

【 回 答 】

ミス ちる様。まず、このたびの流産にお見舞い申し上げます。
今回、基礎体温の変化が予想と異なったことですが、これは特に問題の無いことと考えます。
その理由として、妊娠組織が無くなっても、妊娠と関係するホルモンは体の中から一気に無くならないからです。

例えば、妊娠を維持するhCGというホルモン(妊娠反応として調べるホルモンです)が流産後に血液から検出されなくなるまで、2か月程度かかるという報告もあります。
さらに、基礎体温は小数点2桁という体温の微妙な動きなので、流産手術の影響もあると考えられます。
よって、個人差はかなり大きくなりますし、また、流産後の月経では、排卵をともなわない事も珍しくないので、基礎体温はつけつつも一喜一憂しないのがよいかもしれません。
しかしながら、体の変化を気遣われることは大切な事と考えますので、習慣としてつけておくことはよいことだと思います。
少しずつ元のペースに戻られることをお祈りしております。お大事になさってください。

相談者:ミス ちる様
回答者:三宅 秀彦

18週で死産しました。その直後から不眠になり6ヵ月が経ちましたが、未だに治りません。死産後、不眠で苦しんでいる方はどのように治されたのでしょうか? この先どうすれば良いのでしょうか?

【 相談内容 】

18週で第1子を死産しました。その直後から不眠になり、6ヶ月が経ちましたが、未だに治りません。
心療内科では鬱と診断され、睡眠薬と抗うつ剤が処方されていますが、良くなりません。
3年間の不妊治療の末、授かった子でした。私も主人も子供が出来にくい体質だった為、妊娠が分かった時は、本当に嬉しかったです。なので死産のショックが大きかったのだと思います。
もう妊娠は無理だと思った時期もありましたが、周りの励ましや自分自信の心に整理がつきはじめ、今は早く元の状態になって、また1から不妊治療を頑張り、妊娠して、次は元気な子を産みたいと心から思っています。なので、なかなか治らない不眠に対して焦る気持ちでいっぱいです。

私のように死産後、不眠で長く苦しんでいる方はどのように治されたのでしょうか?
この先どうすれば良いのでしょうか?
何かアドバイスを頂ければと思い、投稿させて頂きました。よろしくお願い致します。

【 回 答 】

konnkonn様
まず、このたびは授かったお子様をなくされたことをお見舞い申し上げます。
流産を経験した後の悲しみは正常な反応であり、このような大切な人とのお別れは、不眠と結びつきやすいものです。

流産後の悲しみが続く期間は人によって大きく異なり、その期間は、4か月から3年までの幅があったという海外の報告もあります。
ただ、このように個人差はありますが、周囲のサポートなどを得て、前に向かっていくことが多いです。

現在かかえていらっしゃることの解決は、まずかかりつけの先生と相談することが必要なのかもしれません。
不眠が心配なことであること、これから妊娠を考えたいことを、かかりつけの先生に伝えていただき、現在の治療を継続した方がよいのか、方針を変更すべきなのか、を相談していただくのがよいと思います。
もし、主治医の先生と相談が難しいなら、睡眠障害専門外来を設けている病院もありますので、そのような専門外来にかかってみるのもひとつのアイデアです。

前を向くために必要な時間は人によって違うものです。
konnkonn様の元に、赤ちゃんがやって来てくれることを心からお祈りしております。

相談者:konnkonn様
回答者:三宅 秀彦

稽留流産後、掻把手術を受けました。術後の検診も異常はなかったのですが、部分胞状奇胎は病理検査に出さないと分からない、癌化するなどのネットの情報を見て、もし自分がそうだったらと、とても怖いです。

【 相談内容 】

第二子を10週(9週で心拍停止)で稽留流産しました。
掻爬手術を受けましたが、術前に確認した所胎児の検査はできないと言われ、染色体異常や胞状奇胎の検査など何もしてもらっていません。
第一子を特に問題なく出産しているので、必要ないと言われました。
術後の検診も受け、特に異常はなかったのですが、部分胞状奇胎は病理検査に出さないと分からない、癌化するなどのネットの情報を見て、もし自分がそうだったらととても怖いです。
病理検査を受けていなくても、医師から術後の検診で異常なしと言われれば、そのような心配はしなくても大丈夫なのでしょうか?
大丈夫じゃなければ、今からでも何か検査していただく方法などあるのでしょうか?
(経膣エコーで確認してもらっている限りでは、子宮外妊娠、胞状奇胎ではありませんでした。)

【 回 答 】

riri様
稽留流産とその後もご心配がつづいていること、心よりお見舞い申し上げます。
流産後の病理検査ですが、産婦人科診療ガイドラインを確認すると、必須ではなく、流産手術後でも「検査を行うことが望ましい」とされています。
実際、稽留流産では自然娩出するまで自然待機する治療を選択することも可能ですが、このような場合では病理検査ができないこともあります。
確かに、気になさっているように、胞状奇胎などの絨毛性疾患は肉眼だけでは診断できないこともありますし、子宮内外同時妊娠も否定はできません。
しかし、絨毛性疾患の頻度は妊娠1000件あたり1〜2件、内外同時妊娠は自然妊娠の場合1万5千〜3万妊娠に1件(生殖補助医療では0.15〜1%程度)です。
徐々に元の生活に戻る可能性が高いと考えますが、不正出血や腹痛などに気をつけていただき、必要に応じて受診していただくのがよいかと思います。
心身ともに回復されることを心よりお祈り申し上げます。

相談者:riri様
回答者:三宅 秀彦

稽留流産の手術後、2週間足らずで生理がきました。子宮鏡検査で子宮内膜に発赤があると言われ、抗生剤を2週間処方され再検査と言われました。子宮内膜炎の可能性が高いのでしょうか。今後の妊娠に影響がないか心配です。

【 相談内容 】

繋留流産手術後 子宮内膜炎?
前回の相談コメントどうもありがとうございました。

流産手術後、2週間足らずで生理がきました。(いつもの生理の半分の量、4日で完全終了)術後、子宮鏡検査がセットで組み込まれており、生理10日後に行いました。
左右卵巣は綺麗です、ただ子宮内膜に発赤があります。と言われました。何故だか分からないから、抗生剤ビブラマイシン、フラジールを2週間ずつ処方され、子宮鏡再検査と言われました。
先生は、何も仰ってませんでしたが、子宮内膜炎の可能性高いのでしょうか?
今後の妊娠に影響がないか、心配です。

【 回 答 】

ミス ちる様
担当の先生は、おそらく慢性子宮内膜炎と考えられたのだと思います。
慢性子宮内膜炎とは、子宮内膜に何らかの原因により炎症反応が弱く持続することです。
慢性子宮内膜炎自体の症状はあまり強くでることはありませんが、不妊症や習慣流産、早産などとの関連が指摘されており、抗菌剤を使用することにより、着床障害が改善、すなわち妊娠しやすくなることが報告されています。

慢性子宮内膜炎の診断には、子宮鏡も補助的に使われることがありますが、まだ統一された診断基準がありません。
よって今回の診断に関しては、カルテなどを直接拝見していませんのでその根拠を判断するのは困難です。
実際の診断された理由については、担当の先生に聞いていただくのが、もっともはっきりした答になると思います。
多少面倒ではありますが、できるだけ納得して診療を受けてください。

相談者:ミス ちる様
回答者:三宅 秀彦

39週、お腹の中で子どもが亡くなりました。死因が不明で、臍の緒や胎盤も羊水も綺麗で病理検査の結果、異常がないとの事でした。陣痛のような痛みを、前駆陣痛だろうと我慢してしまいましたが、息子が助けてって言ってるサインだったのかなと。

【 相談内容 】

はじめまして
39週、お腹の中で子どもが亡くなりました。
ちゃんと息子自身が陣痛を起こしてくれて自然分娩で産む事ができました。

しかし死因が原因不明で、臍の緖も首に巻かれてなかったし胎盤も羊水も綺麗で病理検査の結果、異常がないとの事でした。
お医者さんからは、不整脈が原因かもしれないと言われました。

私は晩ごはんを作っているとき、陣痛のような痛みがあり、きっと前駆陣痛だろうと思い我慢してしまいました。
もし、この時病院に連絡していれば、病院に行っていれば、異常が見つかり緊急帝王切開で息子を取り出してもらい処置してもらえば助かったのではないかと思っています。
前駆陣痛は息子が助けてって言ってるサインだったのかなと。

この質問は診断にあたる内容か分からないですがご回答お願いします。

【 回 答 】

えり様
この度は、臨月でお子様をなくされたこと、心よりお見舞い申し上げます。
お腹の中で赤ちゃんが亡くなることを子宮内胎児死亡(IUFD)と呼びますが、これは多様な原因でおきるため、原因を確実に特定できないことも多いことが知られています。

前駆陣痛のことをご心配なさっていますが、これはたいへん難しい問題です。
前駆陣痛自体は自然なことなので問題なく、病院にかかる必要もありません。
しかし、IUFDの原因に胎盤早期剥離があり、その症状として痛みがおきたのであれば、少し話が変わります。
ただ、今回、胎盤も羊水も問題無かったことから、胎盤早期剥離だった可能性は低いように考えられます。

診療記録を拝見しておらず、あくまでも推測ではありますが、前駆陣痛で病院にかかっていたとしても状況は変わらなかったかもしれません。
よって、現時点の情報からは、あまりご自身を責めなくてもよいのではないかと思います。

もし、他に原因がなかったか、血液検査などで調べる医師からの提案があれば、その際はよく相談して検査をうけてください。
そして、対策できるものであれば、医師と相談して対応をなさってください。

あの時なにかできなかったか、なにかしてあげたかった、という思いをもつことは、親として当然の気持ちと思います。
これからも子どもを大切に思う気持ちを持ち続けてください。
元気な赤ちゃんがやってきてくれることをお祈りしております。

相談者:えり様
回答者:三宅 秀彦

流産後、体脂肪が上がったまま下がりません。一度妊娠すると、体脂肪率を身体にため込むものでしょうか?

【 相談内容 】

流産後の体脂肪率について、お聞きしたいです。
昨年末に、流産手術しまして、BMIは19なのですが、体脂肪率が上がったまま全然下がりません。27%です。。妊娠前は、どちらかというとやせ型でBMIは18、体脂肪率も20くらいでした。
一度妊娠すると、体脂肪率を身体にため込むものでしょうか?

【 回 答 】

ミスちる様
体脂肪率は、体に微弱な電気を流して、それで得られた電気抵抗と体重を元に、測定をおこないます。
電気抵抗には筋肉量や体の水分量などが影響します。妊娠では体の水分量が大きく変化しますので、体脂肪率の測定値も変化します。
ただし、流産後数ヶ月経っていれば、水分量の影響は大分少なくなっていると考えます。
もしかしたら、筋肉量など、他の電気抵抗に影響する因子に変化あるのかもしれません。

どのような測定でもそうですが、体脂肪率測定でも測定のブレが生じる可能性があります。
女性の体脂肪率としてミスちる様の値は標準の範囲内にあると考えられますので、おおよその目安として考えていくのでいかがでしょう。

相談者:ミスちる様
回答者:三宅 秀彦

死産して2週間後に病理検査結果を聞きに行きました。そこでは血圧と結果を聞き、内診はありませんでした。1ヵ月検診はあるか聞いたら、大したことはしないから来なくても大丈夫と言われたのですが、こういうものでしょうか。

【 相談内容 】

死産して2週間後に病理検査結果を聞きに行きました。
そこでは血圧と結果を聞きにいったのですが、内診はありませんでした。

お医者さんに1ヶ月検診はあるか聞いたら、大したことはしないから来なくても大丈夫と言われたのですが、こういうものなのでしょうか。
初めてだからよく分からなくて、次もちゃんと妊娠できるか心配です。

また、お医者さんに何かあればきてもらっても大丈夫と言われたのですが、なんだか行きづらく。
自分の体にどんな異常が起きたら行った方がいいのでしょうか。
あと血は2ヶ月くらいは続くと言われたのですが、そのくらい続きますか?

 

【 回 答 】

えり様
産後の出血を悪露といいますが、一般論として、子宮内膜は2〜3週間で元に戻るので、このころにはほぼ悪露はおちついてくることが多いです。
最終的に、産後6週間で子宮が妊娠前の大きさに戻ります。
産後2〜3か月では、月経が再開することもありますので、そのことを含み置いて体調をみていただければと思います。

次回妊娠に関しての心配もあると思いますが、まず月経がきちんと戻ってくるか、その上で考えるのがよいと思います。
もし、明らかに多めの出血(月経第2日目くらい)が続く場合や、逆に月経が再開しない場合には、産婦人科で相談されるのがよいでしょう。
いろいろ気になってしまうでしょうが、徐々に普段の生活のペースを取り戻してください。

相談者:えり様
回答者:三宅 秀彦

12年前に21週3日で死産しました。

【ご相談内容 】

12年前の事になりますが引っかかりがある為回答頂けると救われます。
12年前に21週3日で死産しました。病院についた頃にはまだ心拍もあり元気でした。21週3日体重450g身長28.0㎝、帝王切開で出産する事は可能だったのでしょうか?

【 回答 】

5児ママ様
ご相談いただいたように、あの時どうにかならなかったか、というお気持ちが残るお話かと思います。帝王切開は、お産のひとつのかたちではありますが、母体への負担はそれなりに大きいものです。いただいた21週という状況では、流産の時期、すなわち胎児が外界に出て育つことができない時期のため、母体救命など、特殊な事情が無い限り、帝王切開という負担のかかる選択肢はとらないと思います。
以上のようにご理解いた抱ければと思います。

相談者:5児ママ様
回答者:三宅秀彦

36週、検診翌日に胎動を感じないと病院に行きましたが、既に心臓が動いておらず胎内死亡、そのまま入院、促進剤で誘発分娩しました。病院は口コミで上位にあり決めたのですが、どう決めたらよいかわからなくなりました。

【 相談内容 】

初めての妊娠は超初期流産でした
その3年後に授かり仕事をしながら36週まで順調にきました
毎回週数よりは大きめだし羊水の量もいいし…と言われ今月出産予定でした
検診翌日に胎動を感じないと病院に行きましたが既に心臓が動いておらず胎内死亡そのまま入院、促進剤で誘発分娩しました
思い返せば検診で心臓を見せてもらってなかった気もするし当日既に胎動を感じてなかったかもしれません
気付いてあげられず助けられたかもしれないのに殺してしまいました
解剖は望まなかったので外観のみの診断ですが赤ちゃん側の色が変わる程の臍帯過捻転でした
通常の検診で見るエコーでは分からないと説明を受けました

検診翌日の悲報だったので主人は不信感しかなく、もし次に授かれたら次は違う病院へ…と言っています
今回の病院は口コミと検索したら上位にあったので決めましたが今回の悲しいことがあり、どう決めればいいのか分からなくなりました
こんなことが起こる前は好印象でした
通う時に説明して臍帯が見れるエコーがあるか確認すればいいのでしょうか
調べても口コミがあまり良くない病院ばかりだし田舎の方なので設備があまり整ってる感じもないです

無事に授かれるかも今度こそ無事に出産できるかも不安だらけですが今のうちからメドを立てたく…

まとまりのない変な文面で申し訳ありません

【 回 答 】

はなこ様
この度は、36週でお子様をお別れされたこと、心よりお悔やみ申し上げます。

おなかの赤ちゃんは、いわゆる「安定期」以降でも、なくなってしまうことがあり、
お産の時期である10か月くらいが最も多いという報告もあります。
この子宮内胎児死亡の理由は多様ですが、臍帯によるものは全体の15%を占めると言われています。

次回以降に同じ臍帯過捻転をきたすか、はっきりと言うことはできないのが現状です。
ただし、超音波のドプラ法という特別な方法で確認をしていくことは可能かもしれません。

胎動を数えることで、胎児の健康状態がわかるのか、ということについては、
関連はあるという研究結果はありますが、まだはっきりとした結論は出ていません。
ただし、胎動のカウントで完全に子宮内胎児死亡を防ぐことはできないと考えられます。

子宮内胎児死亡は突然に、予測もできないかたちでやってきます。
担当の先生も大変つらかったのかもしれません。

なかなかアクセスが難しいのかもしれませんが、各都道府県には、日本周産期新生児医学会の周産期専門医がいるはずです。
次回妊娠時には、そのような専門医に相談なさってもよいかと思います。

なくなった赤ちゃんの弟さんか妹さんが、元気にやって来てくれるのを心からお祈りしております。

相談者:はなこ様
回答者:三宅秀彦

掻把手術の翌々日から高熱と身体の痛みが10日間続きました。産婦人科の内診で異常はなく、手術による高熱ではないとの診断でした。総合内科でもウィルス感染との診断でしたが、流産後で不安です。セカンドオピニオンをしたほうがいいでしょうか。

【 相談内容 】

一ヶ月前に10週稽留流産で掻爬手術を総合病院にて行いました。
翌々日から38度を超える高熱、体の痛みが連続して10日間続きました。一日中ではなく熱が上がったり下がったりを繰り返していたこと、のどの痛みがあったこと、産婦人科の内診で異常はなく手術による高熱ではないとの産婦人科の診断でした。
総合内科も何かのウイルス感染との診断でした。しかし、その後も数日平熱に戻ったり微熱があったりを繰り返し、つい1週間前もまた39度の高熱がありました。買い物に行ったりする程度の運動でもすぐ熱を出している状態です。

手術後生理は来ましたが、あまりにも体調が良くならず、手術でウイルスに感染したのか?手術が良くなかったのか?など、不安です。
流産後で高熱が続くことがあり得るでしょうか?セカンドオピニオンをしたほうがいいでしょうか?

【 回 答 】

こすもす様
流産後に体調不良があったとのこと、ご心配なことだったと思います。
この返信は時間が経っておりますので、もう回復なさっているかもしれませんが、以下のように回答させていただきます。

流産手術を原因とする発熱であれば、診ていただいた産婦人科の先生の見立てのように、下腹痛などが来ると思います。
きちんと月経も再開しているので、流産手術が原因とは考えにくいと思います(まれなものは否定できませんが)。

こすもす様の状況ですが、不明熱、とよばれる状態かもしれません。
いろいろな原因が考えられますので、セカンドオピニオンを含めて、大きな病院でご相談いただくのがよいと考えます。
おだいじになさってください

相談者:こすもす様
回答者:三宅 秀彦

39週で死産をしました。陣痛が始まり病院に行きましたが心拍が拾えませんでした。一週間前の検診は順調で体重も平均より大きめでした。臍帯動脈の一部に血栓が見られましたが血栓はどうして作られてしまうのでしょうか。いまだに信じれません。

【 相談内容 】

私は39週で死産を経験しました。
陣痛が始まり病院へ行き、NSTを行いましたが心拍が拾えずエコーで確認したところ、赤ちゃんの心臓が止まっていました。一週間前の検診までは順調でしたし、大きさも平均より大きめに育っていました。

胎盤とへその緒を検査に出したところ、臍帯動脈の一部に血栓が見られました。ただ、医師によると血栓が死産に直接つながるかどうかは不明とのことでした。現在不育症専門病院にて血液検査を行っています。

そこで質問なのですが、そもそも血栓はどうして作られてしますのでしょうか?体質によるものなのでしょうか、ストレスやイライラで自律神経が乱れ心拍数や血圧があがることで作られることはあるのでしょうか?

また、妊娠期間中に精神面で不安定な事が多く、出産数日前にもイライラして心臓がドキドキしてしまうことがありました。それが原因で死産となることもあるのでしょうか?
赤ちゃんは体重3700グラムと大きく成長し、出できてくれました。こんなに立派に育ったのになぜ心臓が止まってしまったのか、いまだに信じられません。毎日毎日考えてしまいます。

【 回 答 】

nu-pi-san3さま
この度は39週での死産とのこと、大変つらい経験だと思います。

血液は、血管が破れたときに止血をするために固まる機能をもっています。
しかし、なにもない血管の中で血が固まると、血液の流れをじゃましてしまい、その先に血液が流れなくなり、問題をおこすことがあります。
血栓をおこす原因としては、血管の中が傷ついたり、血流が悪くなったりすることや、もともと血液が固まりやすい体質などがあげられます。
たしかに不育症の方には、血栓性素因が隠れていることもあります。
現在、専門病院で調べていただいているとのことですので、その結果を聞いていただき、考えるのがよいでしょう。

ただ、今回の臍帯動脈の血栓の話では、少しむずかしいところがあります。
臍帯(へその緒)は、実はお母さんの血管とは直接つながっておらず、赤ちゃんの独立した循環にあります。
したがって、お母さんのイライラやドキドキで、臍帯に血栓ができることは考えにくいでしょう。
また、臍帯の血栓は、子宮内胎児発育不全や早産との関連が示唆されていますが、まだはっきりとした意義はわかっていないようで、
産科の先生のお話の通り、今回の死産の原因と考えるのはできないと思います。

いろいろはっきりしないことが多く、不安も多いかもしれません、
まずは専門の先生の診療でわかったことをもって、先に目を向けられるのがよいのではないでしょうか。
はっきりとした原因がわからないことも多いので、その時の最善をかんがえてみてください。

なくなられた赤ちゃんのきょうだいが、元気に生まれてくるのをお祈りしております。

相談者:nu-pi-san3様
回答者:三宅 秀彦

 


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