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ママへのメッセージ

ママへ

妊娠を知ったあの日から、私たちはママになりました。
生まれてくる子の将来をずーっと、ずーっと先まで想像しましたよね。
誕生の日。歩き出す日。「ママ」と呼んでくれる日。

それなのに、この腕に抱くこともできずに別れの日が来てしまいました。
涙は涸れてしまったのでしょうか?
無理をして普通の暮らしをしているのでしょうか?
笑顔を家族に見せましたか?

お腹にいた日数なんて関係ない。
数日であれ、数カ月であれ、私たちはまぎれもないママでした。
一緒に愛する子どもへの想い、失った悲しみを語り明かしませんか?

そして、笑顔の似合う素敵なあなたに会えますように……
ゆっくりゆっくり、歩いていきましょう。

赤ちゃんとお別れしたばかりのママたちへ

とても辛い経験をされましたね。
お体はいかがですか?今は、どうか体も休ませてあげてください。

そして、何よりもママの心が心配です。
おなかがポワっと温まる感覚・・・あったはずの命が感じられなくなったおなかを触って、あなたは泣いているのでしょうか?
辛いよね? 苦しいよね? 信じられないよね?

我慢しなくていいから、思いっきり泣いてください。
だって、あなたはママなんだもん。
こんなにも、あの子のことを愛しているんだもん。

泣いてもいい。叫んでもいい。どうか、自分の胸の内に悲しみを隠さないでください。
感情を外に出すことで、少しずつ少しずつ悲しみが和らいでいきます。
一人で悩まないで下さい。あなたの側にはご主人様がいらっしゃいます。おもいっきり抱きしめてもらって、その悲しみをご夫婦で分かち合ってください。

怒りでいっぱいのママたちへ

大切な赤ちゃんを失った悲しみや絶望感は、ときに怒りへと変わります。
「もっと先生がちゃんと診てくれないから」
「妊婦だと分ってるのに、上司が仕事を押しつけるから」
「主人の仕事が忙しくて、家事を手伝ってくれなかったから」

その怒りは他人に向けられることが多いようです。

「あの時、あの人が、こんな風に対応していれば、私の赤ちゃんは今も元気だったはず・・・」
そう思うのも無理はないですよね。
他人を責めるあなたを、誰も非難なんてしません。

でも、よく周囲を見てみて下さい。あなたの周りにいる人は、今まで、あなたの為に精一杯、協力してくれたのではないですか? 今は怒りでいっぱいかもしれません。もう少し時間がたったら、自分のことを心配してくれた人、手助けしてくれた人に感謝できるようになれたらいいですね。

自分を責めているママたちへ

絶望から怒りを経て、今、あなたは自分を責めているのではないですか?

流産や死産を他人のせいにした自分。
あの時、重い荷物を持ってしまった自分。
出血やおなかの痛みを感じたのに、病院へ行かなかった自分。
赤ちゃんの変化に気付いてあげられなかった自分。

赤ちゃんが死んでしまったのは、私のせいだ・・・
そんな風に思っていませんか? 過去の自分の行動が赤ちゃんを苦しめたのではないかと、やさしいあなたは心を痛めているのですね。子供を想うママなら、そう思って当然です。

でも、本当は分っているはず。赤ちゃんとお別れしたのは、あなたのせいじゃない。誰のせいでもない。

自分を責めて生きることは、辛いようで楽な道です。「誰のせいでもない」その現実を受け止めて、前に一歩進んでください。無理に前に進む必要はありません。けれど、未来に視線が向いた時、赤ちゃんは、前を向いて歩き出すママを応援しています。

悲しみから抜け出せないママたちへ

赤ちゃんとお別れして随分時間が経ったのに、泣いてばかりの自分が嫌になることありますよね。

でも、悲しみの癒え方は、人それぞれです。短期間でその悲しみを受容するママもいれば、何年経っても悲しみの中にいるママもいます。

悲しみの中にいる期間が愛の大きさではありません。けれど、あなたは本当に赤ちゃんを大切にしてこられたのですね。赤ちゃんの思い出とともに生きることは大切です。

でも、ママは未来を生きなければなりません。ゆっくりゆっくりでいいから、自分の将来のこと、家族の未来のことを考えてみませんか? まずは、ご主人様と二人の将来について話し合ってみませんか? 1年後、5年後、10年後……あなたはどんな生活をしていたいですか?

「やっぱり、子どもは二人ほしい。」「ご主人と二人っきりで、田舎で暮らす」……なんでもいいのです。思いつくまま話し合ってみましょう。少しずつ未来に目を向けられるように私たちも応援しています。元気になることは、赤ちゃんを忘れることではありません。赤ちゃんへの想いと共に、明るい明日を歩いていきましょう。

それでも、何か心を軽くする方法を探されているのなら・・・・

悲しみの乗り越え方は人それぞれです。乗り越えるという表現も正解ではないかもしれません。赤ちゃんの死を受け入れて、心に存在する我が子と共に生きる。それこそが生きるパワーなのかもしれません。あなたの赤ちゃんは、あなたのおなかに宿り、この世に生を受け、そして亡くなったのです。「赤ちゃんの生」「赤ちゃん死」を受け入れてあげましょう。たとえ側にいなくても、あの子の存在はママの中にしっかり生き続けることができます。それでも、今、どうすればいいかわからないママのために、心を軽くする方法を考えてみましょう。

思いっきり泣いてみよう

まずは泣くことが大切です。遠慮することなく、声を出して涙を流す。悲しみを癒していくための重要なプロセスです。涙は、心の中に閉じ込めることができなかった想いが外に溢れてきたものです。ほら、こんなにも沢山の悲しみが胸に詰まっていたのですよ。もっと、もっと泣いていいんです。泣くことを我慢してしまったら、胸が悲しみではじけてしまいます。泣くことは悪いことではない。あなたが弱いからでもない。それだけ、あの子のことを愛していたのです。母が我が子の為に涙を流すのは当然です。愛する思い、失った悲しみ・・・全てを心のままに表現して下さい。

泣く場所がないママ。お仕事、小さなお子様の育児、ご両親との同居。自分の時間を持てないママもいらっしゃることでしょう。でも、心の表現を封印してしまっては、いつまでも胸の中に悲しみが残ったままです。元気になったと思っても、行くあてのない悲しみが心の底でグルグル回っています。いつの日か、その感情が耐えられなくなって外に出てくるかもしれない。もし、そんな時は我慢せずに泣いてください。トイレだって、お風呂だっていい。一人になる場所を見つけてください。涙を流すのは悪いことではないのですから。可能ならば、ご主人と話し合って、お子様をご主人や両親に預けて一人になる時間を作ることはできるでしょうか?自分の心と向き合う時間が必要なのです。

涙が出ないママ。自分は優しくない、母親失格だなんて思わないでください。悲しみが大きすぎて心が涙を封印し、悲しみから逃れようとしているのかもしれません。あまりの悲しみに心が現実を遮断してしまったのかもしれません。時間が経って、ある日びっくりするくらい涙が溢れるかもしれません。そんな時は、自分の悲しみを受け入れてあげてください。その日が来るまで、涙がでない自分を責めたり、悩んだりせず、穏やかに過ごしてくださいね。

文字で気持ちを表現しよう

あなたの気持ちを文字で表現しませんか?心の中に渦巻いていた様々な感情を文字で表現することで、気持ちの整理が始まります。あの子への愛情、失った悲しみ、死によってあの子が教えてくれたこと、これからどう生きればいいのか・・・様々なことが文字や言葉によって交通整理されます。方法としては、以下のような方法はいかがでしょうか?

  • 手紙を書く
  • 詩を書く
  • 同じ経験者の集まる掲示板に気持ちを書く
  • 自分の体験記を書く
  • 自分の体験をもとにHP・ブログを作成する

手紙や詩は、赤ちゃんの為に書いてもいいですし、ご自身やご主人宛でもいい。誰かに見せてもいいですし、ご自分だけのものにしてもいい。複雑な気持ちを書くことによって、心で整理しようとしていた感情を頭が手伝ってくれるようになります。「ポコズママの会」のサイトにも、赤ちゃんに手紙を書くコーナー、体験談を投稿するコーナー、そしてお子様を亡くされた方々が交流する掲示板があります。はじめは覗くだけでも構いません。他のママの言葉が、あなたの気持ちを代弁し、あなたの心に寄り添ってくれるかもしれません。

気持ちを分かち合おう

お子様を亡くされてから、悲しみだけではなく、後悔、自責、嫉妬…様々な思いが溢れてきます。ご家族やお友達にも話せない気持ちがあるかもしれません。けれど、その気持ちは、あなただけではありません。お子様を亡くされた多くのママが同じように悩んでいます。大切な赤ちゃんを亡くしたママ同士だからこそ、素直に話せることもあるでしょう。掲示板やメールで悩みを相談しあったり、気持ちを伝え合うだけでも随分と楽になれます。けっして一人で悩まないで下さい。あなたと同じ思いをしている人が、必ずいらっしゃいます。あなたは一人でないことを忘れないでください。

ポコズママの会のサイトには、経験者同士が交流できる掲示板や実際に会ってお話するポコズカフェを開催しております。誰かに話を聞いてもらいたい時、誰かの心に触れたい時、赤ちゃんのことを遠慮なく話したい時…そんな時は「ポコズママの会」のこと、そして同じ思いをしているママの存在を思い出してくださいね。