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よもやま相談 Q&A

役所への届け出の方法や、供養の方法など、どうすればよいかお困りになったときに、参考にしていただければと思います。
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役所にはどのように報告すればよいのでしょうか。

妊娠12週以降に赤ちゃんを亡くされた場合は、7日以内に役所に死産届を提出する必要があります。

  • 提出場所:届出人の所在地、もしくは出産した病院があるところの市区町村役場の戸籍課
  • 届出人とは?:書類に必要事項を記入し、届出人署名欄に署名・押印をした人(父母、同居人、医師、助産師など)
  • 提出時に必要なもの:死産届、死胎火葬許可申請書、届出人の印鑑、身分証明書

死産届けと同時に、役場でもらえる「死胎火葬許可申請書」を提出して「火葬許可証」の交付を受ける必要があります。申請書には火葬場の指定を記入する欄があるので、申請前に火葬場を決める必要があります。ご家族が役所にいくことができない場合、書類の提出は葬儀社が代行することができますので、もし、ご自身で行くことができない場合は葬儀社や病院に相談してください。生後に赤ちゃんが亡くなった場合は、出生届と死亡届を同時に提出することになります。妊娠12週未満での流産では、役所に届ける必要はありません。

仕事は休めますか?

通常の出産の場合、産前産後休暇が認められていますが、妊娠4か月(妊娠85日)以降での死産や人工死産、新生児死となった場合も、産後休暇は適用されます。これは労働基準法第65条で定められたもので、就業規則に記載の有無があるないにかかわらず、また本人が出社を希望した場合でも、会社側は就業させてはいけません。

また、有給休暇の取得の希望があり、与えられた日数が残っているのであれば、会社は有給休暇の取得を拒否することができません。妊娠4ヶ月未満での流産の場合も、有給休暇の残数があれば取得を希望できます。医師に仕事復帰について事前に指示をもらっておくと、会社にも説明しやすいと思います。大切な赤ちゃんを亡くすという悲しみの直後は、体だけではなく、こころにも休息が必要なときです。こころが不安定で、仕事に戻れる自信がないときは、有給休暇が残っていない場合でも、状況を説明し、会社に休暇の希望を伝えてみましょう。

流産・死産後、給付金や保険金はもらえますか?

妊娠4ヵ月(妊娠85日)以降での死産、人工死産、新生児死亡などでは、出産育児一時金が支給されます。金額は変わることがありますので、詳細は加入されている健康保険組合に確認してください(健康保険組合のWEBサイトに掲載されている場合が多いです)。

また、ご加入の生命保険の給付金に該当する手術を受けた場合や入院した場合は、手術給付金や入金給付金を申請して受け取ることができます。初期流産の手術、子宮外妊娠の手術、帝王切開などが給付の対象になります。詳しくは加入されている保険会社にご確認ください。

お寺で供養してもらった方がいいのでしょうか?

信仰している宗教や宗派がある場合は、そちらにご相談いただければと思います。特定の信仰がない場合、どうすればいいか迷われるご家族も多いです。まずは、ご夫婦でどのような供養をしたいのか話し合ってみてください。供養という儀式を行うことで、赤ちゃんの死を見つめ、受け入れる機会になることもあります。寺院の厳かな雰囲気、僧侶の方の深いお話に触れることで、これからの人生の支えを得ることができるかもしれません。

特に信仰がなく、お寺での供養をしないご家庭もあります。お寺で供養しないことで、赤ちゃんやご両親が苦しむことはありません。祖父母の方や親せきが供養を強く勧めることもありますが、ご夫婦が望む供養の仕方を選択してくださいね。

納骨しなくてもいいですか?

わが子の形見となるご遺骨。ずっとそばに置いておきたい、遠いお墓に入れてしまったら頻繁に会いに行けない・・・など納骨に関する悩みも様々です。家に骨壷を置いたままだと「成仏できない」、「不幸が訪れる」などという言葉で早期の納骨を勧める方もいらっしゃるようですが、一番大切なのは、ご両親がどうしたいかです。最近では「手元供養」といって、故人を身近に感じて供養するスタイルが増えてきました。ご自宅に赤ちゃんのための祭壇を用意して、ご遺骨やご位牌、写真やお花、お人形などを飾るご家庭も少なくありません。祭壇は仏壇のような宗教的なものにこだわる必要はなく、リビングや寝室の一角にかわいらしく赤ちゃんコーナーを作られても大丈夫です。また、赤ちゃんの遺骨を入れられるペンダントやリングを作って、いつも身につけているご夫婦もいらっしゃいます。

手元供養のグッズは、赤ちゃんを想いながらご自身で探すことをおすすめします。

[参考ページ]
  • 株式会社インブルームス(手元供養・現代供養と祈りの総合ブランドメーカー。ポコズママの会を多方面から支援してくださる企業です)http://www.inblooms.co.jp/
  • PRIERE(プリエール) 祈る暮らしの雑貨店(売り上げの一部を当会に寄附してくださいます)http://priere-vie.jp/

数年前に妊娠6か月程で死産しました。遺灰も遺骨も持ち帰って来ませんでした。そのような遺骨か遺灰は、火葬場の無縁仏のお墓に納められるのでしょうか。

【 ご相談内容1 】

数年前に妊娠6か月程で死産しました。

その時は火葬場へは主人が行ってくれたのですが、遺灰も遺骨も持ち帰って来ませんでした。

私自身も当時は知識もなかったので、仕方なかった、想いを持ち続けたらいいんだ…と言い聞かせてるのですが、 未だに残せなかったことに後悔しています。

そのような遺骨か遺灰は、火葬場の無縁仏のお墓に納められるのでしょうか。
自分なりに納得できる供養の仕方を探し続けています。


【 回答 】

六か月での死産なのですね。
私も息子を六か月で死産しておりますので、お気持ちが少しはわかるかもしれません。。

・火葬場に残してきた遺灰・遺骨について
こちらは各火葬場によってことなっているというのが現状ですが、多くの場合はきちんとした形で供養されていると聞いております。
無縁仏のお墓であったり、永代供養のお墓であったりというものです。

・納得できる供養の仕方
こちらは、本当にその人その人によって変わってくるのかと実感しております。
お寺などにいって、水子供養をし、そのあとお参りにいくという方もいらっしゃいます。

あるいは、ご自宅にそのこのためのスペースを作ってお線香をあげたり、御供物をあげたりとされている方もいらっしゃいます。 私たち家族も、息子のためにスペースを作ってお人形や写真や色々と飾っています。

遺灰・遺骨がないとのことですので、その子のためのものやなにかを用意してあげるのも一つだと思います。(すでにされているかもしれませんが。。)
お腹の中にいたときに、一緒に過ごされた場所の物など。。

納得のいく供養の仕方に出会い、お子様が安らかにお眠りすることを祈っております。

回答者: 遠山 玄秀


【 ご相談内容2 】

ご回答、ありがとうございました。
度々すみません。

もし、火葬場の無縁仏や永代供養のお墓で供養してくださっているならば、可能ならばお墓まいりをしたいという気持ちがありますし、こちらはまだ不安もあり考え中ですが、そのような供養をされてない場合も、現実は知っておきたいという考えもあります。

火葬場に問い合わせる以外に方法はないですよね。火葬場に問い合わせるのはおかしいでしょうか…


【 回答 】

色々と調べておりましたので回答までお時間をいただきました。
お待たせをしてしまし、失礼いたしました。

ご質問の件ですが、実際にどのようにされているのかはその火葬場によって異なります。
そして、実際に問い合わせをしても答えてくれるかどうかも火葬場によって異なります。

その中で聞いたところによると、とある火葬場では実際にお寺にお願いをしており、問い合わせがあった場合にはそのお寺を紹介しているという火葬場があるとのことです。
なので、問い合わせをしてみることも一つかもしれません。
ただし、本当に対応はそれぞれ違うのでなんともいえませんが。。

問い合わせをすること自体、大変勇気のいることだと思います。
少しでも心ある方に巡り合えることを祈っております。

回答者: 遠山 玄秀

図書館で借りた本をコピーしたぬいぐるみの型紙を知人に譲ったりするのは良いと思いますか?

【 ご相談内容 】

HPやブログを作成して自分が作ったぬいぐるみを掲載しようと思っています。(赤ちゃんの身長と体重が同じになるように作りました)
図書館で借りた本をコピーして型紙を切り取って作りました。
作った人形はもちろん商売目的ではありません。

知人に型紙を譲ったりするのは良いと思いますか?

もし詳しい方がいましたら教えていただけたらと思います。


【 回答 】

お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
赤ちゃんのために手作りされるって、いいですね。お母さんの愛情が詰まっていて、お子様もきっと喜んでいらっしゃるでしょうね。
くまママさんにとっても、お子様の事を考えながら作れる大切な時間なのではないでしょうか。

さて、ご質問の内容ですが、本に掲載されている型紙をお友達にお渡しするのは著作権など法律の観点からお控えになられたほうがいいと思います。
ですが、くまママさんのオリジナルの型紙でしたら、お渡しするのは問題ないかと思います。
どうか素敵なマイ型紙を作って差し上げて下さいね。
くまママさんの優しいお気持ちがきっと伝わるのではないでしょうか。

回答者: ピアアドバイザーグループ

昨年夏に第一子を臨月間近で子宮内胎児死亡しました。その後、先月初期で流産をしました。若い新婚さんや妊婦、子連れを見ると本当にいらいらしてしまいます。親戚にも会いたくありません。

【 ご相談内容 】

昨年夏に第一子を臨月間近で子宮内胎児死亡しました。

その後、先月初期で流産をしました。現在36歳になる年齢で焦りもあり、若い新婚さんや妊婦、子連れを見ると本当にいらいらしてしまいます。

旦那の実家に行くと最近結婚した10歳下の義妹が妊娠しているのではないか、怖くて家にいきたくありません。

義母は私が高齢なので妊娠しにくいんじゃない?と言ってきます。。
明日お盆なので旦那の実家に行くのですが、やたら皆で集まろうと言ってくる義親に腹がたってしまいます。できれば親戚に会いたくありません。逃げ場のない状況、どうしても嫌です。これからどうすればいいでしょうか。


【 回答 】

はじめまして。 ポコズママの会スタッフで、10年数年前に臨月で死産を経験したものです。
専門家ではありませんが、一経験者としてお答えさせて下さい。聞いていただけたら嬉しく思います。

第一子を授かり、喜びのただ中にいたはずなのに、死産になってしまわれたのですね。
そして、その後の妊娠でも流産されたとのこと。
たいへん悲しい経験をされましたね。お辛い中、お話いただきありがとうございます。 その後、体調はいかがでしょうか。

それだけの経験をされたのですから、他の妊婦さんへの妬ましい気持ちや、近しい方が妊娠しているのではないかと疑心暗鬼になってしまうことなど、当然なことだと思います。それはとても自然な感情ではないかと思います。

それから義理のお母さまからの言葉も、なによりも今いちばん聞きたくない言葉ですよね。
年齢への焦りや、親戚にも会いたくないお気持ちも、痛いほどわかるような気がします。

逃げ場のない状況。本当に苦しいですね。 お盆はいかが過ごされたのでしょうか。時節柄、難しかったかもしれませんが、これからはumiさんのお気持ちをご主人さまにもお話しして、少しゆっくりされるのも良いかもしれません。

今はどんな気持ちも、これからの人生において大切なことなんだ、必要なことなんだと思って、受け入れてもらえたらと思います。

私も昔ある方に「あるがままで、そのままで大丈夫。」と言われた事があります。すぐにピンときたわけではないけれど、こんな状態でも大丈夫なんだと感じたことを思い出します。 時期がくれば、見えていなかったものも見えてくることがあるかもしれません。

そして生まれてこられなかった赤ちゃんの事を思い、悲しい時はたくさん泣いてあげて下さいね。

ポコズママの会では少しずつ各地のスタッフで、経験者同士のお話会である「ポコズカフェ」を開催しています。 おひとりではないです。よろしければまたお話聞かせて下さいね。

私の回答で悲しい思いをされたら申し訳ありません。陰ながら応援しています。

相談者: umi様
回答者: ポコズママの会スタッフ

今年の7月に待望の女の子を41週2日で死産しました。今回の妊娠はどうしても女の子が欲しくて産み分けをしました。次も産み分けをしてもいいか悩んでます。

【 ご相談内容 】

今年の7月に待望の女の子を41週2日で死産しました。前の日の検診まで何にも異常なくいつ産まれてもおかしくないと言われてて予定日過ぎてるけどママのお腹の中が居心地がいいのかなとか周りに言われてました。

一週間前の検診では22日入院して促進剤を使って出産しましょうと言われていて22日に病院に行ったら今日は、時間的に難しいので明日にしましょうと言われて23日に入院することになりました。
23日の朝、自然に陣痛がきたので促進剤使わなくても自然に産めると思い嬉しくて、産婦人科へ向かいました。NSTを助産師の人がつけてくれたんですがなかなか赤ちゃんの心音がひろえなくて、私は陣痛もきてるし何やってるんだろうと思いながら見てました。そしたら助産師が先生を呼んできますと言ってきて、その後先生がきてエコーをやるともうすでに赤ちゃんの心臓は動いてませんでした。

 最初は意味がわからなくてまた動き出すと思ってしまい陣痛中、ネットで検索してました。しかし一度止まった心臓は動くことはないみたいで。陣痛もきてるしなんで?なんで?ってずっと考えてました。

私は里帰り出産で主人は仕事だったので立会いはできなかったんですが今回の事があったので急いできてくれました。赤ちゃんも主人を待っていたかのように主人が陣痛室に着いて少したってから産まれてきてくれました。しかし産声はなく動きませんでした。

 こんなに悲しくて辛いお産があることじたい今まで知りませんでした。その後私は弛緩出血になり大きな病院に運ばれたりしてなんとか私は大丈夫でした。その後色々先生に聞いたらへその緒が普通より捻れていてそれが原因と言われました。前の日まで検診で元気だったしもし前の日に産んであげてたらどうなってたんだろうとか色々考えてしまいました。

上の子は今3歳で赤ちゃんがお腹にいるのもしっていたので赤ちゃん産まれた?って聞かれるたびにとても悲しくてお兄ちゃんにしてあげられなくてごめんねって言ってました。
けど今はお空に還ってまた戻ってきてくれるよって言ってます。

1ヶ月検診で先生に次の妊娠の事を聞いたら半年ぐらいたったらと言われました。今すぐにでも妊娠したいのですが半年たつまで待とうと思ってます。

実は今回の妊娠はどうしても女の子が欲しくて産み分けをしました。病院に行って排卵日を調べてもらったりハローベビーガールを使ったりました。
それで待望の女の子ですごく嬉しくて何もかもが順調で幸せだったのにまさかこんな事が起こるなんて。
先生に聞いたら産み分けは関係ないと言ってくれました。

元気に生まれてきてくれるのが一番ですがやはり女の子を育てたいという気持ちは変わりません。
次も産み分けをしてもいいか悩んでます。
実際ピンクゼリーやハローベビーガールを使っても元気に希望した性別の赤ちゃんを産んだ人はいますよね?

周りに産み分けをしてる友達がいないので聞けないのでこちらで質問しました。よろしくお願いします。


【 回答 】

とてもつらい体験をされましたね。こころからお悔やみ申し上げます。

ご質問内容は、産み分けをやっていいものか、やらない方がよいのか、ということですよね。
結論から言えば、ご自分のお考え、判断で、としか言えません。

医師にも質問されたようですが、
この度の死産は、臍帯過捻転が原因とのこと。私も産み分けと死産は関係がないように思います。産み分けと言っても妊娠したあとは何もしていらっしゃらないわけでしょうし。

妊娠、出産というのは、いろいろ情報を集めて、これがよかろうと考え、よい結果が得られるように、と努力するわけですが、時には人智を超えた力がはたらくことがあるように思います。ご自分の納得のいくようにされるのが一番だと思います。

相談者: アーリー 様
回答者: 竹ノ上 ケイ子

三人目を妊娠中(12週)ですが胎児水腫(全身五ミリ)を指摘されました。まだ、人工死産を選ぶのは早いと言われました。あともう一点は死産の処置の場合また帝王切開なのか、下からの分娩なのかを教えて下さい。

【 ご相談内容 】

初めて質問させて頂きます。よろしくお願いします。

現在38歳、三人目を妊娠中(12週)ですが、
胎児水腫(全身五ミリ)を指摘されました。

調べても胎内で死亡するか産まれても重い障害が残るようで、今回は諦めようと思い、先生に相談したのですが、まだ、人工死産を選ぶのは早いと言われました。

私は上二人が帝王切開のためお腹が大きくならないうちに処置をと思ったのですが、先生がまだ、決断するには早いとおっしゃった理由がわからない状態です。

まれに水腫がなくなっても、やはり臓器の形成が不十分のため産まれてもすぐ死ぬか重い障害が残る場合が多いようで・・・
先生の意図はなんでしょうか?

あともう一点は死産の処置の場合また帝王切開なのか、下からの分娩なのかを教えて下さい。二回帝王切開しており、子宮と膀胱は半分癒着してます。ちなみに羊水検査は受けない予定です。

次回の診察は二週間後です。
ご回答よろしくお願い致します。


【 回答 】

ぽぽちゃん さん
これまでの2回の帝王切開があり,胎児水腫ということで,担当医の先生は,より慎重に対応なさっているのだと思います。

まず,お産の方法についてです。
前回2回帝王切開でも,下からの人工死産を選択することは珍しくありません。
(正期産でのお産は,必ず帝王切開です)
しかし,どうしてもやむを得ない理由があれば,帝王切開を行う事もあります。
この判断には,患者さんの状況,施設の状況など,が関係し,かなり個別性が高いので,担当医の先生と相談していただくのがよろしいかと思います。

次に,「決断するには早い」と言われたことについてです。
担当医の先生が,実際にどのように考えているかを知る事は出来ませんが,私が時間をあけるなら,こういう理由かなというものを挙げてみます。

1.胎児水腫の診断が正確かどうか
2.胎児水腫が回復するかどうか
3.子宮内で赤ちゃんが寿命を迎えるかどうか

1.2については,誤った判断が重大な結果につながるので,特に慎重になります。
3.を待つ理由ですが,赤ちゃんがお腹のなかでなくなると,浸軟という現象がおきます。
浸軟すると赤ちゃんの姿は少し変わってしまいますが,お産がしやすくなる可能性があります。

真意は分かりませんが,担当医の先生は最善を尽くすために考えているのだと思います。
ご心配はつきないところだと思いますが,よく相談して方針を決めて下さい。

相談者: ぽぽちゃん 様
回答者: 三宅 秀彦

2回の流産後妊娠しました。12週で大量出血し、18週でそのまま人工死産を選択しました。やっぱり産みたかったという気持ちでいっぱいです。

【 ご相談内容 】

2回の流産後、なかなか妊娠せず諦めかけていたところ43歳で妊娠しました。
12週で大量出血し子宮収縮もあり流産を覚悟しましたが、赤ちゃんは強い生命力で耐えてくれ翌朝には元気な姿が確認できました。

しかし首の後に浮腫があることを指摘され、大きな病院へ。

浮腫が1cm程あり、身体全体が浮腫んでおり恐らく胎内で死亡するため

胎内で亡くなるのを待つのか、その前に処置をするのか決めるよう言われました。

しかし、その一週間後の診察では浮腫が少し引いて胎内で死亡することはないが、

心臓に重い疾患があり出産後どの位生きられるかはわからないこと、小脳にも欠陥があることを指摘され

妊娠を続けるかどうかの決断に迫られました。

ただ、最初の診察では、「どの位生きられるかわからない」だったのが、最後の診察ではその話はなく、

「常時介護が必要になる可能性もある」とのことでした。

丁度胎動を感じ始めた頃で、人工中絶をすることが本当に恐ろしく、どんな形でもいいから産んであげたい、生きさせてあげたい気持ちが大きくなりましたが、私一人で育てる訳ではなく、夫は私の気持ちは理解してくれつつも、現実的に考えて介護ができる状況ではないのではないか(両親共遠方在住、経済的な理由等)との理由で「産もう」という結論にはなりませんでした。
私は生きさせてあげたい気持ちでいっぱいでしたが、将来の見えない不安もあり、夫を説得できず、結局、18週でそのまま人工死産を選択しました。

最終的には医師の言葉を信じての決断でしたが、赤ちゃんの生命力を信じてあげられなかった、流産の危険もあったし、最初は胎内死亡すると言われた命が、お腹の中で元気にぽこぽこするまでになっていた・・・すごく生命力の強い赤ちゃんだと思いました。
その生命力を信じてあげられなかったことをとても悔やんでいます。
赤ちゃんは必死で頑張ってきたのに、どんな想いで私たちの決断を受け入れたのだろう・・・と。

曖昧な状況の中で人工中絶を決めたことは間違っていたのでしょうか。
医師の言葉が間違っていたとは思いませんが、もっと赤ちゃんの生命力を信じてあげたかった、やっぱり産みたかったという気持ちでいっぱいです。

【 回答 】

threemoonsさん

この度は,いろいろな思いの中で苦渋の決断をなさったのだと思います。

現在医療においては,”根拠に基づく医療(EBM)”といって,これまでに得られてきた医学的な知見から,最も妥当性・有用性の高いと考える医療を提供することが原則になっています。

しかし,医療において,“絶対”という言葉はなく,あの時こうしていれば,という考えが残ることも少なくありません。

さらに,赤ちゃんをお別れするための決断には,医学的要素にかぎらず,様々な要因が絡んでくるので,最後まで割り切れない思いを持ち続けることは不思議ではありません。

簡単にどちらかに決められない,これはきっと普通のことなのだと思います。

threemoonsさんは,赤ちゃんのことを大切に思って,いっぱい考えて,いろいろな事に思いをはせて,心の底から悩んであげたのではないでしょうか。
その上で,今回のお別れを決められたこと,これは,けっして間違いではないはずです。

時間は多少かかるかもしれませんが,徐々に立ち直れると思います。
本当につらいときは,信用できる人とお話をしてください。
どうしてもダメだな,と思ったときでも,誰かとつながって,助けを求めてください。

ご自身を大切にして過ごされることが,今,一番たいせつなことだと思います。

おだいじになさってください。

相談者: threemoons 様
回答者: 三宅 秀彦

先日12週子宮内胎児死亡で後期流産し、職場復帰について悩んでいます。

【 ご相談内容 】

先日12週子宮内胎児死亡で後期流産し、職場復帰について悩んでいます。

今回の妊娠は双胎妊娠で、その中でも特にリスクの高い妊娠だと聞かされていたので、検診で赤ちゃんの心拍がなかったときには、やっぱり…という気持ちでした。今回二度目の妊娠であったのですが、実は一度目の初めての妊娠でも15週で死産になっています。
短い期間で三人の我が子を亡くし、悲しみでいっぱいです。

一度目の死産の時にも職場復帰については非常に迷いました。
接客業で常に笑顔で元気に働かないといけない職場で、赤ちゃん連れのお客様も多く来られます。
しかし、辛いけどもう一度頑張ってみようという気持ちで産休8週間もらった後に、復帰しました。

案の定、復帰してから赤ちゃんの事で沢山傷つくことがありました。
しかし、生活のため、そして次の妊娠を前向きに望んでいたので、必死に頑張りました。
そして幸せな事に数ヶ月後再び妊娠出来たのですが、二度目の死産という結果になってしまい、現在産休中です。

前回は職場復帰を決められたのですが、今回ダメージも大きく、全くと言っていいほど前のように笑顔で仕事に戻れる気がしません。
このような気持ちで、刻一刻と産休が終わりに近づいています。
不安しかありません。

出来ればもう少しゆっくり休んで考えたいのですが、産休が終わるという焦りばかりでどうすればいいかの考えもまとまらず、相談できる場もありません。
このまま、無理にでも復帰する、もしくは辞めるしかないのでしょうか。
出来ることならプライベートな時間も捨ててまで頑張ってきた職場なので、続けていきたい気持ちはあります…。

【 回答 】

しょこきち様

はじめまして。ポコズママの会の代表を務めております加藤と申します。

2度の流産の経験があります。
しょこきちさんのご質問内容を拝見しながら、自分の職場では復帰の時の事を思い出しておりました。

短い期間に3人の赤ちゃんを見送られたのですね。
1度目の死産の後はお仕事に復帰され、辛いことも多かったとのこと。
子連れのお客様もいらっしゃる環境の中で、本当に頑張りましたね。

現在は産休中で、復帰の日がどんどん近づいてくると不安でいっぱいになるかと思います。
前回の職場復帰の際の辛さ、そして、双子ちゃんを亡くされた悲しみは、すぐには癒えないものだと思います。

もし、職場の理解が得られるようでしたら、職場復帰を少し延長してもらう相談はできそうですか?
今まで、しょこきちさんが責任を持って頑張ってきたお仕事ですから、退職の決断は、もう少しお気持ちが落ち着いてからの方が良いかもしれません。

私もこれまでに赤ちゃんを亡くされた沢山の方にお会いしてきました。
お仕事のある方は職場復帰の悩みを持たれる方が多かったです。
職場復帰を延期した方、仕事をしているほうが気持ちが紛れてよかったと仰る方、流産や死産の事を誰も知らない職場へ転職した方など、みなさんそれぞれでした。

退職するのも、復帰するのも、どちらも間違いではないですし正解もありません。
しょこきちさんのお気持ちが、職場の復帰のする事で無理をしすぎたり、感情を押し殺したりすることで苦しみが増えるようでしたら、退職することは、決して逃げても甘えでもないと思います。

悲しみが深い時には大事な決断は少し先送りした方が良いと言われています。
もし許される環境でしたら、復帰の時期を延長したり、短時間勤務にしてもらうなど、会社に相談してみてくださいね。
しょこきちさんが、できれば続けたいというお気持ちがある事を会社に伝えて、しょこきちさんにとって一番いい答えを見つけてくださいね。

産休期間が決まっていますから焦って答えを出そうとしてしまうかもしれませんが、しょこきちさんのペースで進んでいけたらといいと思います。

相談者: しょこきち 様
回答者: ポコズママの会代表 加藤 咲都美

3ヶ月前に、妊娠5ヶ月で男の子を死産しました。今後の妊娠がとても不安です。

【 ご相談内容 】

3ヶ月前に、妊娠5ヶ月で男の子を死産しました。
細菌感染により、子宮剄菅が短くなり子宮口が開いてしまい、出産となりました。

最初、子宮剄菅無力症の疑いがあると言われましたが、出産後の検診ではその可能性はなさそうだと言われました。
胎盤を病理検査に出しても特に悪いところが見つからず、原因不明でした。

つわりが落ち着き、やっと安定期というところだったのに流産になってしまうことはありえることなのでしょうか?
死産や流産をすると、またしやすいという話も耳にします。

現在27歳ですが、肥満体ということもあって今後の妊娠がとても不安です。
つらいです。
誰にも相談出来ず、毎日精神薬に頼る毎日です。

こんな私にアドバイスをよろしくお願いします。

【 回答 】

ねこ様

5か月での死産、大変でしたね。
返事までに時間が経ってしまい、すみません。
妊娠5ヶ月で死産されて、感染が主な原因だったようだ、とのことですね。
なんとおなぐさめしてよいかわかりません。
お薬に頼っているとのことですが、時間ぐすりで、
少しずつでも楽になるとよいのですが。

夜は眠れていますか?食事は(適量で)できていますか?
お買い物などの外出はできていますか?
まずは、普段の生活、普段の自分を取り戻せるといいですね。

ご自分で肥満体と書いていらっしゃいますが、妊娠するのにも、
妊娠した後の妊娠継続にも、その後の出産や母乳分泌にも
肥満はリスクのひとつで、よくありません。産科でも言われたのでは?

まだまだ長いご自分の人生、それを豊かにする基本である健康にも
よくありません。きっとご存知だから、書いていらっしゃるのでしょうが。

辛い、悲しい経験をされたあと、ともすれば、食べ過ぎ、バランスよく食べられない、甘いものなどに偏る、などになりがちです。
きっとよくないことは、自分でもわかっていらっしゃることでしょう。

また、肥満の方は、まわり(ご主人を含めて)が気になる方が多いように思います。まわりをあまり気にせず、ご自分を、ご自分の人生を大切になさって下さい。

これからまだまだチャンスはあると思います。食事や運動で体重、体調を
整えて、自分の体重も自分の人生も自分の思い通りに、手に入れていきましょう。

返事が遅くなって本当に申し訳ありませんでした。

 

相談者:  ねこ 様
回答者:  竹ノ上 ケイ子

先月第二子を出産しましたが、出産後2日足らずで赤ちゃんが病気で亡くなってしまいました。夫と相談の結果、子どもの骨壷をお墓には入れずに手元に置いておくことにしましたが、上の子に第二子の死と骨壷についてどう説明すべきかについてアドバイス頂きたくご連絡しました。

【 ご相談内容 】

先月第二子を出産しましたが、出産後2日足らずで赤ちゃんが病気で亡くなってしまいました。

夫と相談の結果、子どもの骨壷をお墓には入れずに手元に置いておくことにしましたが、上の子に第二子の死と骨壷についてどう説明すべきかについてアドバイス頂きたくご連絡しました。

上の子は今月2歳の誕生日を迎える予定で、今はまだ何も理解していないのですが、いずれ骨壷の存在に気付き、質問をしてくる日がやってくると思います。
自分自身、小さい頃テレビなどで人骨を見てすごく気持ち悪いと思っていた記憶があるので、「実はあなたには妹がいて、でももう死んでいて、その妹の骨が入っている」ということをどういう風に伝えれば上の子にとって少しでも受け入れやすくなるのでしょうか…?
上の子に与えるショックと恐怖をどうすれば少しでも軽減できるのでしょうか…?

【 回答 】

先月亡くなられたお子様のためにお祈りさせていただきます。
まだまだ心の整理がつかないことかと思います。
その中での心配なこと、少しでも安心に変わればと思います。

骨壺の説明をどうするかということ、これはこう答えれば大丈夫という明確な回答が難しいです。
直接的な回答は出来ませんが、以下のように考えております。参考にしていただけたらと思います。

日本人の霊魂に関する価値観は「魂魄」という価値観に近い人が多いように感じます。
これは道教や儒教から来ていると言われておりますが、心を作る魂と体を作る魄から成り立 っているという価値観です。
つまり亡くなると、魂はあの世に行き、魄は遺骨としてこの世に残る。ですので、どちらもその人であることには変わらないので遺骨を大切にするのだと思います。
これは成長していく過程で周りの環境などによって養われていくのだと思います。

私の知り合いのお子さんは、いつの間にか亡くなった赤ちゃんの骨壺に手を合わせるようになったそうです。
これは周りの人(お母さんやお父さん)が大切にし、手を合わせているのを見ていたからだと思います。
そしてその子にとっては、それは怖がるもの、恐れるものではなく手を合わせるものとなっています。

そしてもう一つ。
手を合わせることの大切さについてです。統計的なデータはなく感覚的にですが。。
周りの僧侶と話していても、仏壇の大切さつまり手を合わせることの大切さを感じま
す。
小さいころから家に仏壇があったりして、ご飯やお水、お花やお菓子をあげて育っている子どもはそうでない子どもよりも心が豊かなように見受けられます。
ですので、みうママさんのお子さんにも自然と手を合わせるようになってほしいと思います。

 

相談者:  みうママ 様
回答者:  遠山 玄秀

40才で妊娠しましたが、次回の診察日前に出血し自宅で初期流産しました。病院側で引き取ってくれると思ったのですが、捨てて構わないと。ポイとは、ごみ箱になんて捨てることはできません。

【 ご相談内容 】

昨年、39才で夏に妊娠14週で胎児水腫と診断され人工死産しました。
そして、5ケ月後に40才で妊娠しましたが、次回の診察日前に出血し自宅で初期流産しました。
胎嚢らしき物が出てきたので、病院へ持っていき病理検査してくれると思ったのですが、検査対象外なので検査しませんと言われました。
現物を病院側で引き取ってくれると思ったのですが、捨てて構わないと。
ポイとは、ごみ箱になんて捨てることはできません。
ネットで調べ、自宅の土に埋葬したり自分で火葬したり書いてありましたが、持家ではないので埋葬できませんし、自分で火葬はできそうにありません。
それで、火葬場に連絡しましたが、週数に満たないので扱ってませんと。
どのようにすればよいのでしょうか?

そして、高齢妊娠のリスク2回も続くとは思いませんでした。医者は、どちらのせいでもありませんと2度同じことを言いましたが、最後にはワタシの年齢のこと言ってました。妊娠が怖いです。

すみません。長々と書いてしまいました。

【 回答 1 】

妊娠12週に満たない小さな小さな赤ちゃんの埋葬には規定がなく、医療機関や自治体により対応が異なるのが現状です。

はるひさんのように、悲しみの中で対応に迷われる方はいらっしゃいます。
医療機関によっては、専門の業者にお願いしているところもありますが、すべての医療機関が統一した対応は残念ながらできていません。
以前、自宅に埋葬できる場所がない方で、自分たちの思い出の場所の近くに埋葬した方や、ご縁のあるお寺などにお願いしたという方もみえました。

たとえ、どんなに小さくても、はるひさんのお腹に来たくてやってきた大切な命ですので、ご自分が納得できる方法を見つけられると良いですね。
大切に思い、お空に帰れるよう、悩みながらも方法を考えてあげることは、来てくれた命への最高のプレゼントだと思います。

妊娠に対して怖いという感情を抱くのは、自然なことだと思います。
ご自分の「怖い」という思いを、医療者に伝えられると、今のはるひさんに合う対応を一緒に考えてくれるかもしれません。
年齢のことが気にかかるなら、そのことも伝え、どうしていくことがベストなのか、相談できると良いですね。

医療者も人間ですので、相性はありますが、感じてはいけない感情はありませんので、ご自分の思いを話す又は、書くことで伝えることは大切です。

体だけではなく、心もみてもらえる医療者に出会い、自分が納得できる道を進めると良いですね。

回答者: 吉田 京子

【 回答 2 】

残念ながら12週未満の赤ちゃんの火葬並びに埋葬に関しては明確な規定がないのが現状です。

だからといって、捨てて構わないと言われてしまったのはちょっと心無い言葉のように感じてしまいました。
迷っている時にその言葉は、本当に辛かったのではないかと思います。
お腹の中に来てくれたいのちなのですから。。大切に送ってあげてください。

12週未満の赤ちゃんを火葬できる場所というのも限られているようです。
火葬ではなく、埋葬はお寺さんによってはしていただけるところもあります。

ですので、お寺さんにお伺いするのも良いと思います。

はるひさんに良いご縁がありますことを祈っております。

相談者: はるひ 様
回答者: 遠山 玄秀

先月第一子を38週で死産いたしました。直ぐに次の子のことを考えることは、薄情なことなのでしょうか?

【 ご相談内容 】
先月2月7日、第一子を38週で死産いたしました。男の子でした。もう直ぐ一ヶ月を迎えます。

もともとポジティブな性格でくよくよ泣いて生きることが嫌いです。
悲しみの中にも楽しさや希望を見出そうと、身体の調子がいいときは、お散歩にでかけたり、簡単な家事などを積極的に行なっています。

気持ちは上がったり下がったりを繰り返しますが、毎日、息子の写真に向かって「おはよう、今日はいい天気だよ。お庭の木に水をあげよう」など、生きている子のように会話も楽しんでいます。少しずつですが、現実を受け止めています。主人も家族もいつもと変わらず笑顔で接してくれています。

今は、亡くなった息子や家族が希望となって、この1週間ほど前から、次の子のことを考えるようになりました。

私と主人は高齢で、次の妊娠が最後になるかもしれません。また同じことになってしまったらという不安はありますが、親子で過ごすこれからの未来像のほうが大きいのです。
世間一般では、亡くなった子に対して薄情ではないかと捉えている方がほとんどのようですが、直ぐに次の子のことを考えることは、薄情なことなのでしょうか?

【 回答 】

はじめまして。
まず、ご相談を拝見させていただいてT.A様のご主人や息子さんに対するとても暖かい絆と深い愛情を感じました。

私は13年前に死産を経験しております。40週で第一子の男の子でした。

正産期に入ってからの死産はとても辛い悲しみに満ちたものでしたが、
目に入れてもいたくないかわいい赤ちゃんと初対面をして、この子のお母さんになれたのだという嬉しい気持ちが入り混じっていた記憶があります。

既にご存知かもしれませんが、死産の悲しみに対するケアの中にグリーフケアというものがありまして、一般論として時間の経過に伴う悲しみの段階があるといわれます。

しかし、誰一人として全く同じ悲しみというものはないと思いますし、定義もないと思います。

T.A様のように元々生まれつきの性格でポジティブに悲しみと向き合う生き方を選択されることのほうが自分らしくあれるのであれば、死=ネガティブである必要はないと思います。そのようなお母様を息子さんが天国から応援して微笑んでいる姿がまるで目に浮かぶようです。
勿論、悲しみが和らいでおられるのではないと思います。涙が出てしまう日もある事でしょう。
そんな時は我慢をせずに心のままに泣いていいのだと思います。

死産後、次の妊娠を望むことはごく自然な事です。死産とはいえ、あんなにかわいかったのですからまた赤ちゃんに会いたくなるのは当然です。赤ちゃんのお世話をしたいですよね。
薄情などころか、こんなに悲しい事があってもまた妊娠に挑む勇気はとても素晴らしい事だと思います。
お身体の回復が順調であれば、医師とご相談された上で、次の妊娠に向けて準備をされてもよろしいのではないでしょうか。

ご夫婦共にご高齢とありますが、気持のほうは焦らずにできるだけゆったりと構えて息子さんのごきょうだいをお待ちいただけたらと思っております。

こちらも、ご夫婦の夢が叶いますよう心よりお祈りさせて頂きます。
 

相談者:  T.A 様
回答者:  ポコズママの会スタッフ

七ヶ月前に第3子を亡くしました。あんなにつらい事があったのに赤ちゃんを諦めることが出来ません。ただ私も主人も恐怖、不安がぬけません。

【 ご相談内容 】

七ヶ月前に第3子を亡くしました。

分娩台に上がった直後に赤ちゃんの心拍がさがり息子は仮死状態で産まれました。命を繋ぐために蘇生治療をしてもらいましたが、自発呼吸が出来ず親である自分達が最後のお別れの選択をしなければいけませんでした。その後、常位胎盤早期剥離と診断されました。

あんなにつらい事があったのに赤ちゃんを諦めることが出来ません。

もうすぐ40才になるし、仕事などの家庭の事情などもありそろそろ赤ちゃんが欲しいなと思ってます。
ただ私も主人も恐怖、不安がぬけません。
この気持ちがなくなる事はないのでしょうか?
お互いがこんな気持ちだと赤ちゃんは来てくれないし妊娠しても会えないように思ってしまいます。

赤ちゃんが欲しいのですがそんな風に思ってしまうのはまだ心の休息が必要という事なのでしょうか?年齢にとらわれすぎでしょうか?

【 回答 】

初めまして。
ポコズママの会スタッフです。

7ヶ月前に赤ちゃんを亡くされたとのこと、まだまだおつらい時期だと思いますがお体の調子はいかがでしょうか?

上のお子さんやお仕事のこと、きっと日々の忙しさの中でふと悲しくなったり寂しくなったりしているのではないかとお察しします。

赤ちゃんを諦めきれない気持ちも痛い程わかります。そしてその気持ちが恐怖と共にあるということも。
でも恐怖の気持ちを持つことは当然のことで、あれだけのつらい経験をしたのですから、平気でいられるはずはないと思います。
また授かりたいと思う気持ちはきっと精神的な支えになっていると思いますし、その気持ちがあるからこそ、恐怖に押しつぶされずにいられるんじゃないのかなとも思います。

私も死産後、また赤ちゃんを授かり無事に出産しています。もちろん妊娠前も妊娠してからも恐怖心が消えることはなく、無事に出産するまで恐怖との闘いの日々でした。
でも無事に出産できたのはその恐怖心と共に頑張ったからだと今は思っています。怖い気持ちがあったからこそ、無理はしない、少しでも異変を感じたらすぐに受診、そうやってリスク管理できたと思います。
亡くなった赤ちゃんが教えてくれた大切なことを無駄にしない、その一心で新しい命を守ることができたんだと思います。
新しい命を授かり、無事にこの世に産み出せたことで亡くなった赤ちゃんがお空に還っていった意味を見つけられたような気がしています。

絶対大丈夫だなんて無責任なことは言えませんが、亡くなった赤ちゃんが伝えたかったことを知るためにも恐怖に立ち向かって新しい命を授かれるといいですね。

もちろん無理は禁物、自分のペースでゆっくりと大丈夫な時が来たらでいいと思います。少しでも気持ちが穏やかに、笑顔で過ごせる日が来ることを心からお祈りしています。
また何かありましたらお気軽にご相談くださいね。

 

相談者:  M 様
回答者:  ポコズママの会スタッフ

先日、39週で第一子が死産しました。 我が子を亡くして、次へ進みたいという気持ちはおかしいでしょうか?

【 ご相談内容 】
先日、39週で第一子が死産しました。
破水して、陣痛促進剤の点滴をして、、
それまでお腹をたくさん蹴って元気だったのに、分娩室に入ったらあっという間に天国へいっちゃいました。
そこから4時間、頑張って出産しました。
この世に誕生した時、周りは泣いてたけど私はママになれた喜びでいっぱいでした。
我が子の可愛さに感動しました。
まだ体調が悪く、寝込んでいますが、あのかわいい我が子にもう1度会いたいという気持ちが強いです。死産の前に流産もしています。それもあってか、主人をパパにしてあげたいという気持ちも強いです。その気持ちだけで生かされてるような感覚です。
我が子を亡くして、次へ進みたいという気持ちはおかしいでしょうか?
もちろん自分の身体を労わることが第一優先だと思いますが、こんな私に何かお言葉をいただけませんでしょうか?

【 回答 】

t.k様の大切なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
まだ体調が優れないご様子ですが、よく眠れていますか?
39週もの間、自分の体の中で我が子が育ち、いよいよ対面できるという一番楽しみにしていた時の突然のお別れはどれだけ辛かったことでしょう。

私は13年前に40週で死産を経験しています。

t.k様の「我が子のかわいさに感動しました。」という、当時私も同じように感じた気持ちを思い出しました。本当にそうです。
そのかわいい我が子の育児の続きが出来ないというのは本当に淋しいですよね。

産後、すぐにでも妊娠したくなる気持ちはとてもよくわかります。
私も、そうでした。亡くなった子に戻ってきて欲しかったのだと思います。

私が死産した当時は、次の妊娠は一年明けてから・・・と聞いたことがあります。
根拠はよくわかりませんが、恐らく悲しみが少し癒えて次の妊娠期間の精神的な負担が和らぐから、という理由なのかもしれません。
産婦人科の医師からは周産期で普通分娩であれば、産後一か月検診後、一度目の生理を見送ってからと言われました。

ある時「不謹慎かもしれないけれど、次の子が悲しみを癒してくれると聞いたことがある」と言われたこともありました。
人によって違いはあることかと思いますが、もしかしたらそれも一理あるかもしれません。

命は人智を超えた力が働いていると思いますので、産後すぐでも悲しみの中にあっても、赤ちゃんが再び宿ってくる方もきっといらっしゃると思います。
しかしこころとからだが繋がっている事、実際に妊娠した時の事を考えるとお腹の赤ちゃんの為にもせめて体調のほうが整ってから次へ進んだほうがよいように思います。

ひとりで亡くなった赤ちゃんとゆっくり向き合う時間には限りがあります。
悲しみたい時に泣き、寝たい時に眠れる環境も恐らくずっと続くことではないと思うと考え方によっては、今も大切な時間といえるのかもしれません。
今、そのお時間がゆっくりお取りになれているとしたら、もう少し以前に近い日常生活が戻ってからのごきょうだいをお迎えしたほうが色々な面において良いような気がします。

今はとても淋しくて一日一日悲しみに耐えることでやっとかと思いますが、命はt.k様にってきっと一番良いタイミングで向こうからやってきてくれると思いますので「つくる」というよりも「待つ」という気持ちで過ごすことで少し楽になれたら、と思います。

出来るだけ早くt.k様ご夫婦の元に、上のお子さんによく似たかわいい赤ちゃんがやってきますよう、心からお祈りさせていただきます。

 

相談者:t.k様
回答者:ポコズママの会スタッフ

2年前に9週で流産しました。そして今年3月に39週で死産をしました。今になって発育遅延だったのかなと思っています。 流産、死産と繰り返し、何の治療もなく無事に出産された方はいますか?それとも、何か検査を受けるべきでしょうか?

【 ご相談内容 】

2年前に9週で流産しました。そして今年3月に39週で死産をしました。
2回の妊娠とも、赤ちゃんが小さめといわれましたが、標準の範囲内だったので気にしてませんでした。今回の子は39週で2300gでした。
今になって発育遅延だったのかなと思っています。私はつわりが10ヶ月続いて偏食が続いてました。そのせいもあるのかなと今になって後悔してます。
我が子の可愛さをしってしまったので、次の妊娠へ期待する反面、また死産してしまったらどうしようと考えています。
流産、死産と繰り返し、何の治療もなく無事に出産された方はいますか?それとも、何か検査を受けるべきでしょうか?
2回の妊娠がたまたまダメだったということもあるんでしょうか?原因があるなら、改善したいという気持ちはありますが、何からすれば(どういった病院にいけば)いいか分からず悩んでます。

【 回答 】

t.k 様
くりかえし、赤ちゃんを失ったこと、大変辛いお気持ちだと思います。
赤ちゃんがお腹の中で育たない原因はさまざまで、母体の栄養状態だけでなく、赤ちゃんの体質や病気、お母さんの基礎疾患、胎盤の状態、なども影響しています。

現在の状態は、不育症とも考えられますので、専門としている先生に相談してみるのはいかがでしょうか。
厚生労働省の研究班もありますので、参考にしてみて下さい。
http://fuiku.jp/

原因不明と言われることもあるかもしれませんが、ご自身の状況を知ることが助けになると思います。
元気な赤ちゃんがやってきてくれることを、心からお祈りしています。
 

相談者:t.k 様
回答者:三宅 秀彦

今月、待望だった初めての子どもを無頭蓋症で人工死産しました。無頭蓋症の子どもを妊娠した人は、次の妊娠からは普通の人の10倍の量の葉酸を飲む必要がある、というのを聞きました。次の妊娠までに葉酸をどのように摂取すれば良いのか教えて頂きたいです。

【 ご相談内容 】

今月、待望だった初めての子どもを無頭蓋症で人工死産しました。15w3dでした。
脳はありましたが、頭の骨だけが作られず、生存率は0%と言われ、悲しみに押し潰されそうになりましたが、死産を選択しました。
先日、死産から3週間が経ち、検診に行ったところ、身体は問題なく順調に回復しているとのことでした。

この子を妊娠する前、妊娠中も毎日、葉酸のサプリメントを飲んでいたのですが、我が子は無頭蓋症でした…

無頭蓋症の子どもを妊娠した人は、次の妊娠からは普通の人の10倍の量の葉酸を飲む必要がある。というのを聞きました。医師にも聞いてみたのですが「無頭蓋症が2人続いた人は見たことがない。大丈夫じゃない?」としか言われず、きちんと回答してもらえませんでした。

本当に10倍の量の葉酸を飲むべきなのでしょうか?また、葉酸の過剰摂取での副作用の有無についても不安です。

また同じ悲しみを経験したくはないので、次の妊娠までに葉酸をどのように摂取すれば良いのか教えて頂きたいです。

【 回答 】

そらママさん

この度は大切なお子様をなくされたこと、とても残念だったと思います。
ここでは、医学的なことについて、一般的な説明をさせていただきます。

無頭蓋症は、妊娠の早めの時期に、中枢神経(脳や脊髄)を包む骨、すなわち頭蓋骨や脊椎がうまく作られないことによっておきます。
このような先天疾患を、神経管閉鎖不全と言い、無頭蓋症はその中のひとつです。
神経管閉鎖不全は、出産10,000件に対して、約8件の発症があると言われています。
神経管閉鎖不全は、複数の遺伝的な要因や環境の要因が組み合わさって生じると考えられています。
そして、葉酸は、発症のリスクを下げる因子として知られています。

ここで覚えておいていただきたいのは、葉酸は発症と関与する多くの因子のうちのひとつであり、葉酸を摂らなかったからおきた訳でなく、摂ったら必ず防げるというわけでもありません。

実際に、上のお子様に神経管閉鎖不全があった場合、次のお子様に発症するリスクは一般の10倍以上になると言われています。
しかし、10,000人のうち8人の状態のリスクが10倍以上になっても、実際のリスクは1%程度と計算できます。
(日本より頻度の高い海外でも、次回妊娠時の発症リスクは2~5%とされています)
このため、担当の先生がお話しされたように、繰り返さない方が多くいらっしゃるのです。

上のお子様が、神経管閉鎖不全のお子さんを授かった場合、より多くの量の葉酸摂取が勧められます。
実際の摂取方法は、4~5mgの量を妊娠前から妊娠3か月まで摂ることが推奨されていますが、一般的な妊婦さんの推奨量である0.4mgの10倍になりますので、必ず医師との相談が必要です。

診療録などを拝見したわけではないので、断言はできませんが、状況的には葉酸摂取が勧められると考えます。
遺伝に詳しい産婦人科の先生や遺伝カウンセリングに対応できる施設で、もう一度ご相談なさってはいかがでしょうか。
 

相談者:そらママ 様
回答者:三宅 秀彦

5ヶ月前に第2子を死産しました。また妊娠することができましたが喜びもつかの間、おそらく流産だろうと言われました。死産の後の妊娠で不安もありながらもとても喜んでいたので本当にショックで私自身も辛いのですが、今回長女へどのように話したら良いか、相談させて頂きたいです。

【 ご相談内容 】

5ヶ月前に第2子を死産しました。

辛く悲しく、まだ完全に立ち直れてはいませんが、長女に兄弟をという気持ちは強くなり、また妊娠することができましたが喜びもつかの間、おそらく流産だろうと言われ、1週間後に確定診断することになっています。

死産の後の妊娠で不安もありながらもとても喜んでいたので本当にショックで私自身も辛いのですが、今回長女へどのように話したら良いか、相談させて頂きたいです。

第2子妊娠中、長女は1才半から後半でした。
エコーを見て「赤ちゃん」と言っていたり、少しふくらんだお腹を見て「赤ちゃん大きいねぇ」と言ってなでてくれていました。
死産後の赤ちゃんにも会い、火葬後は不思議なことに骨壺に話しかけたり、なでたり、おままごとの相手をしたりしていて、私達も驚きました。
そんな長女を見て私達も辛いけど娘に兄弟をと強く思いました。

なので今回妊娠は本当に嬉しかったですし、子宮内に着床してると診断されてから娘に「お母さんのお腹に赤ちゃんがいるよ」と話していました。
まだお腹も大きくないので反応は微妙でしたが、2才になった娘は以前よりはきっと理解できるだろうし、だんだん大きくなるお腹にきっと実感もわくだろうと楽しみにしていました。

しかし6週過ぎても胎芽が見えてこず、来週もう一度確認と言われてから私も不安で赤ちゃんのことをあまり娘に話せなくなってしまいました。
今7週過ぎてもまだ育っていないのでダメだろうと言われ、娘の前では赤ちゃんの話は全くできなくなりました。

おそらく来週お腹の赤ちゃんとはお別れしないといけないのだと思います。
娘にどんな話をしたらいいのだろう。
2才の娘はどんな風に理解しているのだろう。
死産した子の骨壺には毎日手を合わせたり、一緒にご飯をあげたりしています。

今回の妊娠はあまりにも初期で、娘がどうとらえてるのか想像できず、でもなかったことのように何も話さないままでいいものか、それは初期とはいえ赤ちゃんがかわいそうな気もします。
不安と落胆、涙で眠れない中、長女へどう話したらいいだろうといろいろ考えて次の診察まで長い時間になりそうです。

何かアドバイスを頂けたら幸いです。

【 回答 】

りんさん、不安や辛い気持ちのある中でご相談くださり、ありがとうございました。
日々成長するお姉ちゃんに兄弟をと思う気持ちは、自然な心の動きですね。

また、命を授かることに絶対はないことをわかった上でのお別れの予感、とても辛いですね。
りんさんのご相談を読んでいて感じたことは、こんなに優しい心をお持ちの方だから、赤ちゃんたちは選ぶのだなということです。

人は生きている以上、様々な感情を抱くのが自然なことだと思います。

2歳になるお姉ちゃんの、弟くんへの優しさは、お母さんの姿をみて自然に行っているのでしょうね。
そのお姉ちゃんへ、どのようにお話するかですが、どんなに短い時間でも、小さな命でも、家族の一員になるために来てくれた。
お母さんやお父さん、お医者さんでもわからないことだけど、お空にかえることを決めていたみたい。
一緒にいられた時間は短いけど、お姉ちゃんに会えたことも嬉しい。
悲しいことだけど、ちゃんと帰れるように応援してあげよう。

など、起きている事実を「わからないこともあるけど」伝えることが大切かなと思います。
りんさんの言うように、なかったことにせず、上手く伝わらなくても、事実をお話してあげることが良いと思います。
子どもは子どもなりに、理解し、受け入れるとも言われます。
上手く表現できなくても、赤ちゃんが来てくれて自分の意思でお空に帰ることを決めていたと、伝えてあげることが良いように思います。
誰かが何かをしたから、また何かをしなかったから起きたことではありませんから。
りんさんも綺麗な言葉や上手く伝えようと思わなくても大丈夫だと思います。
そのままのりんさんで、その時の心に従って、お話してあげてください。
 

相談者:りん様
回答者:吉田 京子

1年前、一卵性双生児(一絨毛膜一羊膜)の赤ちゃんを17週で人工死産しました。 一絨毛膜一羊膜は難しいと聞いてはいましたが、このくらいの病気なら産んだ方が良かったのでしょうか?本当に育てるのが難しいほどの状態だったのか?ずっと疑問のまま一年が過ぎました。一年経っても、赤ちゃんや妊婦さんを見るのがとても辛く、憎いです。

【 ご相談内容 】
はじめまして。1年前、一卵性双生児(一絨毛膜一羊膜)の赤ちゃんを17週で人工死産しました。

その前に、流産2回を経験しており3回目の妊娠で、今度こそと思っていました。検診の際に異常を指摘され、詳しく調べてもらったところ2人ともに臍帯ヘルニアが認められ肝臓や小腸などがお腹の外に出ていました。その他にも脳や腎臓などにも病気があるようで、無事に産まれることができても日常生活ができるないし、染色体異常の可能性もあると言われ泣く泣く決断しました。

一絨毛膜一羊膜は難しいと聞いてはいましたが、このくらいの病気なら産んだ方が良かったのでしょうか?本当に育てるのが難しいほどの状態だったのか?ずっと疑問のまま一年が過ぎました。

一年経っても、赤ちゃんや妊婦さんを見るのがとても辛く、憎いです。
そして今回、同僚の妊娠が発覚し素直にいわうことがかできず、むしろ流産すればいいとさえ思いました。すると偶然、派遣契約終了することになりホッとする自分がいました。
相手の不幸を願うなんて最低だと思いますが、自分の心を守るためにはそうせずにいられません。

【 回答1 】

ハルちゃんママさん

辛いお別れのあとは、あのときこうしておけば良かったのではないかと、考えてしまう人は多いかと思います。
確かに、体が上手く作れていなくても、元気に育つ赤ちゃんがいることも事実です。
しかし、一絨毛膜一羊膜の双子では、周産期死亡率(22週以降の死産や生後1週間以内の新生児死亡)が、一般的に4~20%と言われています。

そのような、一絨毛膜一羊膜という対応の難しい状況であったことに加えて、お腹の壁の大きな欠損と、腎臓や脳にも病気があったこと、もあわせて考えると、赤ちゃんたちは簡単には育たなかった可能性の方が高かったと推察します。

あくまでも推測ではありますが、以上のように回答させていただきます。
まだ、気持ちが前を向くのには時間がかかるかもしれませんが、参考していただければ幸いです。

【 回答2 】

ハルちゃんママさま

ご相談、拝読致しました。

1年前は大変なご経験でしたこと、お察し申し上げます。
本当におつらい日々を過ごされてきましたね・・・しかも
大変な経験が3回もとなれば、お気持ちはいかばかりの
ものか、想像するにあまりあるものかと存じます。言葉が
ありません・・・

それだけのご経験をされたのですから、今はなにを見ても
イヤになったり、憎くなったりしてしまうのも無理からぬことです。
ハルちゃんママさんは恐らく普段、友だちの幸せをいっぱい
祈っているような方なのでしょう。でも今はご自分が一番
大切です。ご自分のことだけを大切にしていきましょう。

今はイヤだと思うことで、むしろご自分の力を蓄えるような、
そんな意味があるのかもしれません。それだけのご経験を
されたら、力も失ってしまいます。今は失ってしまったご自分の
エネルギーを蓄えていくときかもしれません。今日イヤだと思ったら
しばらく接することはやめて、またの日にしましょう。今日やることは
明日に延ばしましょう。

そうしていくことで回復のための力を蓄えているのだと思います。
今はそういう時期です。ご自分を何より大切になさってください。

お気持ち安らかに過ごせる日々がいつか訪れますように、心から
祈っております。

(お返事が遅れまして、失礼致しました。)

 

相談者:ハルちゃんママ 様
回答者:三宅 秀彦(回答1)/富田拓郎(回答2)

先月半ば、ちょうど母の日に、まだ8週に満たないまま、お腹の赤ちゃんが天国に旅立って行きました。その数日後に、大好きだった祖母も天国に行きました。まだ休んだほうがいいのか、もう動き出したほうがいいのか、そもそも自分は一体どうしたいのか、戸惑っており、ご相談したくメール致しました。

【 ご相談内容 】

初めまして。

先月半ば、ちょうど母の日に、まだ8週に満たないまま、お腹の赤ちゃんが天国に旅立って行きました。
その数日後に、大好きだった祖母も天国に行きました。
度重なる喪失で、とても悲しいです。
夫は優しく支えてくれていますが、それでも突然涙が出て来流ことがあります。

自分でも自覚しているのですが、気分に非常に波があります。
それでも先月よりは状態は良くなっていると思いますが、些細な言葉や義父の言動に悲しくなったり腹を立てたり。(夫に延々と気持ちを話して聞いてもらいました。夫も良い気持ちはしなかったと思いますが)
実家は電車で3時間くらいのところにあります。
また、実家は実家で、父が体調不良だったり、新築のために大量の荷物の整理に追われています。

私自身は他県から去年引っ越して来たので気心の知れた友人も少なく、近所に義父母が住んでいるのですが、流産してからはあまり頑張ってお付き合いや連絡を取るのをしんどく感じています。

主婦なので日中は集合住宅の一室にいることが多く、気分も塞ぎます。
このままではいけない。鬱っぽく感じて、社会とつながりを持とうとハローワークにも行きました。短期の学童バイト等に応募し、明後日には面接に行きます。

自分の心をどうにか安定させたい。身体も、一からちゃんと作り直したい。(妊活でホルモン剤など投与していたので)社会的なつながりを定期的に持ちたい。
と思っています。

まだ休んだほうがいいのか、もう動き出したほうがいいのか、そもそも自分は一体どうしたいのか、戸惑っており、ご相談したくメール致しました。
よろしくお願いいたします。

【 回答 】

一粒さん
お子様とのお別れからほぼ一ヶ月が過ぎたところですね。
その後、体調はいかがですか?

また、お祖母様の法要などお別れの行事も続いておられることでしょう。
お父様の体調も心配ですね。
ご実家も新築されたとのこと。
「手伝いをしたいのに思うように動けない」というもどかしさを感じておられるかもしれません。。
本当は、実家の方々に「お空の赤ちゃんのことを聴いてほしい」と願ったとしても、今は一粒さんが皆様を気遣わなければならないお立場なのでしょう。

一粒さんは、ご自分の体調や心情をしっかりと理解されています。
さらに、周囲の方々との関係を理解されています。
ほどよい距離感を保つこともなさっています。
このことからも、一粒さんの生活力・社会力が伝わって参ります。

>鬱っぽく感じて
こころの不調だけでなく、からだの不調もありますか?
眠れないとか何度も目覚めるとか、朝早くに目覚めるなどの睡眠の問題。
食欲がないとか、食べてもおいしくないなどの食の問題。
ひどくだるい、疲れやすいなどの疲れの問題。
それ以外にも、あちこちが痛いとか、めまいや動悸等など
からだがそれほど深刻でなければ良いのですが―。
からだの声もしっかり聞いてあげてください。

>突然涙が出て
これは、とても自然なことです。
一粒さんの心の中には、嵐が吹き荒れているのですから―。
生涯にいくつもないはずの嵐のような出来事が次から次に起こったのです。
小さな小舟で嵐に立ち向かうような、大きな心の揺れはしんどいものですね。
私は、一粒さんが「悲しいことを悲しい」と実感できることがとても大切なことだと思います。

>夫は優しく支えてくれています
本当によかった!
夫さんは、夫さんならではの共感で受け止めてくださるのですね。
赤ちゃんのいのちの存在感が残る女性の体の哀しみ、お祖母様との思い出―など、一粒さんが受け止めて欲しい共感とは少し質が違うのかもしれません。
でも、安心して気持ちを言葉にできる存在が身近にいることは、本当に価値あることだと思います。

人生にはいろいろな出来事が次々に起こるものです。
その経験をひとつひとつ越えながら、夫婦の年輪が刻まれているのではないでしょうか。
今度は、夫さんの人生の出来事を一粒さんが傍らで見守る―そんな時間もあるかもしれません。
今は、夫さんにたくさん気持ちを聴いていただいて、甘えてよいのではないでしょうか。

でも、日中ひとりでいる時間は辛いですね。
一粒さんと同じような経験をした方の「嵐の時間の過ごし方」は、百人百様です。
本当にひとりひとり違うのです。
個性あふれていて、「らしさが素敵だなぁ!」といつも思います。

ジタバタ、手探り―ムリは禁物ですが、決して無駄ではありません。
他人の指示に従うというのではなく、自分自身のいのちを守りたいと必死に歩く中での「気付き」は本当に深いものがあります。
そして、明かりの見えないトンネルはないことをいろいろな方が伝えてくださいます。
でも、少し時間は必要かもしれません。
「心が安定」というより、いろいろな出来事があったことをあったこととして受け止められる、という印象かもしれません。
ザワザワ、ふとした時の涙―繰り返すことも自然なことだと思います。

お空の赤ちゃんがいることは、身内以外になかなか伝えられない出来事です。
そのために、「ポコズママの会」のようなセルフヘルプグループの存在は心強いものです。

一方で、「誰にも言えない」と思っていたら、信頼できる関係になった人にふと話す
機会があると、「パート職場の人たちが、私も…と言う人がいた」「上司に、僕たちも―と言ってもらえた」などと、意外な人がそうだったというご報告もよくあります。
でも、誰でもという訳にはいかないですね。
この人だったら話してもいいという関係になるまでには、時間も必要ですから。

>社会的なつながりを定期的に持ちたい。
>短期の学童バイト等に応募
一粒さんは行動する人なのですね!
子どもたちが元気をくれるかもしれませんね。

また、夫さんにはご不自由があるかもしれませんが、時々ご実家を手伝いに行くということもあるかもしれません。

一粒さんにとっての「社会的なつながり」は、いろいろなところに糸がつながっているはずです。
一人で過ごしている時間の中でも、一粒さんはひとりぼっちではありません。

嵐の後は凪を、再び荒ぶる嵐が来たら、ゆっくりと凪を―。
一粒さんらしく行動しながら、今は、お空の赤ちゃんのことをたくさん思い出してあげてよいのだと思います。

 

相談者:一粒 様
回答者:田村 芳香

はじめまして、不妊治療で授かった待望の第一子を、染色体異常の為、なくなく人工死産しました。悲しい決断をした方の心に寄り添って貰える社会になればいいと思ってます。悲しい決断をする方の何か役に立ちたいのですが、人工死産したことを言う勇気がありません。何か私に出来ることはないでしょうか?

【 ご相談内容 】
はじめまして、不妊治療で授かった待望の第一子を、染色体異常の為、なくなく人工死産しました。

治療までして、どうして命を見届けてあげなかったのだろうと、後悔ばかりです。
命の選別だと、賛否両論あるのはわかってますが、こんなに愛情があり、子を思う気持ちは世間一般でいう天使ママと、変わりないと思ってます。
それでも、まだ、傷付く事も沢山あり、悲しい決断をした方の心に寄り添って貰える社会になればいいと思ってます。
娘の事を無駄にしたくないので、悲しい決断をする方の何か役に立ちたいのですが、人工死産したことを言う勇気がありません。

何か私に出来ることはないでしょうか?

【 回答 】

相談内容を拝見しました。ポコズママの会のスタッフをしております。人工死産の経験はありませんが、同じく大切な赤ちゃんを亡くした立場、そしてポコズママの会のスタッフとして回答させてください。

誕生を楽しみにしていた赤ちゃんとお別れをする選択をすること。親にとってこれほど辛い決断はないのではないかと思います。決断される時、そしてお別れの時のチェリーブロッサムさんのお気持ちがどれほどの深い悲しみだったのだろうか、と想像するだけで胸が痛くなります。

ご自身がとても辛いご経験をされた中、同じような体験をされた方のためにできることがないかとお考えになっているのですね。とても素敵なことだと思います。

この社会は妊娠中に赤ちゃんを亡くした事を話しにくい世の中ですよね。人工死産については、さらにお話ししづらい環境だと感じております。辛く悲しい思いをしたご家族が、赤ちゃんの事を遠慮なく話せ、そしてそれを受け止められる社会になって欲しいと心から願っています。

何ができるかというご質問ですが、たとえばポコズママの会のようなボランティアグループのスタッフとして参加して、自分がやりたい事が実現できないか考えてみるのも良いかと思います。

または、ブログなどで体験を綴ってみたり、同じような経験を綴っている方にコメントするだけでも、コメントを受け取った方は喜ばれると思います。

急に沢山の事をやるのは負担が大きいと思いますので、小さなことから取り組めるといいですね。何かできないかと、この相談室にご連絡くださったチェリーブロッサムさんの行動力があれば、思い立った時には行動に移せると思いますよ。

参考になるか分かりませんが、ポコズママの会のスタッフも参加方法は様々です。ウェブ相談室の事務局をしているメンバーや、相談に対して回答をするメンバー、ポコズカフェの運営をしているメンバー、冊子の発送をしているメンバーなど、それぞれができる範囲で参加してきます。

そして、何かしたい、役に立ちたいと思う気持ちはとても尊いものですが、やはり、ご自身の心のケアが大切です。赤ちゃんを亡した悲しみは簡単に癒えるものではありませんが、チェリーブロッサムさんのペースでその悲しみと向き合いながら、ご自身ができること、やりたい事が見つかることをお祈り申し上げます。
 

相談者:チェリーブロッサム様
回答者:ポコズママの会スタッフ

死産11年を迎えました。毎年ケーキを買って誕生日祝いをしているのですが、当時3歳だったお姉ちゃんが突然泣き出してしまいました。覚えてるの?と聞いたら頷きました。娘の心は大丈夫か心配になりました。娘とじっくり話した方がいいのでしょうか。

【ご相談内容 】

初めまして。昨日で死産後11年を迎えました。
毎年、ささやかですが、ケーキを買ってちょっとした誕生日祝いをしているのですが・・・。

上のお姉ちゃん(当時3歳)が突然わんわん泣き出してしまったんです。今までこんな事は一切なかったので、私もびっくりしてしまい。思い出しちゃった・・・と。覚えてるの?と聞いたら頷きました。

心も身体も成長して色々分かって来る年頃ではあると思うのですが、娘の心は大丈夫なのか少し心配になりました。しばらく泣いたら落ち着いたみたいなのですが。死産後に生まれた下の娘は知ってはいるものの、ぼやっとなのでお姉ちゃんが泣いていても、そのことに触れてはいけないような態度をしていました。
この事に関してお姉ちゃんとじっくり話した方がいいのでしょうか・・・

【 回 答 】

はじめまして。ご相談いただきありがとうございます。
11年の月日を、ご家族で亡くなったお子様を毎年大切にされ過ごされている様子、とても素敵なご家族ですね。
私はポコズママの会のスタッフであり、子どものグリーフサポートの場を作る活動をしています。その立場からお返事させていただきますね。

子どもの悲しみは、年齢により違いそして年齢で変化をしていくそうです。それは普通の感情で、健全な事だと言われています。そういう意味ではお姉ちゃんの涙は心配がいらない事だと感じます。

上のお姉ちゃんは当時3歳という事は、現在14歳で中学生でしょうか。その年齢になったお姉ちゃんは、当時とは違ういろいろな思いが涙になったのでしょうね。しかし、その涙をご家族の中で流せたというのは、ご家族が自分の気持ちを安心して出す事が出来る場所であると感じたからだと思い、素敵だなと感じました。

もし、お姉ちゃんが、yokkoさんにその気持ちを話しても良いと思うのであれば、聞いてあげる事は良い事だと思います。そのときには、お姉ちゃんの言葉を励ましたり、評価したりせずにそのままに、そんな気持ちだったんだね。と受け取ってあげていただきたいなと思います。そして、お話してくれてありがとうって言って伝えてあげても良いかもしれません。

もし、話をしたくないというのであれば、聞かなくても良いのではないかな?と感じます。そのときは、話をしたくなったら聞くからね。って伝えて欲しいです。
話しをしてくれなくても今後、お姉ちゃんが結婚したとき、お子さんができたときなど、また違った悲しみが湧き出てくる時もあるかもしれません。
そんなときにまたyokko さんやご家族で悲しみも共感できる関係が続くといいなと感じました。

現在全国で、大切な人を亡くした子どもの集いの場所が出来てきています。そんな場所があるという事も合わせてお伝えしておきますね。

相談者:yokko様
回答者:ポコズママの会スタッフ

娘の遺骨を手元に置いていますが、水子供養専門のご住職から、ご遺骨は戒名をつけてお墓へ移し、エコー写真などもお焚き上げをして手放した方が良いと言われ、途方に暮れています。

【ご相談内容 】

娘の供養について、ご相談させて下さい。
私は2年前に体外受精でようやく授かった娘が20週で死産してしまい、その後、私の母方の祖父母達が眠るお寺にて供養をして頂きました。
お墓は、私の母の弟(長男)が管理しており、私の両親は今後自分達でお墓を建てる予定でおります。今現在、まだお墓はありません。また私の主人は外国人である為、私達も遠い将来、両親のお墓に一緒に入ることになっております。
娘の供養後、叔父からも祖父母達と一緒のお墓に入れて良いと許可を頂きましたが、暫くは娘との時間を過ごしたかったので、自分達の寝室に祭壇のようなものを作り、そこへ娘の遺骨を置き、毎日お線香をあげている状況でおります。それは今現在も続いております。

そして先月、またもう1人の赤ちゃんを繋留流産で亡くしてしまい、最初の娘とは違う、水子供養専門のお寺で供養をしてまいりました。

その際、ご住職から幾つか質問を受け、最初の娘の死産の話、そして今現在、娘の遺骨を部屋に置いてあることを伝えた際、ご住職より、遺骨をずっと側に置いてあることは、心と体がバラバラな状態であり、あの世で安らいだ日々を送れていないから可哀想だと言われ、また来年の2月までにはお墓に入れてあげた方が良いと言われました。私達には今現在お墓がないことを伝えると、お寺は遺骨を一時預かりしてくれところもあるので、しっかり戒名をつけて、お墓が出来たらそちらへ移した方が良いとのことでした。

これらを聞いて、私は娘に対して、ずっと安らげない状況を作ってしまっていたのだと、最低な母親だったなと、これまでの自分の行為を悔やみました。
もし祖父母のお墓へ入れるには、再度叔父の了解が必要となりますが、もしまた了解を頂き遺骨を入れたとして、遠い将来、両親のお墓が出来た時に、またそこから娘の遺骨を移すとなると、色々と大変なのではと推測しております。

両親のお墓が出来るまで、娘の遺骨を手元に置いておくことは、娘を成仏させてあげていない状況なのでしょうか。私達はこれまでずっと罰当たりなことをしてしまっていたのでしょうか。
だとしたら、本当に心から娘には申し訳なく思っております。

もしお寺に一時預かりが出来たとしても、どのような状態で預かって頂けるのかも不安でおります。お寺にも一度確認してみようとは思っておりますが、お墓が出来るまで、娘の遺骨を手元に置いてはいけないのでしょうか。

また、水子供養のお寺のご住職からは、エコー写真や全ての写真も一切手元に置かず、全てお焚き上げをしてあげた方が良いと言われました。現世とあの世の境界線はしっかり引かなければ、あなたも色々な意味で心の整理がつかず、体にも良くないと言われました。

娘が亡くなってすぐに、せめて何もしてあげられなかった娘にアルバムだけでもという想いで、涙を流しながら作ったアルバムや写真も全て手放すべきなのでしょうか。これまで娘を想ってしてきたことが、それはただ単に自分達の勝手な想いだけであったと、私達のしてきたことが全く逆だったということがわかり、今後どうしたら良いか、とても途方に暮れております。

大変長い相談内容になってしまい本当に申し訳ございませんが、どうか、アドバイスを頂けますよう、心よりお願い申し上げます。

【 回 答 】

K様
最初に、娘さんそして赤ちゃんのためにお祈りさせていただきいます。

まず参考までに私の息子のことをお話させていただきます。
私の息子は3年前の8月に妻のお腹の中で23週で心拍が停止しました。妻が出産した後、火葬しお骨となりました。そして、そのお骨は現在どこにあるかと申しますと・・・我が家にあります。
(現在は両親がお寺に住んでおり、我が家はお寺とは別です。)

リビングにコーナーを作り、エコー写真、想い出の品やお花などを飾り、お線香をあげておりました。
今は少し形が変わっております。
そして納骨に関しては、私か妻どちらか先に亡くなった時に一緒に納骨だね。と今は2人で決めております。これからもしかしたら変わっていくかもしれませんが。。
如何でしょうか?K様がしていることと何も変わらないと思います。

さて、昔の日本は、生まれた場所と亡くなる場所が同じでした。そしてお墓もそこにあるのが当たり前でした。ですので、その状況では納骨をしてもすぐにお墓参りに行ける状況でした。
また、人との交流も盛んでした。家族も3世代、4世代が当たり前。そして地域社会で色々な人が関わっている。なので、社会の中で悲しみを包むことも出来たのではないかと思います。
けれども、今は核家族が多い、また地域社会の交流も少なくなっている。その中では、どうしても自分あるいは家族でサポートしなければいけない。

また、エコーの写真なども執着がでてしまう。なので、それを手元に置かないようにという方もいらっしゃいます。
しかし、まだ心の整理のつかないうちにそれを無理やり手放してしまうことは逆に執着を煽ることになると私は思います。

K様はお墓が近くに既にあるわけではありませんので、納骨はその時が来た時に考えれば良いと思います。(仏教でいついつまでに納骨しなさいという決まりや教えがあるわけでもありません。)

そして供養するのに大切なのは、想いであり気持ちです。
娘さんのため、赤ちゃんのために想いを込めて続けていただけたらと思います。
それが誰が何を言おうと、K様が2人のために一番出来ることであり、2人が喜ぶことだと私は思います。

遠山玄秀 拝

相談者:K様
回答者:遠山 玄秀

妊娠を同僚に伝えないまま、人工死産となり産休に入ったことを同僚が怒っています。どうすればいいのでしょうか?

【 相談内容 】

はじめまして、ご相談させてください。私は第一子を妊娠後、赤ちゃんに病気が見つかり6ヶ月で中期中絶をしました。

職場の人にも妊娠してる旨は伝えてあったため産休をとりその後復帰しました。復帰して2ヶ月後再度妊娠が発覚しました。上長には妊娠した旨を伝えたのですが、復職後すぐの妊娠だったため職場の上長以外の人達には伝えずらく、もう少し安定したら伝えようと思っていたのですが初期の頃より赤ちゃんにまたも病気が見つかり、経過観察となりました。その為職場の人達には妊娠したがどうなるか分からない為伝えておりませんでした。

ですがやはり6ヶ月ごろ更に容態が悪化してしまい同じく中期中絶となってしまいました。上長以外には妊娠の旨を伝えず、産休に入ることを何も周りに伝えず休みに入りました。そうしたところ周囲より、やはり言って欲しかったという言葉があり、その中にはかなり怒っている同僚もいます。自分でも伝えずに休みに入ってしまったのは本当に申し訳ないと思っています。

出産後怒っている同僚に謝罪に行きましたが誠意が見えないと言われ和解にはなりませんでした。上長にも他の同僚に謝罪するように言われております。本当に自分が悪いことは重々承知しておりますが、正直二回もこの様なことがあり、つい最近我が子との別れをした後に謝罪とは精神的に参ってしまっております。いろいろ言われ、謝罪をしてまで戻るのはどうなのかと思っております。いっそ他の会社に転職した方がいいのか、こじれた関係を元に戻して職場に戻った方がいいのか、悩んでおります。お忙しいと思いますがアドバイス頂ける様よろしくお願いします。

【 回 答 】

1度目の死産から、よく頑張って職場復帰されましたよね。とても勇気が必要だったと思います。そのような中で妊娠が分かれば、周囲に妊娠を伝える事を躊躇するお気持ちは当然のことと思います。流産や死産の経験者であれば、当たり前の感情であり、行動だと思う部分ですが、経験のない方にとっては、なかなか理解できない部分なのかもしれませんね。難しいですね。

上司には妊娠やその後の経過について報告されており、労働者としての対応に何の落ち度もないと私は思います。ととろさんは、「自分が悪い」と書かれていますが、やるべきことはやっていらっしゃると思うので、これ以上自分を責めないで欲しいです。

同僚の方もととろさんを想う気持ちが大きくて、報告がなかったこと寂しく感じる事も理解はできます。それでも、謝罪を促されたり、謝罪しても和解できないという状況は胸が痛むばかりです。本来なら、上司が上手くおさめてくれる内容だと思います。ととろさんも、赤ちゃんとお別れしたばかりの辛い状況の中で謝罪をしていらっしゃるのですから、これ以上の謝罪を求められても、困るのではないかと思います。

ととろさんと会社や同僚の方の関係を悪くしたいわけではありませんが、書かれている内容はマタニティハラスメントに該当しております。上司の方が解決できないならば、人事部があればご相談されてもいいかもしれません。人事関係の方は、マタハラやパワハラの勉強をなさっている方もいらっしゃると思います。それでも解決できない時は、行政機関の相談窓口もあります。

会社を辞めるか続けるかのアドバイスを求めていらっしゃるのに、その部分のアドバイスができずに申し訳ございません。ととろさんの心と体が第一優先です。ととろさんが、とても心の中優しい方な事は相談内容を読んでも分かります。だから、同僚の事まで思いやれる方なのだと思いますが、どうか今は、ご自身のお気持ちを守っていただきたいと思います。

相談者:ととろ様
回答者:ポコズママの会スタッフ

9年前、双子の一人を出産前日に亡くしたのですが、昨年、脳梗塞になった際、お坊さんが「生まれて来れなかった赤ちゃんが、寂しくて私を呼んでいる。また、私に痛い目に遭わせてやろうとこうなった。」と言っていたのです。こわくてたまりません。

【 相談内容 】

私は9年前に双子を出産するはずでした。
ずっと妊娠中は、何事も無く順調だと思っていました。それが出産する前日に、一人の赤ちゃんの心臓が止まっていました。
毎回の健診の超音波では、順調に二人とも育っていたと言われていたのに、実際は、2人の大きさは1キロくらい差があったようです。無事に1人は生まれました。

それから、9年経ちました。
昨年私は45歳で脳梗塞になりました。今はもう退院して家で過ごしていますが。
医師からは、心原性脳塞性症だと診断されました。
後遺症が残り、左半身には麻痺が残りました。脚は軽度でしたので、今は歩けるようになりましたが、手の麻痺は、重度なの今だにほとんど動きません。

父親が、頼りにしているお坊さんに相談したら、生まれて来れなかった赤ちゃんが、寂しくて私を呼んでいるから、こうなったと言われたのです。また、私に痛い目に遭わせてやろうとこうなったと言ってたのです。

病気か病気なだけに、入院は5カ月にも及びました。入院中、この事を聞いてから怖くて怖くてたまりません。
今度は、いつ呼ばれるのか、不安です。どう思いますか?

【 回 答 】

ようちゃん様

脳梗塞、そしてリハビリの大変な中でそのようなことを言われて、本当に苦しい思いをされたことかと思います。
今回のご相談の文面を読んで私も大変心苦しく思っております。

最初に9年前に亡くされた赤ちゃんの為、お祈りさせていただきます。

亡くなった後どうなるかというお話をさせていただきます。
人は亡くなると成仏をして仏様になります。ようちゃん様の赤ちゃんもきっと仏様になっていることかと思います。

その仏様の願いというものは、自分の幸せではなく他者の幸せです。

ようちゃん様の赤ちゃんはきっと「パパ、ママ、本当にありがとう。私の分もみんなで幸せになってね。」。このように願っていることかと思います。
応援をしてくれています。

お父様がご相談をされたお坊さんがどのような意図でそのように言われたか私にはわかりませんが、ようちゃん様がその赤ちゃんのことをしっかりと思って生きていれば、そのようなことは起こりえません。

大切な赤ちゃんが応援してくれていることを知っていただき、その子の分も生きていただけたらと思います。
これからの皆様の幸せをお祈りしております。

相談者:ようちゃん様
回答者:遠山 玄秀

水子が男の子です。五月人形や鯉のぼりはお供えしては駄目なのでしょうか。初盆では、何をしてあげたら良いでしょうか。集合住宅でできる初盆方法も知りたいです。

【 相談内容 】

初めて相談させていただきます。水子が男の子なのは分かっているのですが、五月人形や鯉のぼりは、お供えしては駄目なのでしょうか?
あと今年が初盆なのですが、御先祖様にも初盆をした事が無く何をしてあげたら良いか何をしてはいけないのか分かりません。
集合住宅で出来る初盆方法も知りたいです。よろしくお願いいたします。

【 回 答 】

ミーママ様 初めまして。
男の子だとわかっているのでしたら、その子のためにできる供養として五月人形や鯉のぼりを飾ってあげるのも一つの形です。
ですので、柏餅をお供えしていただいたりというのもあると思います。
ぜひ、その子のためにその子が喜ぶと思うことをしてあげていただけたらと思います。

集合住宅での初盆、そしてお盆のやり方についてです。
お盆の風習は宗派や地域によって多少なりとも変わってきます。ですので、私がわかる範囲で一般的にということでお話させていただきます。

新盆といえば、白い提灯。
お盆といえば迎え火、送り火。
岐阜提灯に代表されるような提灯の飾りつけ。
キュウリとナスによる馬と牛の飾りつけ。
縄を張ってほおずきを飾る。
その辺りがおそらく最近のご家庭で多くやられているものだと感じています。(もちろん、さらに丁寧に行っているご家庭もたくさんあると思います。)

集合住宅でできることを考えますと。迎え火、送り火が最近は難しくなってきております。玄関先でできたものが禁止されたり、ベランダでできたものが禁止されたりと。焙烙を使い、おがらを炊いてというのももしかしたら難しいかもしれません。

その中で考えますと、窓を開けて息子さんを迎え入れてそこでろうそくに火をつけ。
そのままそのろうそくを仏壇(あるいはお子様のコーナー)へお飾りするのが迎え火。
送り火はその逆で、仏壇でお参りをした後に、ろうそくを窓のところへ持って行き、また来てねと送るのが送り火。

そういった形ができるのかなと思います。
ご提案させていただいたのはあくまで一例です。個々の家庭や環境、状況によって変わって参ります。

お飾りに関しては、できる限りのことをできる限りの範囲で飾っていただけたらと思います。
最後になりますが、息子様のためにお祈りさせていただきます。

相談者:ミーママ様
回答者:遠山玄秀

16週で死産しました。上の子の保育園を、産後休暇中に通わせてよいのか不安です。保育園には妊娠、死産、産後休暇は伝えていません。死産届は提出しましたが、母子手帳の発行箇所や、保育課に連絡した方がよいのでしょうか。正直に報告して保育園に通えなくなると困ってしまいます。

【 相談内容 】

先月末に、16週で男の子を死産しました。
今は、感情の波がありますが、産後休暇を使ってゆっくりと過ごしています。
まだ今回のことを受け止めきれず、何事もなかなか手につかずです。

そして今、心配していることがあり、相談させて頂きました。
上に3歳の女の子がいて保育園に通っています。産後休暇中に、保育園に通い続けていて、よいのか分からず不安になっています。
まだ保育園には、妊娠していたことはもちろん死産してしまい、産後休暇をとっていることについて伝えていません。

役所での手続きは、主人が死産届を提出してくれました。その他の手続きは分からなかったため、まだ行っていません。
私としては、役所の母子手帳の発行箇所に死産の連絡をした方がよいのか。保育園を管轄している保育課に連絡をした方がよいのか。など考えています。

この件について、主人や実母、義母にも相談したのですが、皆揃ってわざわざ報告することはないのでは?報告して有利になることはないでしょ?という意見でした。
実際、正直に報告して上の子が保育園に通えなくなってしまうと大変困るのですが、手続きとしてどのようにするのがよいのか、教えて頂けると幸いです。

【 回 答 】

16週、共に過ごしたいのちとのお別れからまもなく1ヶ月。
大切な、大切ないのちとのお別れという経験をなさったのですから、さまざまな想いで揺らぐ日々であることは、とても自然なことだと思います。
それは、ぴんくさんが一日一日を精一杯生きているということ。
「まさか、こんなことが―」という出来事が起きたのです。
対処に戸惑うことの連続に違いありません。

死産届は、パートナー様が役所に提出をされたとのこと。
日本での行政手続きはこれがすべてです。

[参考]妊娠第12週以降の胎児を死産(流産、中絶も含む)した場合、その日から7日以内に、届出人の所在地、死産のあった場所いずれかのある役所へ、死産届を提出しなければいけません。[戸籍法 第65条]

それ以外の行政的な手続きや関わりは、住む街によって違いがある時代を迎えています。
例えば、妊娠から出産・子育てまで、切れ目のない支援を導入している市町村では、母子手帳の発行が単に事務手続きではなくて、出産前から妊婦さんとの’関係づくり’を重視しているかもしれません。

でも、まだほとんどの市町村は、死産届以外の手続きや報告を受け付ける体制はないのではないかと思います。
また、死産届の情報が、母子保健の担当部署に連動していることもないのが一般的だと思いますので、’乳児家庭全戸訪問事業(こんにちはあかちゃん事業)’の問合せが、死産をされた方にもきて、傷ついてしまう…ということもあり得るかもしれません。

[参考]児童福祉法の一部を改正する法律(平成28年)により、「市町村は、妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援を提供する『子育て世代包括支援センター』を設置するよう努めるものとする。」と定められましたが、現実には市町村の違いも大きいですし、「いのちとのおわかれ」の経験を受け止められる体制でもないのではないかと推察しています。

今、ぴんくさんは「産後休暇をとってゆっくり過ごしている」と伺い、少しホッとしました。
すでにお調べのことと思いますが、いのちを宿したからだを休める、母体保護のため8週間の産後休暇が認められています。6週間は強制休業です。

また、出産育児一時金の給付も受けることができます。
ぴんくさんは、すでに産後休暇を取得されていますから、勤務先にもお届けができていると思われます。

[参考]8週間の産後休暇とは、出産の翌日から数えて8週間をいい、この期間を経過しない女性労働者を就業させてはいけないと決められています。出産とは「妊娠4か月以上経過した場合の分娩」をいい、4ヶ月経過後の死産、人工流産も含まれます。

さて、長女さんは保育園に通園をされているので、産後休暇中の対応を心配されています。
保育要件には「出産」も規程されています。
某市では、「産前産後各8週間(出産予定日の56日前の日が属する月の初日から産後56日に当たる日が属する月の末日までの期間)※産後56日に当たる日が属する月の末日で退所となります。」のように規程されています。

現在では、無事に出産をされて、育児休業を取得された場合は、保育要件が変わるとして、産後休暇が育児休業に切り替わる時点で退園が定められる市町村もありますし、比較的緩やかな市町村もあるのではないかと思われます。

ぴんくさんは、今回も母子手帳を取得されていると思いますが、ご自身が申請されない以上、自動的に保育要件の変更として役所が認識することはないことが通例ではないかと思います。
今、ぴんくさんの妊娠、赤ちゃんとのお別れは、ぴんくさんのご家族だけが知る出来事ですので、このままであっても構わないともいえます。

では、ぴんくさんの心配は、本当のところどのようなところに根ざしているでしょうか。

例えば、長女さんは、もう言葉でいろいろなお話ができるでしょうから、ママに起こった出来事や行動を三歳児なりに見て、考えているかもしれません。
「ママはおうちにいるの」とか、「ママが泣いていたの」とか、お子様の言葉が保育士さんに届けられた時のご心配とかはございますか?

あるいは、ご自宅で療養されていることを事情を知らない方が、「休んでいるのに、保育園に通園している」という不信感を向けられるのではないかと不安になられることがおありでしょうか?
そのようなご不安を抱えていらっしゃるようでしたら、「保育園を管轄している保育課」へは、死産を届けるというより、次子の産後休暇中の保育について確認をすることもあり…なのかもしれません。前述のように、産前産後休暇は保育要件であり、退園を迫られることはないことは確認できるでしょう。

でも、保育園ママの死産は、別の苦しみを抱えてしまい辛いという方も多くいらっしゃいます。
同じ時期に妊娠された方が、順調にご出産される様子を間近に見続けることが、精神的な苦痛になる方など…。
そのような場合は、ご自分から赤ちゃんとお別れした出来事のことを他者に伝えることは、本当に辛いこと。

ぴんくさんは、周囲の方が「報告して有利なことはない」という言葉が、ガラスの向こうからの声のように聞こえているのでは…とも思います。
ぴんくさんは、「報告」という言葉では、伝えきれない、さまざまな感情に苛まれて、ただ哀しいことを哀しいと思うこともできない時を過ごしているかもしれません。

例えば、長女様のご様子が心配で、先生方にも見守ってほしいというお気持ちがあるとしたら…。
ご家庭にあった出来事や産後休暇中であることを園長先生にお伝えして、見守りのお願いをされることも大切な過程かもしれません。

また、ぴんくさんが産後休暇中に保育園の送迎にいくことにも精神的苦痛がある場合は、パートナーや周囲の人や他者に頼むということがあっても良いかもしれません。今は、特別の時間なのですから。

このように、ぴんくさんは、「届出」という手続きを求めているのではなく、「いのちとのおわかれ」という経験に対して、共感を伴った関わりを求めていらっしゃるように、私には感じられます。
それは、この経験をした人であれば、誰もが願うこと。

でも、身の回りに、同じ経験をした人がいなければ、共感を伴った、響きあう言葉にならないことも多いものです。
同じ女性であっても。親子であっても。

ぴんくさんは、これからお仕事を再開する予定もおありと思います。
身体的なことはもちろんですが、精神的にもどのくらいの療養期間が必要なのかは、個人差があります。

もし、勤務先の総務部や産業医さん等に相談ができ、職場の協力も得られるようでしたら、ぴんくさんとして職場復帰に必要な期間をご相談してみることも良いのではないかと思います。(職務によっては、精神的な安定が重要視されることもありますので。)

そして、「いのちとのおわかれ」の経験をした方の会などが、お近くにあるのでしたら、出向いて心置きなく気持ちを語ることも、大切になさってください。

最後に、ぴんくさんが感じているさまざまな心配事は、この日本という国だから起きることもあるのではないかと、私は思うのです。
「いのちとのおわかれ」という深い経験が、いきなり「死産届」になるのです。

ぴんくさんとパートナーの大切な第二胎、長女さんのはじめてのきょうだいが、16週間生きたこと。
それは、ぴんくさんの大切な「ファミリー・ヒストリー」ですが、その証が何も残されない国であること。
「戸籍」に載らなければ、社会的な存在証明は何もないこと。

すべてのいのちの存在を尊重しあうからこそ、喪失の哀しみも分かちあうことができるのではないかと思うのです。

このように、いのちのかけがえのなさを深く知った人にとっては、喪失の哀しさ以上に、社会からも排除されたような哀しさが加わっていくように思えてなりません。
このように、ない、ない尽くしではありますが…。

ぴんくさんとご家族が、二つ目のいのちのかけがえのなさを安心して語り合える日々でありますように。
ぴんくさんが、共通の経験を知る仲間と良き語らいがてきる機会もありますように。
心より願っております。

相談者:ぴんく様
回答者:田村 芳香

27週で死産し、49日を過ぎたので納骨を考えています。合祀納骨で、毎年命日に手を合わせに行きたいのですが、あまり高額にならずにするにはどのようにすればよろしいでしょうか。何が必要なのか、また、お寺が良いのか、お墓で探した方が良いのか、その違いについても教えて頂ければと思います。

【 相談内容 】

27週で死産し、49日を過ぎたので納骨を考えています。
自分たちのお墓は無いので、水子の納骨を行ってくれるお寺を調べたのですが、納骨、供養、卒塔婆、墓誌、戒名、毎年の供養など想像していたよりも高額でした。
合祀納骨で、毎年命日に手を合わせに行きたいのですが、あまり高額にならずにするにはどのようにすればよろしいでしょうか。
何が必要なのか、また、お寺が良いのか、お墓で探した方が良いのか、その違いについても教えて頂ければと思います。

【 回 答 】

まるこ様
大切なお子様のためにお祈りさせていただきます。

先に気になることがございますのでひとつだけ。
日本の法律でも、また私の知り得る限り、調べた限りでの宗教的なルールでもいつまでに納骨をしなければならないというものはありませんでした。
仏教的な意味合い的にもまた区切りとして49日にご納骨というのが、習慣や通例であるのは事実です。
49日過ぎたら納骨をしなければならないということではありませんので、そこはもう一度考えて頂いても良いかもしれません。
気持ちの整理がついていない時に、無理して納骨することが良いとは私は思えません。
ですので、先にお話させていただきました。
私の家には23週で死産した息子のお骨が、もうすぐ丸四年経ちますがお飾りしてあります。

長くなつてしまいましたが、ご質問にお答えさせていただきます。
まず、お寺とお墓(霊園)の仕組みの違いについてです。

お寺の場合、多くはそのお寺のご住職が管理運営をしております。ですので、良くも悪くもそのご住職次第です。
一口にご住職と申しても、生きてきた年代も違いますし環境も違います。ですので、価値観も多様です。ですので、信頼できるご住職が宜しいかと思います。
お話にありました高額にということですが、それもお寺さんによって異なります。

お墓(霊園)の場合、管理運営は民間の会社であるところが多く見受けられます。ですので、お寺よりしっかりと管理されています。その分、柔軟に対応という面ではお寺よりもということがあると思います。

色々なお寺さん、色々なお墓を見てきましたし、関わって来ましたが、結局のところ千差万別です。
大切なお子様を納骨されるのですが、安心できる信頼できるところが宜しいかと思います。
ご自身ではこの様な形でお参りをしたいのですが、こちらではどうですか?とお伺いしてもよいと思います。色々なお寺さんやお墓を見て話を聞いて比べるのが宜しいかと思います。

最後になりますが、まるこ様の大切なお子様ため、さらに、まるこ様が安心し信頼出来る方とご縁が結ばれますことをお祈りさせていただきます。

相談者:まるこ様
回答者:遠山玄秀

どのような形であれ、流産した子の位牌や仏壇を作ってあげても良いですよね。義母に相談したところ「妊娠4ヶ月で流産だったんでしょ。」などど一方的に話を切られ、主人に相談しても取り繕ってくれませんでした。ずっと心残りです。

【 相談内容 】

どのような形であれ、流産した子の位牌や仏壇を作ってあげても良いですよね?

私は結婚して一年後に授かった子が妊娠初期の段階で流産しました。
泣いて自分を責めていたけども目の前の主人を大切にしようと決め、エコー写真をパソコンでデータ化し、絵日記のように貼りつけたノートも作り、仕事を始め、夫婦の仲を深め、現在は二児の母になれました。
ですが、流産して一区切りをしようとした時に言われた義母の言葉がショックで今では恨みに変わりました。

私は自分の気持ちを落ち着かせるため、小さくても位牌を作りたいと思っています。
もちろん、嫁に嫁いでいる身なので一度、義母に位牌を作りたいんだけどと相談したところ、「妊娠4か月で流産だったんでしょ?位牌は作らなくていいのよ。はい、この話はお終い。」と一方的に話を切られました。
主人に相談しても取り繕ってくれず、位牌や仏壇を買うこと自体、延期され、今では買うことが出来ないくらい経済的不安定になり、なぜあの時に強行して作らなかったんだと後悔しています。

義実家の宗教上の理由もあったのですが、流産したての私にとっては、とても信じられない、そして人としての感情のない人間だと感じました。
ずっと心残りでも義両親とわだかまりを作りたくないから、気丈に振る舞っていましたが、もう限界。
私の好きなようにあの子の供養も位牌もしても良いんですよね?

【 回 答 】

美帆様
最初に亡くなられたお子様のためにお祈りさせていただきます。
宗教は本来人の助けになるもの幸せになるためのものなのですが、今回はその宗教が逆にということですね。。
お義母様のその話しぶり、本当に辛かったことかと思います。
そして、そこから本当に頑張られたのですね。本当にすごく頑張ったのだと思います。

さて、ご相談のお位牌とご供養ということですが、難しい問題だと思います。
というのも、これからも旦那様、義理の両親とも関係を築いていかなければならないからです。
お位牌を作ることによって、美帆さん自身の不幸せにつながる可能性があるからです。
そういったことを考えまして、いくつかご提案をさせていただけたらと思います。

1、もう一度旦那様に相談をする。(今でもあの子のことが忘れられないからお位牌を作りたい、ご供養をしたいと)
2、お位牌の代わりになるものを考えてみる。(例、メモリアルベアや象徴になるぬいぐるみ、お腹の中にいた時にその子のために購入したものなど)
3、上記で納得できなければ、お位牌を作る。

亡くなられたお子様のため、そして美帆様のこれからの幸せのためにお祈りさせていただきます。

相談者:美帆様
回答者:遠山 玄秀

 


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kddi