HOME > 初期流産と死産を経験しました。死産から2ヵ月半たった今も突然涙があふれたりして、立ち直れずにいます。また治療して妊娠することが怖くて進めずにいます。どう立ち直っていけばよいのかわかりません。

初期流産と死産を経験しました。死産から2ヵ月半たった今も突然涙があふれたりして、立ち直れずにいます。また治療して妊娠することが怖くて進めずにいます。どう立ち直っていけばよいのかわかりません。

【 相談内容 】

昨年5月に初期流産、今年の1月に18週で死産を経験しました。
死産から2ヶ月半たった今も突然涙があふれたりして、立ち直れずにいます。

重度の男性不妊で、顕微授精でなければ授かれません。
死産の時は、子宮内胎児死亡、はっきりとした原因はわからないと言われました。出産時、胎盤の端にへその緒がついていたこと、へその緒が捻れ気味だったこと等は言われましたが、それが胎児死亡の直接の原因とは言いきれない、ということでした。わからない、と。
13週の検診ではすべて順調でしたが、最後の検診では、その時点からほぼ大きさが変わらず、心拍停止していました。

また妊娠するには治療しかないのですが、死産の原因がわからないまま、また治療して妊娠することが怖くて進めずにいます。また同じことになってしまったら…。
つわりがひどかったので退職してしまい、仕事も子供もなくして、どう立ち直っていけばよいのかわかりません…
乱文になってしまいました。

【 回 答 】

りんさん、ご返信が遅れて申し訳ありませんでした。メール拝見致しました。
最近1年以内に2度もおつらい経験をされたとは・・・なんと申し上げていいのか、言葉が見つかりません。

死産・流産には、原因がわからないことはときどきあります。
しかし同時に、「なぜ」という思いが心の中に残り、それがご自身のつらい思いとなり、それ以降の生活や考え方に影響することがあります。
りんさんはそうした思いや気持ちを強く持っていらっしゃるのですね・・・

りんさんのような経験を喪失体験といいますが、こうした喪失体験がたびたび重なると、余計につらさを強く感じます。このつらさ(グリーフと呼びます)は心の傷(トラウマ)のようになり、人によってはよりつらさを重く感じる人もいます。日常生活に影響してしまうほどの人もいます。
それではどうすればいいのでしょうか?

今は、できることは明日、明後日に延ばしましょう。そして、しばらくは気持ちを休めるように過ごすことが大切です。この事態はりんさんのせいではありませんし、本当に偶然が重なったようなことです。
傷を癒やすにはまず休むことです。そして自分に優しくして欲しいと思います。

りんさんのお友だちがもし同じ経験をされたら、そのお友だちにりんさんはどう接するでしょうか?そうした接し方でご自分に接して下さい。
ずっと嵐が吹き荒れることはありません。静かにその嵐を見つめて、ご自分に思いやりを持ってください。今はそれで十分、大丈夫です。

もしあまりにそのつらさが続く場合(個人差がありますが、喪失体験から1年くらいがおおまかな目安)は、トラウマに詳しい精神科医・臨床心理士など、こころの健康の専門家の支援を得ることもできます。そうした情報は例えば以下のようなところで得ることができます。

EMDRとは

あるいは話ができるのであれば、ポコズカフェのような自助グループの会も手助けになることがあります。
いつかりんさんのこころが安らかになり、気持ち穏やかな日々が戻りますことを祈っております。

相談者:りん
回答者:富田拓郎