HOME > 心拍確認後の流産でした。仕事をしてしまった時期と重なり、悔やみきれません。二人兄弟になるはずだったのに、目の前のわが子ひとりだけを愛せない、そんな冷めてしまったような感覚です。

心拍確認後の流産でした。仕事をしてしまった時期と重なり、悔やみきれません。二人兄弟になるはずだったのに、目の前のわが子ひとりだけを愛せない、そんな冷めてしまったような感覚です。

【 ご相談内容 】

41歳、一歳になる男の子がいます。
この子を産む前の初めての妊娠の時に、初期の繋留流産を経験しました。すぐに今の子を授かり、幸せと忙しさであの時のことは覚えていても、正直辛かった思いは薄れて来ていたと思います。
この子に兄弟を作ってあげたいとの夫婦揃っての考えで、産後半年からタイミングで子作りを始め、何回目かのチャレンジで妊娠発覚。勝手な親の都合ですが、いろんな計画にもタイミングが合っていて、良かったと喜んでいました。

心拍も確認出来、すっかり安心していました。私は妊娠発覚前に受けていた仕事(身体を使う仕事です)を1回限りだし、と行いました。(妊娠中でもやっている人もいるし、影響があるとは考えませんでした)

それから数週間後の定期検診で、心拍が確認出来ず赤ちゃんが亡くなっている状態であることが分かりました。12週目に当たりましたが、大きさは9週くらいの大きさということで、私が仕事をした週と重なります。私が殺したんだという思いが強く、悔やんでも悔やみきれません。

これからどうするのかという夫婦の話し合いで、主人は子供を持ってからは、前みたいに安易に次作ろうとは思えない、と言います。その考え自体は理解出来るし、ちゃんと考えているからこその考えと分かるのですが、ショックでした。

私は辛いけれど、次またチャレンジして、早く失った子に再会したい。次がなければ、何を目標に生きていけばいいか分からないのです。年齢もあり、次作るなら急がないといけないし、出来るかの確証もないし、焦りと不安が交錯しています。

我が子は可愛い盛りです。なのに、流産してから、何か大事な物を失ったような感覚で、目の前の我が子が一番大事と頭で分かっていても、何か冷めてしまったような感覚なのです。二人兄弟となるはずだったのに、一人だけを愛せない、そんな感覚です。

今は誰かに気持ちを聞いてほしい、側にいてほしいと思う気持ちはありながら、誰にも会いたくないし引きこもっていたいです。
どうやって私は生きていけばいいのか、アドバイスをお願いいたします。

【 回答 】

こんにちは。
まずは、ポコズママの相談室に繋がってくださってご相談くださり、ありがとうございます。大きな喪失感と悲しみの中で、文章をまとめることもご負担だったのではないでしょうか?

タイミングもよく順調だったからこそ、待望の赤ちゃんのいのちがなくなってしまったことは大きなショックになっていると思います。
医療者として一つ強く申し上げたいのは、仕事をたまたま受けて後悔されているということですが、初期の流産は赤ちゃんの問題があってのことですから、仕事を受けていなかったとしても流産していたのではないかと考えられます。ですから、ご自分を責めるのはやめていただければ…と思います。そうはいっても、簡単なことではないかもしれませんね。

これからのことのご夫婦での話し合いで、意見が違ってしまったということも悲しいことでしょう。
早く次の子を・・・という焦りと、次は簡単なことではないという慎重な意見と・・・
やはり、お二人でよく話し合うしかないことだと思います。

「我が子は可愛い盛りです。なのに、流産してから、何か大事な物を失ったような感覚で、目の前の我が子が一番大事と頭で分かっていても、何か冷めてしまったような感覚なのです。

二人兄弟となるはずだったのに、一人だけを愛せない、そんな感覚です。」とのことですが、赤ちゃんを愛しているからこその気持ちだと私には思えます。
上のお子さんにはいろんなことをしてあげられるのに、天使になってしまったお子さんには抱っこしてあげることもできない・・・それがとてもつらいからこそ、一人だけを愛せないという気持ちになるのではないでしょうか?
でも、りえさんは、いのちは短かったけれど、天使になってしまった赤ちゃんのお母さんです。愛情あふれるお母さんだと思います。

短かったいのちにも意味があると思います。かわいい盛りを育ついのちにも意味があると思います。ご夫婦で意見が違っていることにも意味があるのかもしれません。
それらの意味を考えていくということがりえさんの人生なのかもしれません。

ゆっくり考えたり、しっかり悲しんで泣いたり、こころや身体が辛いときには引きこもってだらだらしたり、信頼できる人にお話を聞いてもらったり、同じような経験を持つ人のお話を聞いてみたり、そういう時間を過ごしていく中で、自分の人生を歩く力をすこしづつ取り戻していけたらいいと思います。

大きな悲しみに包まれているりえさんに自分の人生を歩く力を取り戻してという言い方は厳しい言い方なのかもしれません。そう感じられたら、本当にごめんなさい。

相談者:りえ様
回答者:佐山 圭子