HOME > 昨年、1人目の息子を死産、2人目の子供を稽留流産で亡くしました。今年、不育症の検査を受けたところ血液凝固因子で引っかかってしまい、今後妊娠の陽性反応が出た場合はバイアスピリンを服用するよう言われました。ですが、アスピリンを飲むことにより口唇口蓋裂の子供を妊娠する確率が高くなると言われ、妊活をすることさえ怖くなりどうすれば良いのか分からなくなってしまいました。

昨年、1人目の息子を死産、2人目の子供を稽留流産で亡くしました。今年、不育症の検査を受けたところ血液凝固因子で引っかかってしまい、今後妊娠の陽性反応が出た場合はバイアスピリンを服用するよう言われました。ですが、アスピリンを飲むことにより口唇口蓋裂の子供を妊娠する確率が高くなると言われ、妊活をすることさえ怖くなりどうすれば良いのか分からなくなってしまいました。

【ご相談内容 】

昨年、1人目の息子を死産、2人目の子供を稽留流産で亡くしました。
今年に入り、不育症の検査を受けたところ血液凝固因子で引っかかってしまい、今後妊娠の陽性反応が出た場合はバイアスピリンを服用するよう言われました。
ですが、アスピリンを飲むことにより口唇口蓋裂の子供を妊娠する確率が高くなると言われ、妊活をすることさえ怖くなりどうすれば良いのか分からなくなってしまいました。
また、28週まで服用と言われたのですが、調べてみると、妊娠34週ぐらいまでアスピリンを飲んでいる方が多く、不安になりました。
アスピリンを飲むことにより子供に障害が残る可能性があるのか、不育症の場合アスピリンは妊娠何週までの指示が多いのか、医師によっても違いはあるかと思うのですが、一般的にはどうなのか知りたいです。 宜しくお願い致します。

【 回答 】

そらママさま

2回もお子様を失った経験をなさったこと、心よりお見舞い申し上げます。

低用量アスピリン療法は、いくつかの凝固異常症に対して良好な治療成績につながることが示されています。
低用量アスピリン療法は、胎児の異常とは関係しないと考えられています。
妊娠28週以降の使用が、生後の赤ちゃんの血液の流れ方に影響するという指摘があり、28週でやめる施設もあります。
ただ、実際には、28週以降の使用でも問題はなく、妊娠35週くらいまで使用する施設もあるようです。

なお、不育症治療とは違う目的で、アスピリンを多めの量で使用した場合では、腹壁破裂という病気との関連があったという報告もあります。
この報告では、一般の頻度を2倍にする程度のリスクとされていますが、その一般の頻度自体が6,000から10,000出生に1例ですので、単純に計算すると1/3,000から1/5,000のリスクとなります。
また、年齢などに関係なく、一般的な先天異常のリスクは3〜5%と言われており、アスピリンの服用と関係なく、病気をもった赤ちゃんを授かる可能性は誰にでもあるということも事実です。

いろいろご心配なこともあると思いますが、担当の先生とよく相談して方針を決めてください。
そらママさまが、赤ちゃんと会えることをお祈りしております。

相談者:そらママ様
回答者:三宅秀彦