HOME > 38週で出産後、重症新生児仮死で数時間後に亡くなりました。何度いきんでも赤ちゃんが出てこず、緊急搬送され帝王切開で出産しました。一般的に何が原因となりうるのでしょうか。また次の妊娠まで半年はあけるよう言われました。傷口の戻りをチェックする方法はあるのでしょうか。

38週で出産後、重症新生児仮死で数時間後に亡くなりました。何度いきんでも赤ちゃんが出てこず、緊急搬送され帝王切開で出産しました。一般的に何が原因となりうるのでしょうか。また次の妊娠まで半年はあけるよう言われました。傷口の戻りをチェックする方法はあるのでしょうか。

【 相談内容 】

先日待望の第一子を38週で出産しましたが、重症新生児仮死で数時間後に亡くなりました。
妊娠初期から出産直前まで全くトラブルなく元気でした。破水して入院し、その後約33時間経っても陣痛が来ないためバルーンを入れて誘発分娩し、その後約10時間の陣痛の末に出産しました。分娩直前まで赤ちゃんの心拍モニターも問題なく、私も当然のようにもうすぐ会える!と思っていたのですが、何度いきんでも赤ちゃんが出てこず、吸引もだめで、緊急搬送され帝王切開で出産しました。
医師もなぜ最後に出てこなかったのか原因はわからないということでしたが、原因がわからないので、次の妊娠も怖いです。
それでも、次の妊娠を考えることでしか前を向けず、年齢も30代後半なのでなるべく早めに妊娠したいと思っています。そこで、下記質問です。

1.上記のような場合、一般的に何が原因となりうるのでしょうか。想定原因でよいので教えてください。

2.今回帝王切開しているため、次の妊娠まで半年はあけるよう医師から言われました。しかし、他の情報など見ていると1年という意見もあったり、バラバラです。次回妊娠して、傷口が完治していないことが原因でなんらかのトラブルが起こることを考えるととても怖いです。回復速度はひとそれぞれだと思うのですが、半年後に妊娠を計画する前に、傷口の戻りをチェックするような方法はあるのでしょうか。

【 回 答 】

はなさま

吸引分娩が上手くいかず、帝王切開後に重症新生児仮死から新生児死亡になられたとのこと、心よりお見舞い申し上げます。
分娩が進行しない場合、赤ちゃんの頭と骨盤のバランス、陣痛の強さ、子宮筋腫などの状態、さまざまな要因が考えられます。
また、骨盤の狭い通り道を赤ちゃんが降りる時、回旋(かいせん)といって、ネジのようにまわりながら進みます。
そのまわり方が上手くいかないことを回旋異常といいますが、これも分娩停止の原因となります。
そして、これらの原因が、お互いに作用しあうこともあります。

前回帝王切開から次回妊娠までの期間については、一般的におおよそ6か月で子宮の傷が元に戻ると言われています。
しかし、7%程度の割合で、帝王切開の傷の部分が薄くなってしまう人がいます。
このような場合、月経期間がながくなったり、慢性の骨盤痛、不正出血、続発性不妊などをおこすことがあり、これを帝王切開瘢痕症候群といいます。
もし、ご心配であれば、超音波検査で帝王切開の傷をみていただいてもよいかもしれません。
帝王切開瘢痕症候群では、内視鏡で修復をおこなうこともできるようです。
しかし、どこでも対応出来るというわけではありませんので、まずはかかり付けの先生とご相談なさるのがよいと思います。

はなさまのご快癒とともに、また赤ちゃんがやってきてくれることを、心よりお祈り申し上げます。

相談者:はな様
回答者:三宅 秀彦