HOME > 不妊治療の末、やっと妊娠をしたのですが、妊娠24週で原因不明の死産になり、娘を出産しました。死産後は自分の気持ちがどうなるかと思ったけれど、少し前を向けた自分が、また後ろ向きになっていてどうすれば良いかわかりません。

不妊治療の末、やっと妊娠をしたのですが、妊娠24週で原因不明の死産になり、娘を出産しました。死産後は自分の気持ちがどうなるかと思ったけれど、少し前を向けた自分が、また後ろ向きになっていてどうすれば良いかわかりません。

【ご相談内容 】

不妊治療の末、やっと妊娠をしたのですが、妊娠24週で原因不明の死産になり、娘を出産しました。死産後は、仕事も退職し、4ヶ月ゆっくり娘との時間を過ごしました。職場の理解もあり、元の職場に復帰して、2ヶ月間は何とか今まで通り働けていました。新年度になり、死産から半年経ち不妊治療も再開したのですが、気持ちが仕事に向かなくなり、申し訳ない気持ちが大きくなってしまい、退職して治療に専念するかどうか悩んでいます。せっかく仕事復帰できたのに、また死産後の自分に戻るのも怖いし、年齢的にも今不妊治療を続けていかないと後悔もしそうで怖いです。死産後は自分の気持ちがどうなるかと思ったけれど、少し前を向けた自分が、また後ろ向きになっていてどうすれば良いかわかりません。

【 回答 】

ベビママさん、メール拝読しました。お返事が遅れてしまい、本当に申し訳ありません。
この度は、本当に大変なご経験でした・・・なんと申し上げてよいか、言葉がありません。謹んでお悔やみ申し上げます。不妊治療の末のご妊娠であれば、おつらい気持ちはなおのこと強いでしょう・・・どのくらいのグリーフかというのは個人差があり、一言では言えませんが、だいたい半年から1年くらいと言われています。しかし一度グリーフが収まった(ように見えても、その)後に、ふたたびグリーフが起きることがあります。これを遅れてくるグリーフと呼ぶこともあります。不妊治療は単独でも心理的負担が大きいので、グリーフと重なると、さらに大きなものとなる可能性があります。流死産の場合は、「まったく考えてもいなかった」ことであり、この意味ではトラウマに近い意味を持ちます。つまり、今回は不妊治療、トラウマ、グリーフと三つの大きな出来事が重なったのと同じです。これだけ強い衝撃であれば、日常生活に影響する可能性があります。亡くされた直後にしばらく休んでいたとしても、その後の不妊治療の再開で、グリーフがもう一度ぶり返すこともあります。今は、今日できることを明日に延ばして、ちょっとペースを落としてみてはいかがでしょうか?頭では回復したと思っていても、身体がついていかないこともしばしばあります。ベビママさんにお目にかかったことがありませんので、断定することはできませんが、もしかするとそういうこと(不妊治療の負担)が、今回の背景の一つだったのかもしれません。どんな辛いことでも、人間は必ず向き合い、対処することができます。今はうまくいかないように思えても、このことを忘れないで欲しいのです。なぜなら、人間には回復する力が備わっているからです。ペースダウンしても大丈夫。またいつか元に戻れます。ベビママさんのお心が穏やかになりますことを心よりお祈り申し上げます。

相談者:ベビママ様
回答者:富田拓郎