HOME > 中学1年の女の子のステップマザーになり、35才で8週で繋留流産。今年の1月に胞状奇胎から侵入奇胎で抗がん剤治療を受けました。親戚に会いづらく、集まりにも出席できません。心療内科などカウンセリングを受けたほうがいいのでしょうか。

中学1年の女の子のステップマザーになり、35才で8週で繋留流産。今年の1月に胞状奇胎から侵入奇胎で抗がん剤治療を受けました。親戚に会いづらく、集まりにも出席できません。心療内科などカウンセリングを受けたほうがいいのでしょうか。

【 ご相談内容 】
34才で結婚して、中学1年の女の子のステップマザーになり、35才の去年5月に8週で稽留流産、今年の1月に胞状奇胎から侵入奇胎で抗がん剤治療を受けました。
その後、親戚に会いづらく、集まりにも出席出来なくなりました。
同時期に妊娠した親戚は無事に出産しており、それも一つの要因だと思いますが、結婚式でさえ、出席出来ず、この気持ちが変わる兆しもなく困っております。
解決するために、心療内科などカウンセリングを受けたほうがいいのでしょうか?
ちなみに夜は眠れますし、仕事も家庭のことは出来ています。
ご教示の程、よろしくお願い致します。

【 回答 】
はるさん、初めまして。
2度もおつらい経験をされたこと、そしてご自身で想像だにしなかった抗がん剤投与を受けたこと、はるさんにとってはどれほどの衝撃であったか、察するにあまりあるものだったかと存じます。

人間は一般に、それまでに経験したことのないほどのつらい経験を、まさに「まさか」と思うような予想もしないかたちで経験すると、トラウマになることがあります。
おそらくはるさんにとって、誰でも妊娠・出産はできると思っていたのに、そうならなかったという現実は、まさに衝撃的だったことでしょう。しかも抗がん剤までとなれば、その衝撃はいかばかりか計り知れません。
そういうトラウマ経験のあとには、人間関係が変わることがよく起きます。トラウマ後に、人間関係が変わったり、それまでに普通に付き合っていた友人や親戚がよそよそしく感じたり、自分とは遠い人のように思えたりすることがあります。はるさんはおそらくそうしたご経験を現在されているのだろうと思います。
理由はさまざまですが、例えば、他の人とどんなふうに話したらいいのか、あるいは、子どもを見たときにどう接すればよいのかなどが、わからなくて怖く感じるようになり、対人関係が変わってくることもあります。

それでも仕事や家事をがんばっておられるはるさんは本当に努力されているんだな、と思います。これは大変なことです。そんなご自分のことを、どうぞご自分でたくさんほめてあげて下さい。それだけのことができるのは大変なことなのです。

とてもがんばりすぎて、身体がついていけないことがあるかもしれませんね。解決というよりも、ご自分のつらいお気持ちを否定せずに、どなたかに話すこともいいかもしれません。また、同じ経験をされた人の集まる(例えばポコズカフェのような)少人数のグループで話をしてみるということもあるかもしれません。

いずれにせよ、なによりもご自分の生活のペースを大切にして、「したくないことはやらずに」、ご自分に思いやりをはせて生活することをお勧めします。
カウンセリングもときには役にたつかもしれません。専門家のところでお薬をもらって服用するよりは、話を聞いてもらえる人として、そうした手段もあり得るかもしれません。
はるさんにとって、少しでもお気持ちが和らぐ日が訪れますことを祈っております

相談者:はる様
回答者:富田 拓郎