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先月第一子を38週で死産いたしました。直ぐに次の子のことを考えることは、薄情なことなのでしょうか?

【 ご相談内容 】
先月2月7日、第一子を38週で死産いたしました。男の子でした。もう直ぐ一ヶ月を迎えます。

もともとポジティブな性格でくよくよ泣いて生きることが嫌いです。
悲しみの中にも楽しさや希望を見出そうと、身体の調子がいいときは、お散歩にでかけたり、簡単な家事などを積極的に行なっています。

気持ちは上がったり下がったりを繰り返しますが、毎日、息子の写真に向かって「おはよう、今日はいい天気だよ。お庭の木に水をあげよう」など、生きている子のように会話も楽しんでいます。少しずつですが、現実を受け止めています。主人も家族もいつもと変わらず笑顔で接してくれています。

今は、亡くなった息子や家族が希望となって、この1週間ほど前から、次の子のことを考えるようになりました。

私と主人は高齢で、次の妊娠が最後になるかもしれません。また同じことになってしまったらという不安はありますが、親子で過ごすこれからの未来像のほうが大きいのです。
世間一般では、亡くなった子に対して薄情ではないかと捉えている方がほとんどのようですが、直ぐに次の子のことを考えることは、薄情なことなのでしょうか?

【 回答 】

はじめまして。
まず、ご相談を拝見させていただいてT.A様のご主人や息子さんに対するとても暖かい絆と深い愛情を感じました。

私は13年前に死産を経験しております。40週で第一子の男の子でした。

正産期に入ってからの死産はとても辛い悲しみに満ちたものでしたが、
目に入れてもいたくないかわいい赤ちゃんと初対面をして、この子のお母さんになれたのだという嬉しい気持ちが入り混じっていた記憶があります。

既にご存知かもしれませんが、死産の悲しみに対するケアの中にグリーフケアというものがありまして、一般論として時間の経過に伴う悲しみの段階があるといわれます。

しかし、誰一人として全く同じ悲しみというものはないと思いますし、定義もないと思います。

T.A様のように元々生まれつきの性格でポジティブに悲しみと向き合う生き方を選択されることのほうが自分らしくあれるのであれば、死=ネガティブである必要はないと思います。そのようなお母様を息子さんが天国から応援して微笑んでいる姿がまるで目に浮かぶようです。
勿論、悲しみが和らいでおられるのではないと思います。涙が出てしまう日もある事でしょう。
そんな時は我慢をせずに心のままに泣いていいのだと思います。

死産後、次の妊娠を望むことはごく自然な事です。死産とはいえ、あんなにかわいかったのですからまた赤ちゃんに会いたくなるのは当然です。赤ちゃんのお世話をしたいですよね。
薄情などころか、こんなに悲しい事があってもまた妊娠に挑む勇気はとても素晴らしい事だと思います。
お身体の回復が順調であれば、医師とご相談された上で、次の妊娠に向けて準備をされてもよろしいのではないでしょうか。

ご夫婦共にご高齢とありますが、気持のほうは焦らずにできるだけゆったりと構えて息子さんのごきょうだいをお待ちいただけたらと思っております。

こちらも、ご夫婦の夢が叶いますよう心よりお祈りさせて頂きます。
 

相談者:  T.A 様
回答者:  ポコズママの会スタッフ