HOME > 同僚と同じ月に妊娠しました。私は8週で流産。同僚が育児休暇から復帰する日が近くなり、精神的に辛いです。どうすれば心穏やかに生活できますか。

同僚と同じ月に妊娠しました。私は8週で流産。同僚が育児休暇から復帰する日が近くなり、精神的に辛いです。どうすれば心穏やかに生活できますか。

【 ご相談内容 】

職場の同僚と同じ月に妊娠をしました。
不妊CLに通いやっとできた赤ちゃん、私は8週でだめになり、同僚は無事出産、育休中です。

同僚がお腹が大きくなるのも「私もうまくいっていれば同じように……」と自分を重ねて悲しく惨めになりました。
心が壊れそうな時、同僚も絶対安静で休職、そしてそのまま産休、顔を合わせなくなった事で前向きになれるようになりました。

同僚が育休中に再度妊娠流産を経験、しかし2回目は比較する同僚がいないため心はどうにか保たれてました。

しかし、今回、同僚が育休明けで復帰をします。同僚を見ると、以前のように自分と重ねて合せ心が壊れてしまうのではないか、そして同僚が帰ってくる日が近くなり精神的に辛いです。

上司には理由は伝えず、部署変えを希望したのですが却下され、同僚と顔を合わせないように、あとは仕事を長期で休む事を考えてます。
しかし、こんな事で長期休めるのか? 診断書などをお願いするのは不妊CLなのでしょうか? ちなみに仕事場は妊活などでは休めません。

同僚がたまに子供を連れてくる事が増えると思うと、自分も同じくらいの赤ちゃんがいたはずなのに…と辛くてたまりません。
もし何かの薬を飲んでこの気持ちが治まるのなら、同僚と顔を合わせて仕事を休まず頑張りたいです。
どうすれば心穏やかに生活できますか?

【 回答 】

苦しい悩みを拝読し、私自身、そのお気持ちが切実に伝わってくるだけに、どうお答えしてよいか悩んでしまいました。御回答が大変遅くなり、申し訳ございませんでした。

黒ごまさんのように、大事ないのちを喪われた後、「赤ちゃんや妊婦さんを見たくない」「友だちの出産にも“おめでとう”が言えない」と悩まれる方は多いです。
しかも、そんな自分が嫌で、「自分自身が悪い人間になった」と、さらに自分で自分を責めてしまうケースも珍しいことではありません。辛いですね。。。
黒ごまさんの場合、その「会いたくない相手」が同僚さんで、しかも「同時に妊娠し、同僚は無事に出産した」という事実が、ますますご自身を追い込むことになっているのでしょう。
同僚さんという存在そのものが、失くされたお子様のことを思い出させるという不安を大きくしているのですね・・・。

そんな状況の中で、黒ごまさんは、「長期で仕事を休むこと」を考えておられるのですね?
でも、一方で「この気持ち(苦しさ)が治まるのなら、同僚と顔を合わせて仕事を休まず頑張りたい」というお気持ちもあるのですね?

まず、前者についてですが、ものすごく辛い状況に対し「一時避難」することは大事なことです。ただ一方で、その「一時避難」がいつまでになるか、そこにも不安材料はありますね。それと、仕事を休めたとしても、「こころ安らかな休暇」になるかどうか、そこにも心配は残ります。
仕事を休んで時間ができた分、よけいにいろいろなことを考えてしまったり、「なぜ、同僚は仕事に復帰しているのに、何の落ち度もない私の方が仕事を休まねばならないか・・・」という思いが起こってきたりすることもあり得ます。
収入がなくなってしまうという現実的な問題も起こってきます。

そこで、選択肢を、もう少し広げてもいいかなあと思います。たとえば、

①今の仕事を辞めて、別の職場・仕事に移る
②今の職場で、同僚に合わない工夫をする
③今の職場で、同僚とうまくやっていく工夫をする

①については、転職そのものの大変さはありますし、あまり現実的ではないかもしれません。でも、もしそれが可能なら思い切って、新しい活躍の場を開拓するのも一つですね。

②については、たとえば、上司が「話を聴いてくれる・わかってくれる方」なら、本当の状況を話し、配置転換を再度頼むということもできますね。ただ、上司の方や職場の雰囲気によっては、そうすることが「逆効果」になる恐れもありますので、これも簡単ではありませんね。

③については、黒ごまさん自身も望んでおられることですね。
「この気持ちが治まる薬」については、精神科や心療内科、あるいは、今通院されている不妊クリニックでも、投薬の相談は出来ます。ただ、黒ごまさんが期待するような効き目はないかもしれません。
一方、そういう気持ちの持ちようを改善する方法として「認知行動療法」という治療(カウンセリング)をしてくれるクリニックも増えています。効果は期待できますが、多少、時間はかかります。

さらに、(黒ごまさんと同僚さんとの関係性がわかりませんが)もし、本音で話ができる関係であるなら、今の辛い状況を伝えてみるということも選択肢の一つです。
今の、この辛い状況は、黒ごまさんが悪いわけでもないし、同僚さんが悪いわけでもないですね。伝えることで、同僚さんも、黒ごまさんの辛い状況をわかってくれる(あるいは想像してくれる)かもしれません。
ただ、この選択肢についても、同僚さんがどういう方か(わかってくれそうな人か)どうかという点は心配ですし、カミングアウトすることで、黒ごまさんがよけいに辛い気持ちになるようなら、正しい選択肢とはいえません。

悲しみや苦しさについては、自分自身を大事にしながら、ゆっくり時間をかけることも必要だと思いますが、今回のご相談のように現実的な問題については、どこかで決断をしていかねばならないという難しさが伴いますね・・・。
黒ごまさんが結論を出していかれる何かのヒントになれば嬉しいです。

相談者:黒ごま様
回答者:伊藤 美奈子