HOME > 妊娠8ヶ月で子どもが亡くなりました。罪悪感が強く、自分の感情が主人を追い詰めているで不安です。主人とどのように接していけばよいでしょうか?

妊娠8ヶ月で子どもが亡くなりました。罪悪感が強く、自分の感情が主人を追い詰めているで不安です。主人とどのように接していけばよいでしょうか?

【ご相談内容 】
一週間程前に妊娠8ヶ月で子どもが亡くなりました。子どもの病気が原因の可能性が高いと言われています。
主人も子どものことで心を痛めており、私のことを気遣ってくれています。主人の負担にならないように気を付けていますが、「いつ死んでも良いような顔をしている」と言われることが増えました。
私自身、生への執着が薄くなったことは自覚していますが、どちらかというと亡くなった子どもにもう一度会いたいという気持ちから、「早く妊娠したい」という焦りのような気持ちを感じている自分への罪悪感のほうが強い状態です。
自分の考えや感情が主人を追い詰めているのではないかと、不安でどうしようもありません。しかし子どもが戻ってくるかもしれないという考えが今の自分を支えていることも事実です。
このような状態で、自分自身を支えつつ、どのように主人と接していけば良いでしょうか。

【 回 答 】
ポテコ。さん

初めまして。ご返信が遅れまして大変失礼致しました。

メール拝読致しました。本当におつらい経験でしたね・・・

お心の痛み、悲しみはいかばかりか、察するに
あまりあるものかと存じます。心よりお悔やみ
申し上げます。

今のお気持ちを率直に書いて下さいましたことに、
真摯に、胸の打たれる思いが致します。メール頂きました
ことに本当に感謝を申し上げます。

現在のポテコ。さんのこころの状態はいわゆるグリーフと
呼ばれるものです。亡くされたお子さまのことを痛み、悲しみ、
つらさを感じると言うことですね。グリーフには罪悪感も含まれます。
生まれて間もない小さなお子さまを亡くされた場合、次のお子さんを
望まれる方もいらっしゃいますが、今はグリーフが強く、心身に影響が
大きい状態です。次のご妊娠は少し間隔を置くことをお勧めしています。

こうした罪悪感は、同じようなご経験をされると、比較的よく
みられる感情だということがこれまでのグリーフの研究でよく
知られています。また亡くされた直後には、お子さんに戻ってきて欲しい
という気持ちも強くなりやすいものです。今のお気持ちは、こういう
経験をすると、よく見られるものであるということを知って頂きたい
と思います。

これにどう対処すればよいかは個人差があるので、一概には
言えませんが、今はお気持ちの変化が一番強い状態です。
こういうときには「今日できることは明日に延ばす」ことにして、
まずは休むことを私はカウンセリングでもお伝えするように
しています。

ご主人に負担を掛けているのでは、と気がかりでいらっしゃるの
ですね。このことも特に奥様からみると、こうした状況ではよく
みられることです。ご主人を信頼していらっしゃれば、いっそう頼る
こともあっていいかと思います。ご夫婦の信頼が続くのであれば、
しばらくそのままで続けてみてはいかがでしょうか?

もし、それでも気になるということであれば、自助グループの
分かち合いの会(例えばポコズカフェのような)がお近くに
あれば参加されてみるのも一つの手段です。話をするのは
ちょっとハードルが高いなぁ、と思うのもむしろ当然で、
最初は参加して、話をせずに様子を見ているだけで
いいと思います。

今はエネルギーを蓄えるために、まずはゆっくりと、
ご自分に一番優しく過ごして下さい。少し元気が出たら、
外に出られるかもしれませんから・・・

ずっと大雨が降り続けることはありません。いつか、
必ず雨は止みます。ポテコ。さんのお気持ちが少しでも
穏やかになり、少しでも心静かに過ごすことができるよう
になる日が訪れますことを、心より祈っております。

相談者:ポテコ。様
回答者:富田 拓郎