HOME > 妊娠22週で自損事故を起こし、その後緊急帝王切開にて出産。私の麻酔がさめるまで3時間、彼女は待っていてくれました。職場復帰への不安や、娘を犠牲にした加害者と娘を失った母親とのジレンマ。辛い現実にどのように向き合ってよいのかわかりません。

妊娠22週で自損事故を起こし、その後緊急帝王切開にて出産。私の麻酔がさめるまで3時間、彼女は待っていてくれました。職場復帰への不安や、娘を犠牲にした加害者と娘を失った母親とのジレンマ。辛い現実にどのように向き合ってよいのかわかりません。

【 相談内容 】

4月の初め、出勤途中に自損事故を起こしました。妊娠22週6日でした。
救急車で病院まで運ばれました。意識もはっきりしていましたし、体を強く打った感覚はありませんでした。しかし、午後から胎動を感じなくなり、その日の夜に緊急帝王切開にて出産しました。
私の全身麻酔が醒めるまで3時間、彼女は待っていてくれました。保育器の中の小さな体と、その小さいお口にチューブが入っているのがとても苦しそうに見えて、自ら“もうやめて下さい!”と叫んでしまいました。

主人は、早く次の子が欲しいようです。今回が初めての妊娠でした。子供は三人という家族計画もありました。主人は30代半ば、自分の年齢のことが気になっているようです。
私は、今回のことで次の妊娠生活に不安を覚えてしまいました。常位胎盤早期剥離は次回もなりやすいとか、早産の帝王切開は子宮壁の傷の回復が良くない(子宮壁が薄くなる)とか。癒着とか。ネットにはさまざまなショックな情報が溢れていて。主人の希望をきいてあげたいのですが、妊娠出産が怖いです。

そんな中、産休扱いで仕事を休んでいた私は、そろそろ復帰の日を迎えます。
上司から電話があり、同僚の妊娠を伝えられました。言葉が出ませんでした。本来私が産休を取るはずだった日、娘の出産予定日、同僚の体つきの変化、同僚の産休。
きっと、心が不安定になる日は沢山あると思います。予想して、心の準備をしていますが、今、想像していなかった不安に心が乱れています。それは、事故の日の事。月曜日の朝でした。ですので日曜日の夜にとても不安になってしまいます。月曜日の朝を迎えるのが怖い。8:20いつもの通勤ルート、想像すると頭が混乱してしまいます。息が、できなくなります。

そしてもうひとつ、娘を犠牲にした加害者と、娘を失った母親とのジレンマです。私が交通事故を起こさなければ、この子は緊急帝王切開で生まれることもなかった。事故さえなければと、主人や親から言われます。その言葉を聞くと死にたくなるのですが、なかなかできません。辛いです。この現実に、自分でもどのように向き合ったらよいか分かりません。

【 回 答 】

わたしさま
ご回答が遅れまして申し訳ございませんでした。メール、拝読しました。
これをご覧になっている今、わたしさんはどんな生活をしていますか?ご飯は食べていますか?日常生活はどう過ごしていますか?

もし、わたしさんの親友に、わたしさんと同じような経験をした人がいたとします。この親友から同じ経験を打ち明けられたら、わたしさんはその人になんと言葉をかけますか?
その言葉を、そのままわたしさん自身にかけたら、わたしさんはどんな気持ちになりますか?

今は今のことだけを考えて過ごしてください。明日のことはせず、また昨日のことも考えず、やらねばならないことは先延ばしして、今のことだけで過ごしてください。

仕事の復帰はそろそろでしょうか?仮に復帰したとしても、ご自分でできる範囲がいいと思います。

わたしさんのメールを読み、どんなお返事がいいか、よく考え、悩みました。
でも、これしか書くことができません。

今は現実に向き合えなくて当然です。向き合うことなんてしないで、逃げていいんです。向き合うことができずつらいなら、そこから逃げてください。むしろ今こそ、逃げるときです。他の人がなんと言おうが、他人の妊娠がどうなろうが、今はそうしてなんとかやり過ごす時期です。そういう時期だと思います。

今後のことが頭によぎるかもしれません。わたしさんのような経験をしたら、誰だって辛く感じます。それはわたしさんが優しく思いやりのある人間であるという証拠です。
わたしさんの親友が同じ状況にあったら、おそらくわたしさんは優しい言葉をかけ、思いやりをはせて下さることでしょう。
ご自分へ、少しでもいいので、思いやりをはせて下さい。
そしていつしか、わたしさんに安らぎと穏やかさが訪れますことを、心より祈っております。

相談者:わたし様
回答者:富田拓郎