HOME > 息子を妊娠6ヶ月で亡くしました。看護師も、助産師もみんな冷たく悲しい入院でした。生きて生まれないから仕方ないとまで言われました。今だに傷が癒えず毎日息子の名前を呼びながら泣いています。

息子を妊娠6ヶ月で亡くしました。看護師も、助産師もみんな冷たく悲しい入院でした。生きて生まれないから仕方ないとまで言われました。今だに傷が癒えず毎日息子の名前を呼びながら泣いています。

【 相談内容 】

息子を妊娠6ヶ月で失くしました。

ちいさな頃からずっとずっと子供を持つことを夢見ており、待ちに待った、大事なひととの間に出来たかわいい子供でした。
それを、6ヶ月で子宮頚かん無力症で前置破水。感染症が酷く、母体を護るために二日後に出産しました。

産声をあげず、生きて生まれず、遺骨はなく、灰くらいしか残らずに死ぬと散々助産師たちに脅されながら陣痛に耐えて生んだ息子は産声をあげて生きて生まれてくれました。
ほんのわずかな時間の触れ合いでしたが、あまりにかわいくてかわいくて、たまらない。助けてください。わたしの息子を誰か、たすけて、と叫びました。生きているの、お願いと叫びましたが、できないと。

看護師も、助産師もみんな冷たく悲しい入院でした。生きて生まれないから仕方ないとまで言われました。
生まれた息子も、滅菌トレーに入れられており、だっこを、しようにも「悪くなるからあまり触らないで」と言われて早々に連れていかれて触れあえませんでした。
退院も悪露や胸が張ったときの対処など、なにも教えてもらえず、放り出されるように退院しました。

今だに傷が癒えずに毎日夫を詰り、毎日息子の名前を呼びながら泣いています。
前を向かなければならないのにどうしたらいいかわからなくて辛いです。

【 回 答 】

さっちゃん様

大切な息子さんを妊娠6か月で亡くされたばかりのお辛いときにご連絡いただきありがとうございます。
お返事、お待たせして申し訳ありませんでした。

さっちゃんさんに関わった病院のスタッフの対応にあまりの驚きと悲しみの気持ちが湧き上がってしまい、同じ医療者として非常に残念な気持ちでいっぱいになりました。

メッセージから、さっちゃんさんの息子さんに対する深い、深い愛情を感じました。さっちゃんさんの愛情に包まれて、産声をあげて生まれてきてくださった息子さん。
さっちゃんさんは、息子さんにとって最愛のお母さんです。息子さんと触れ合った時間、その時間は短かったかもしれませんが、精一杯の愛情を注がれていたのが「あまりにもかわいくてかわいくて、たまらない」という言葉から伝わってきました。

「前を向かなければならないのにどうしたらいいかわからなくて辛いです」と気持ちを伝えてくださいましたが、「前を向かなければならない」と今は思わなくていいのです。
さっちゃんさんは、息子さんを亡くしたばかりです。大切な、大切な息子さんを亡くしたのです。そんなすぐに前を向けるはずがありません。
今のさっちゃんさんにとって一番大切なのは、十分に悲しむことなのです。

息子さんのお父さんは、さっちゃんさんの母親としての悲しみを受け取め、聴いてくださる方のようでその点はちょっとだけ安心していますが、もしかすると、お父さんとしての悲しみも抱えていらっしゃるかもしれません。そんなときは、ご夫婦で一緒に泣いてもいいのです。

また、何か伝えたい気持ちがあったり、お話したいときには、いつでもご連絡ください。

相談者:さっちゃん様
回答者:寺田 由紀子