HOME > 晩婚、不妊症で41歳で不妊治療の末に授かった我が子を30週で子宮内胎児死亡となり死産となりました。現在妊娠7ヶ月ですが元気に産めるか不安に押しつぶされそうです。

晩婚、不妊症で41歳で不妊治療の末に授かった我が子を30週で子宮内胎児死亡となり死産となりました。現在妊娠7ヶ月ですが元気に産めるか不安に押しつぶされそうです。

【ご相談内容 】

晩婚、不妊症で41歳で不妊治療の末に授かった我が子を30週で子宮内胎児死亡となり死産となりました。

現在死産から10ヶ月過ぎたところです。その後最後の凍結保存していた胚盤胞移植して妊娠成立し妊娠7ヶ月まできましたが、またいつ知らぬ間に心臓が止まってしまうかと恐怖に押しつぶされそうです。周囲から楽しみだね、赤ちゃんよく動くとか明るく聞かれるのが恐怖で聞かれるたびに暗くなります。

私には元気に産める保証はないのでまた同じ辛い経験をするのではと怖くなります。
こんなに不安で情緒不安定だとお腹の子に悪影響でたらどうしようと思うけど、どう不安な気持ちに対処したらよいかわからず、普段は不安を表出せず平静を装っていますが、周囲から聞かれたくない質問されたりすると、不安が爆発して、夫は黙って聞いてくれるだけで私の絶えない不安の苦痛はわかりようがないと思い、孤独で、自分一人であと数ヶ月この不安に向き合っていくしかないのだと思います。

なるべく人に会わないようにしてますが人から赤ちゃんを楽しみにみたいな発言を聞くのが辛いです。あと数ヶ月どうやってこの不安な気持ちを対処したら良いかと思います。

胎動があると安心しますが、胎動はずっとあるわけでないので、感じないときはまただめなのかなとか、運命は変えられないからなあと感じます。どういう未来にしろ、毎日明るく楽しい過ごした方がいいと思うけど、胎動がない時間は不安が増します。

人前では、辛さ不安をうまく隠せるようになってきましたが、一人になると不安に押しつぶされそうになります。同じ経験の人と話せたらと思うけど出会うチャンスはなかなかないです。

お腹が目立ってくるなかで、周囲からの反応で傷ついてしまうので極力引きこもっていようと思いますが、死産後の妊娠された方は同じように思うかなと思いますがいかがでしょうか。

お腹の子のことは喜んであげたいが、元気に産めるまでは喜んであげれなくてお腹の子に悪いなあと思いますが、お腹に赤ちゃんがいて幸せなのに、素直に喜んであげれなくてお腹の子に悪いなあと思うけどまた天国から地獄のようになるのではと考えると恐ろしいです。

死産後の妊娠で不安に押しつぶされそうな気持ち、周囲への返答・対応、心のバランスの取り方どう対処したらいいでしょうか。
生命力を信じて耐え忍ぶしかないかと思いつつも、辛くなりまたここに来てしまいました。

【 回 答 】

さくらくんママさま
二度目のご連絡ありがとうございます。
相談室にご連絡くださった皆様のその後の状況を気に掛けておりますので、再びご連絡くださいましたこと、有り難く思います。返信が遅れたこと、心よりお詫び申し上げます。

>晩婚、不妊症で41歳で不妊治療の末に授かった我が子を30週で子宮内胎児死亡となり死産となりました。現在死産から10ヶ月過ぎたところです。

ご妊娠されたのですね。私もとても嬉しく思います。
さくらくんママさんは、前回のときにも思いましたがご自身の状況をよくわかっていらっしゃる印象を受けました。そしてご相談を拝見し、お腹のお子さんとご主人と周囲の方のこともとてもよく考えられていると思いました。前回のときもそうでしたが、さくらくんママさんは、自分のことよりも周りに配慮するとても優しい方なのでしょうね。

>周囲から聞かれたくない質問されたりあると、 不安が爆破して、夫は黙って聞いてくれるだけで私の絶えない不安の苦痛はわかりようがないと思い、孤独で、自分一人であと数ヶ月この不安に向き合っていくしかないのだと思います。

ご主人も、さくらくんママさん同様、とても優しい方なのですね。黙って聴いてくださるのですから・・・。
ご主人は、「大丈夫」とも言えませんし、どのように声を掛けても、さくらくんママさんを心の底から安心させられることはないと理解されていて、黙って聴いてくださっているのかもしれません。

>同じ経験の人と話せたらと思うけど出会うチャンスはなかなかないです。

前回のお返事で、もし宜しければ自助グループなどがあれば参加して気持ちをお話してみては、ということをお伝えしましたが、そのような環境はなかなか難しいのですね。私が今回のご相談を拝見して気になったことがあります。それは、病院の医師や助産師、看護師の話が全く出てこなかったことです。

>お腹が目立ってくるなかで、周囲からの反応で傷ついてしまうので極力引きこもっていようと思いますが、死産後の妊娠された方は同じように思うかなと思いますがいかがでしようか。

さくらくんママさんと同じように妊娠中にお子さんを亡くされたお母様方は、その後お子さんを授かっても無事に生むまでは不安が続き、安心することはないと仰っております。医療職者として少しでもそのお気持ちをささえるために、私が以前勤務していた病院では、死産をご経験され妊娠されたお母様は、お子さんを亡くされた時期の妊婦健診より前の健診から胎児心拍モニタリングを行っておりました。
さくらくんママさんの通われている病院では、そのような対応などはございますでしょうか。全ての病院で行っている訳ではないかもしれませんが、そのお辛い気持ちを話してみてもよいと思います。

>胎動があると安心しますが、胎動はずっとあるわけでないので、感じないときはまただめなのかなとか、運命は変えられないからなあと感じます。
>どういう未来にしろ、毎日明るく楽しい過ごした方がいいと思うけど、胎動がない時間は不安が増します。

胎動につきましては、もしかすると病院から「胎動カウント」という方法をお聞きになっているかもしれません。病院によっては、妊婦さん全員を対象に説明しているところもございます。さくらくんママさんの病院では、いかがでしょうか。もし宜しければ病院で伺ってみてください。
病院では、医師や助産師、看護師という専門職がおります。さくらくんママさんのお気持ちを、妊婦健診の時に伝えてみたことはありますか?「忙しいそうで声を掛けにくい」と思うことがあるかもしれません。しかし、遠慮なくお声を掛けてください。そして思いを話してください。

>死産後の妊娠で不安に押しつぶされそうな気持ち、周囲への返答・対応、心のバランスの取り方どう対処したらいいでしょうか。
>生命力を信じて耐え忍ぶしかないかと思いつつも、辛くなりまたここに来てしまいました。

妊婦健診でお会いになる医師や助産師、看護師がさくらくんママさんのお気持ちを分かってくださっているというだけでも、気の持ちようが全然違うのではないでしょうか。私が病院に勤務していたとき、流産や死産を経験された妊婦さんが健診に来られた際には「妊婦健診以外でも、赤ちゃんのことで不安だなと思ったらいつでもいらしてくださいね」と伝えておりました。
医師も理解があって、実際に2週間に1回の健診の時期でも毎週来ていた妊婦さんもおられましたし、胎動が少ない気がすると仰っては受診されて元気な姿を確認して安心して帰られていた妊婦さんもいらっしゃいました。

自分の不安を受け止めてくださる方がいると思うだけでも違います。お腹の中でお子さんを亡くされた経験をされているお母様の不安な気持ちは、身近な方に話したからといってすっきり消えるものでは無いと思います。
実際に赤ちゃんが「元気」であると確認して安心できることも多々あります。
「『心配だったら、いつでもいらしてくださいね』と言われたことで『いつでも行っていいんだ』と思えて、その言葉に安心しました」と同じような経験をされた妊婦さんが仰ってくださったことがあります。
さくらくんママさんの通われている病院の医師や助産師、看護師にも、是非お話してみてください。

さくらくんママさんは、周りの方のことを思いやる優しさに溢れていらっしゃいます。そのため妊婦健診の際に、「皆さんお忙しそうで」とご自身の気持ちを伝えることを遠慮されていらっしゃるように見受けられました。遠慮なくお話ください。私たち医療職者は、いつでも皆さんのお気持ちに添った関わりをしたいと望んでおります。
また、お伝えしたい気持ちがありましたら、いつでもご連絡ください。

相談者:さくらくんママ様
回答者:寺田由紀子