HOME > 稽留流産後、掻把手術を受けました。術後の検診も異常はなかったのですが、部分胞状奇胎は病理検査に出さないと分からない、癌化するなどのネットの情報を見て、もし自分がそうだったらと、とても怖いです。

稽留流産後、掻把手術を受けました。術後の検診も異常はなかったのですが、部分胞状奇胎は病理検査に出さないと分からない、癌化するなどのネットの情報を見て、もし自分がそうだったらと、とても怖いです。

【 相談内容 】

第二子を10週(9週で心拍停止)で稽留流産しました。
掻爬手術を受けましたが、術前に確認した所胎児の検査はできないと言われ、染色体異常や胞状奇胎の検査など何もしてもらっていません。
第一子を特に問題なく出産しているので、必要ないと言われました。
術後の検診も受け、特に異常はなかったのですが、部分胞状奇胎は病理検査に出さないと分からない、癌化するなどのネットの情報を見て、もし自分がそうだったらととても怖いです。
病理検査を受けていなくても、医師から術後の検診で異常なしと言われれば、そのような心配はしなくても大丈夫なのでしょうか?
大丈夫じゃなければ、今からでも何か検査していただく方法などあるのでしょうか?
(経膣エコーで確認してもらっている限りでは、子宮外妊娠、胞状奇胎ではありませんでした。)

【 回 答 】

riri様
稽留流産とその後もご心配がつづいていること、心よりお見舞い申し上げます。
流産後の病理検査ですが、産婦人科診療ガイドラインを確認すると、必須ではなく、流産手術後でも「検査を行うことが望ましい」とされています。
実際、稽留流産では自然娩出するまで自然待機する治療を選択することも可能ですが、このような場合では病理検査ができないこともあります。
確かに、気になさっているように、胞状奇胎などの絨毛性疾患は肉眼だけでは診断できないこともありますし、子宮内外同時妊娠も否定はできません。
しかし、絨毛性疾患の頻度は妊娠1000件あたり1〜2件、内外同時妊娠は自然妊娠の場合1万5千〜3万妊娠に1件(生殖補助医療では0.15〜1%程度)です。
徐々に元の生活に戻る可能性が高いと考えますが、不正出血や腹痛などに気をつけていただき、必要に応じて受診していただくのがよいかと思います。
心身ともに回復されることを心よりお祈り申し上げます。

相談者:riri様
回答者:三宅 秀彦