HOME > 胎児スクリーニングで口唇口蓋裂が指摘され、大学病院で精査すると、心疾患や他にも様々な症候群を持っているのではないかとのことでした。人工中絶を決断してからも胎動があり、生きたいと言われてる気持ちになりつらくてたまりません。

胎児スクリーニングで口唇口蓋裂が指摘され、大学病院で精査すると、心疾患や他にも様々な症候群を持っているのではないかとのことでした。人工中絶を決断してからも胎動があり、生きたいと言われてる気持ちになりつらくてたまりません。

【 相談内容 】

19wの任意で行われる胎児スクリーニングで口唇口蓋裂が指摘されて、大学病院に回されました。
大学病院に行き精査して頂くと口唇口蓋裂、顎裂、そして心疾患を指摘され翌日から入院してもう少し丁寧に見せてほしいと言われました。

翌日見ていただくと心疾患がやはりあり、口唇口蓋裂、顎裂も重度(あまりここまで綺麗に裂けているのは見たことがないと言われました)そして問題の心疾患はファロー四徴症を始めとして、あるべきところに血管がない、心室が左右反対に肥大、肺につながる血管は閉鎖、心室に穴、と次々に指摘されそのほかにも染色体異常を始めとして様々な症候群を持っているのではないかということでした。
病名は強いていうのであれば「口蓋心顔面症候群」とつけられました。医師に予後を見据えてでも妊娠継続をするか、それとも羊水検査をしてから妊娠継続を決めるか、それとも検査せず人工中絶をするかを翌日までに答えを出してほしいと言われました。

私たちはこんなに病気を抱えて生まれてきても治してあげられる保証はどこにもないこと、産まれてきても運動制限などを強いて難度の手術に耐えさせて生きることに幸せを与えてあげられるのかを真剣に考え、人工中絶を選びました。

でも、決断してからも胎動があり、日に日に胎動が強くなり生きたいと言われてる気持ちになりつらくてつらくてたまりません。いっそのこと一緒に死んでしまいたいと毎日考えては泣いてしまいます。
そして、突発的な病気で遺伝性ではおそらくないと思うということですが、本当に次の妊娠がいつか叶った時に同じようなことが続いてしまわないか、考えてしまってどう気持ちを前向きに向けたらいいのかわからないです。

月曜日から入院をして出産することになります。産声のない命の終わりに向けた出産を考えると叫んでしまうほどつらくてたまらなくなります。今でもこの選択が正しかったのか毎日胎動を感じるたびに考えては苦しいです。
遺伝カウンセリングを次回の妊娠前に受けるべきなのかも悩んでいます。不妊治療(体外受精)までして授かった命を自らの決断で絶ってしまうことが余りにも矛盾していてそれも苦しくて。毎日わたしだけ朝が来ることに苦しくなります。赤ちゃんにはもう直ぐこなくなる朝が私にだけ。

みなさんどう立ち直られているのでしょうか。前向きになるまでどれだけの日数がかかっているのでしょうか。
忘れたい為ではないですが、失う間際の今でも次の妊娠に進みたくて次のことを考えて自分がひどい母親だと思っています。この子のことを忘れたわけでも消し去りたいわけでもないです。でもやっぱり赤ちゃんを手に抱きたいのです。全てのことにおいて罪悪感がいっぱいです。でもそれだと決断したのに赤ちゃんが報われないですよね。まとまらない文章ですみません。

【 回 答 】

かなさん、相談内容拝見しました。月曜日に入院されると書かれていましたので、その前に何かお伝えできればと思い、専門家のアドバイザーでありませんが書かせていただきました。

私は流産の経験はありますが、かなさんの状況とは違いますので、気持ちが分かるというような事は言えません。でも、かなさんの状況を読みながらお気持ちを想像し、少しでも気持ちを寄せることができるのならと思っています。

大切な赤ちゃんとの別れを自分で決断しなければならないことは、親にとってなんと苦しく残酷なことでしょう。

今までに、赤ちゃんとのお別れを選ばれたお母様とお話しする機会は沢山ありました。皆さん、何故自分だけが生きているのかと苦しまれていました。お母さんですから、我が子の命を優先したいに決まってます。その中で、選ぶしかなかったその道を、我が子がいない道を歩かなければならないのは、どんなに苦しいことなのでしょう。

「みなさんどう立ち直られているのでしょうか。前向きになるまでどれだけの日数がかかっているのでしょうか。」というご質問ですが、赤ちゃんを無くした悲しみや苦しみは、「立ち直る」とい表現よりも、少しずつ痛みが柔らぐようなもなだと感じています。

忘れることはできませんし、忘れる必要もありませんが、苦しいだけの日々から少しずつ、赤ちゃんへの愛しさで柔らかな気持ちを感じれる日が来ると思います。それがどれだけの時間がかかるのかは人によって違いますのでお答えするのは難しいですが、焦らずそのままの気持ちを受け止めてほしいと思います。

次の妊娠について考えることも悪いことではないので、そのことでご自身を責めすぎないようにしてください。

これから赤ちゃんとお別れる かなさんに何をお伝えできるのか考えてみましたが、うまく言葉としてお伝えできません。それでも、赤ちゃんと過ごせる時間とお別れの時間の中で少しでも温もりのある記憶があってほしいと思っています。

相談者:かな様
回答者:ポコズママの会代表 加藤咲都美