HOME > 重症妊娠高血圧腎症により23週5日、緊急帝王切開にて317g?の女の子を出産しました。 胎児発育不全で小さく産まれたものの頑張って生きてくれたのですが、壊死性腸炎にて17日でお空に行きました。通常よりも小さいうちに切ったが、次の妊娠まであけるのは他の方と一緒と考えて大丈夫か教えていただきたいです。

重症妊娠高血圧腎症により23週5日、緊急帝王切開にて317g?の女の子を出産しました。 胎児発育不全で小さく産まれたものの頑張って生きてくれたのですが、壊死性腸炎にて17日でお空に行きました。通常よりも小さいうちに切ったが、次の妊娠まであけるのは他の方と一緒と考えて大丈夫か教えていただきたいです。

【 ご相談内容 】
重症妊娠高血圧腎症により23週5日、緊急帝王切開にて317g?の女の子を出産しました。
胎児発育不全で小さく産まれたものの頑張って生きてくれたのですが、壊死性腸炎にて17日でお空に行きました。

喪失感が大きく、娘がまたわが家に新しい命として帰ってきてくれたら…と願い、妊娠を希望しています。5回目の顕微受精でようやく授かったため、今年35歳 これから授かれるかというのも不安で お空に行ってからまだ1ヶ月ほどしか経っていないのですが妊活できる日を待っています…。

帝王切開なので半年から一年はあけないと…というのはわかっているのですが、通常の赤ちゃんのサイズではなく317gでかなりまだおチビちゃんでの出産でまだ子宮が伸びてないうちに切ってしまったため、次の妊娠ができたときに子宮破裂など起きないかと不安です。
子宮は横に切ってもらい、次にリスクが少ないようにと配慮をしてもらったのですが、不安です。

早く授かりたいとは思うものの、焦って子宮摘出なんてなったらいけない…。通常よりも小さいうちに切ったが、次の妊娠まであけるのは他の方と一緒と考えて大丈夫か教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
【 回答 】

重症妊娠高血圧腎症の中、頑張って帝王切開で赤ちゃんを産んであげたのですね。
そのような中でお嬢さまをなくされたこと、心よりお見舞い申し上げます。
いろいろ不安もあるでしょうが、未来のことを考える気持ちも大切だと思います。

次回の帝王切開における子宮破裂のご心配についてですが、確かに、文献的には早産の帝王切開は、子宮破裂のリスクを高めるという報告も存在しています。
2015年に発表された論文で、帝王切開後の妊娠で子宮破裂が起きた割合について、20~26週で帝王切開を受けた人と37~41週の帝王切開で受けた人とで比較したところ、早産で帝王切開した人達では4.7倍子宮破裂が起きやすいとの結果になりました。
実際の数は、早産で1.8%(456人中8人)、正期産で0.4%(10,505人中38人)という結果なので、98%の人では子宮破裂は起きなかったということでもあります。
(なお、横に切開した場合でも1.8%でした)
しかし、この結果は早産で産んだ方を妊娠間隔で、子宮破裂の有無を比べた研究ではありませんから、長く間を開けた方が良いとは言えません。
現在のところ、一般的に言われる、半年から1年の避妊期間は必要ではないでしょうか。

ただ、もう一つ心配な点として、妊娠高血圧のことがあります。
前回の妊娠が早発重症妊娠高血圧腎症であったことから、次回の妊娠でも同じように妊娠高血圧になる可能性が高いと考えられます。
よって、次回の妊娠の前に、血圧や尿蛋白の状態が落ち着くのを確認することが大切です。
こちらも妊娠間隔を考える要素のひとつになるでしょう。

まず、心も体も万全に戻して、産科の先生とよく相談していただき、次のお子さまのことを考えていってください。
赤ちゃんがやってきてくれることをお祈りしております。

 

相談者:ひかりん様
回答者:三宅 秀彦