HOME > 2回の流産後妊娠しました。12週で大量出血し、18週でそのまま人工死産を選択しました。やっぱり産みたかったという気持ちでいっぱいです。

2回の流産後妊娠しました。12週で大量出血し、18週でそのまま人工死産を選択しました。やっぱり産みたかったという気持ちでいっぱいです。

【 ご相談内容 】

2回の流産後、なかなか妊娠せず諦めかけていたところ43歳で妊娠しました。
12週で大量出血し子宮収縮もあり流産を覚悟しましたが、赤ちゃんは強い生命力で耐えてくれ翌朝には元気な姿が確認できました。

しかし首の後に浮腫があることを指摘され、大きな病院へ。

浮腫が1cm程あり、身体全体が浮腫んでおり恐らく胎内で死亡するため

胎内で亡くなるのを待つのか、その前に処置をするのか決めるよう言われました。

しかし、その一週間後の診察では浮腫が少し引いて胎内で死亡することはないが、

心臓に重い疾患があり出産後どの位生きられるかはわからないこと、小脳にも欠陥があることを指摘され

妊娠を続けるかどうかの決断に迫られました。

ただ、最初の診察では、「どの位生きられるかわからない」だったのが、最後の診察ではその話はなく、

「常時介護が必要になる可能性もある」とのことでした。

丁度胎動を感じ始めた頃で、人工中絶をすることが本当に恐ろしく、どんな形でもいいから産んであげたい、生きさせてあげたい気持ちが大きくなりましたが、私一人で育てる訳ではなく、夫は私の気持ちは理解してくれつつも、現実的に考えて介護ができる状況ではないのではないか(両親共遠方在住、経済的な理由等)との理由で「産もう」という結論にはなりませんでした。
私は生きさせてあげたい気持ちでいっぱいでしたが、将来の見えない不安もあり、夫を説得できず、結局、18週でそのまま人工死産を選択しました。

最終的には医師の言葉を信じての決断でしたが、赤ちゃんの生命力を信じてあげられなかった、流産の危険もあったし、最初は胎内死亡すると言われた命が、お腹の中で元気にぽこぽこするまでになっていた・・・すごく生命力の強い赤ちゃんだと思いました。
その生命力を信じてあげられなかったことをとても悔やんでいます。
赤ちゃんは必死で頑張ってきたのに、どんな想いで私たちの決断を受け入れたのだろう・・・と。

曖昧な状況の中で人工中絶を決めたことは間違っていたのでしょうか。
医師の言葉が間違っていたとは思いませんが、もっと赤ちゃんの生命力を信じてあげたかった、やっぱり産みたかったという気持ちでいっぱいです。

【 回答 】

threemoonsさん

この度は,いろいろな思いの中で苦渋の決断をなさったのだと思います。

現在医療においては,”根拠に基づく医療(EBM)”といって,これまでに得られてきた医学的な知見から,最も妥当性・有用性の高いと考える医療を提供することが原則になっています。

しかし,医療において,“絶対”という言葉はなく,あの時こうしていれば,という考えが残ることも少なくありません。

さらに,赤ちゃんをお別れするための決断には,医学的要素にかぎらず,様々な要因が絡んでくるので,最後まで割り切れない思いを持ち続けることは不思議ではありません。

簡単にどちらかに決められない,これはきっと普通のことなのだと思います。

threemoonsさんは,赤ちゃんのことを大切に思って,いっぱい考えて,いろいろな事に思いをはせて,心の底から悩んであげたのではないでしょうか。
その上で,今回のお別れを決められたこと,これは,けっして間違いではないはずです。

時間は多少かかるかもしれませんが,徐々に立ち直れると思います。
本当につらいときは,信用できる人とお話をしてください。
どうしてもダメだな,と思ったときでも,誰かとつながって,助けを求めてください。

ご自身を大切にして過ごされることが,今,一番たいせつなことだと思います。

おだいじになさってください。

相談者: threemoons 様
回答者: 三宅 秀彦