HOME > 27週で死産しました。何とか毎日を過ごしていますが、真っ黒になる自分がいます。幸せな人をみると憎くて悔しくて自分と同じ思いを!と思ってしまいます。こんな気持ちは誰にも言えません。 誰も私を理解してくれない。

27週で死産しました。何とか毎日を過ごしていますが、真っ黒になる自分がいます。幸せな人をみると憎くて悔しくて自分と同じ思いを!と思ってしまいます。こんな気持ちは誰にも言えません。 誰も私を理解してくれない。

【 相談内容 】

2018年4月に27週で胎動がなくなり死産しました。死産原因は不明です。

4歳になる娘がいるので何とか毎日を過ごしています。
ですが真っ黒になる自分がいます。

妊婦さんや産まれたばかりの赤ちゃんを見るとなんで私だけこんな思いをしないといけないの!
みんな死産すればいいのに!!!
死産じゃなくても赤ちゃんに障害があればいいのに!
と、自分と同じことが起こればいい、自分だけじゃない、自分の方がマシ、幸せだと思いたい気持ちがあります。

こんな気持ちは夫にも話せません。誰にも言えません。そんな事を考えるだなんて悪いことだと認識しています。

でも本心なんです。
憎いんです。
悔しいんです。
幸せな人をみると憎くて悔しくて自分と同じ思いを!と思ってしまいます。

そんな気持ちを話せば諭されるにきまっていますし最低な鬼だと言われるだろうし。

世の中には 不妊治療をしてやっと授かった人。
流産を経験している人。
たくさんつらい経験をしている上で妊娠している方もたくさんいる。
それは分かっています。

そんなキレイ事言われるとイライラします。
反抗期の学生のように相手の正論が受け入れることが出来ません。

気持ちをコントロールし落ち着いている時もあります。

死産してから 家事がうまく出来ないし食事もなにを作っていいか分からない。
体も重い。朝も起きられない。やりたいことがあっても毎日日常を過ごすだけで精一杯です。

幸せな人をみたくない。みんな不幸になればいいんだ。
そう思います。

私が元気な赤ちゃんを産めばそんな気持ちもなくなるんだろうけど、死産後、排卵しなかったりで 希望通りいきません。

人と会うときはしんどいです。

今も何を言いたくて何を伝えたいのかも分かりません。

ただ憎くいと思う気持ちは誰にも言えない。
誰も私を理解してくれない。

 

【 回 答 】

トリケラトプスさん
お悩みを打ち明けてくださり、ありがとうございます。

赤ちゃんたちは、ママたちにわかりやすく伝えられずに突然お空に帰ってしまいます。
だから、「なぜ?」「何で、こんな悲しいことが私に起こるの?」と、大きな悲しみや驚き、怒り、様々な感情を抱きます。

まず、ひとつ確実に言えることは、「トリケラトプスさんは、悪くない。」ということです。
これは、死産になったことに対してもですが、ここに打ち明けてくださった“本心”に対してもです。

人間には「心」があります。
様々な体験から感じ、考える生き物です。

簡単には説明できない「心」を持つことは、人間に課せられた成長のための課題なのかもしれません。
「気持ちをコントロールし落ち着いているときもある」とのことですが、これは、かなり高度なこと。
待ち望んだ赤ちゃんとの別れを体験しているため、その時期がいつであろうと、どれだけの時間が経過していようと、心が混乱することはあります。

トリケラトプスさん、あなたは自分の気持ちをここに表現してくれました。
これは、心を出してくれたということです。
新たな何かを受け取るには、まず先に出すことが大切です。

いいではないですか?
悔しい、憎いという感情を抱くのも人間です。
感じてはいけない感情はありません。
何も、恥じることはない。

「誰も理解してくれない」
理解してくれなくてもいいのです。
自分のことをすべて理解されてしまったら、あなたがなくなってしまう。

あなたは、あなただけのものです。
あなたが感じることは、あなたにとって最大の価値があるのです。

あなたは、ご自分でも「悪」と感じることを、ここに出すことができています。
自分の「心」を出すことは、誰でもできる簡単なことではありません。

思うように体が動かない時もある。
日々の生活を送るだけで精一杯になる。
これも、悪いことではありません。

生きているからこそ、調子の良いときも悪いときも体験できるのです。
専門家の力が必要な時は相談すればよいのです。
そのために、医療や福祉、教育など、様々な専門職があるのです。

トリケラトプスさん
あなたが感じていること、体験していること、すべてのことを否定する必要はありません。

あなたの味わっているすべてのことを、お空に帰った赤ちゃんは見守ってくれているはずです。
「自分の選んだママは、いろいろなことを感じて体験している。」
生きているあなたでしか体験できないことだからこそ、わくわくしながら見てくれているかもしれません。

どんなあなたでも大丈夫。
大きな悲しみの中、心を出すことができた自分を、抱きしめてあげてください。

相談者:トリケラトプス様
回答者:吉田 京子