HOME > 16週で一卵性特有の病気が見つかり、夫婦で話し合った結果、人工中絶という決断をしました。たくさん悩み、たくさん泣きました。赤ちゃんへの罪悪感でいっぱいです。楽しい未来をイメージできません。不幸ばかり考えてしまします。

16週で一卵性特有の病気が見つかり、夫婦で話し合った結果、人工中絶という決断をしました。たくさん悩み、たくさん泣きました。赤ちゃんへの罪悪感でいっぱいです。楽しい未来をイメージできません。不幸ばかり考えてしまします。

【 相談内容 】

一週間前に、一卵性の双子を18週で人工死産しました。
16週で一卵性特有の病気が見つかり、病院を転々としましたが、専門の病院でも状態が悪く手術が出来ず、夫婦で話し合った結果、人工中絶という決断をしました。
たくさん悩み、たくさん泣きました。

今、気持ちの整理がつきません。
赤ちゃんへの罪悪感でいっぱいです。
産んであげられなくてごめんねって。

それと同時に、自分の未来が不安で、死について考えてしまいます。
赤ちゃんが亡くなったばかりなのに自分の心配なんて、情けないです。

今回、滅多にない状況が重なり、赤ちゃんを諦めることになりました。
漠然と、このまま不幸が重なるんじゃないか。これから大病を患うのではないか。身近な人に不幸が起こるのではないか。そんな心配ばかり常に考えてしまいます。
楽しい未来をイメージできません。
私は来年生きていられるのか。
死ぬのがこわい。
不幸ばかり考えてしまいます。
どうしたらいいのでしょうか。

【 回 答 】

ゆみさん、メール拝読致しました。
お返事が遅れまして、大変申し訳ありませんでした。

本当におつらい経験でしたね・・・なんと申し上げてよいか、言葉がありません。まだ最近のご経験ですので、今は気持ちが落ち着かないかもしれませんね・・・

罪悪感が強いのは、同じようなご経験をされた方であれば、比較的多くの方が感じることです。
お子さまの生まれることを期待され、大切に思っておられたからこそ、罪悪感が起きるのです。

それだけおつらい状況とお気持ちであれば、ご自分のことを心配することもあります。

自分はずっと不幸なのではないか、自分がダメになるのではないか・・・また、子どもが亡くなったのに、どうして自分の心配をしてしまうのかと感じて、さらに罪悪感が起きてしまうこともあるかもしれません。

ゆみさんのご経験は心の傷、いわゆるトラウマです。
トラウマというと災害や犯罪・事故などと考えやすいですが、流産や死産も大きなトラウマとなることがあります。

こうしたトラウマ的な経験をすると、罪悪感を持ったり、自分の未来が無い感覚を持ったりしやすいとされています。ゆみさんの状態は、これに当てはまるでしょう。
こうした状態は、同じような経験があれば、比較的多く見られるものであり、決して異常ではありません。
そのままにしていても、多くの場合はいずれ軽くなります。

今、どうすればよいかというのは人によりさまざまですが、何よりも今は、休みながら過ごすことになると思います。
今日できることは明日に延ばして、今できることだけで毎日を過ごしてください。

こちらに相談メールを送るのも大変だったかもしれません。
知って頂きたいことは、この状態は、必ず回復できるということです。なぜなら人間にはもともとそうした力が備わっているからです。今はご自身のことを一番に考えてご自身を大切に過ごしてください。

ゆみさんに、心安らかな日々と生活がいずれ戻りますことを、心より祈っております。

相談者:ゆみ様
回答者:富田 拓郎