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20週で人工死産をしました。人工死産したことに後ろめたさを感じたり、隠そうとする自分が情けないです。

【 ご相談内容 】

20週で人工死産をしました。私の中で、「人工」死産への後ろめたさが拭えません。
妊娠を知っていた人に、死産の報告は出来ましたが、私が決めて人工死産とした事は言えませんでした。

このサイトの掲示板、カフェ等を見て参加してみたいと思うのですが、人工死産であることに後ろめたさを感じ参加出来ません。そして自分で選んで死産したということを言えないことにも罪悪感を感じます。

胎児水腫で、11,12週の頃から元気に産まれることはないでしょうと言われていました。でも奇跡が起こるかもしれない、たとえ元気な体じゃなくてもお腹の外の世界を感じさせてあげたいから、と人工死産はしないと決めていました。

19週の頃に、医師から「この状態で生きのびた子を私は見たことありません」と言われて、自分の意思で妊娠中断を選択しました。医師は、妊娠中断を否定も肯定もしませんでした。

1人目が帝王切開のためお腹の中の子の状態によっては帝王切開になる確率が高めな事、今の状態で人工死産を選択すれば次の妊娠は確実に早く望める事(帝王切開にはならないので)中断を決めたのは、そんな理由でした。

お腹の中にいる子は19週まで頑張ったのに、その子の事を思ってではなく、次の妊娠を思って、お腹の中の子の寿命を縮めてしまいました。

妊娠中断を決めた時は、すべてを背負っていく覚悟をしていたはずなのに、今、人工死産したことに後ろめたさを感じたり、隠そうとする自分が情けないです。


【 回答 】

初めまして。お返事が遅れました。

この度は本当に大変なことになりましたね。お辛いお気持ちはまさに、はかり知れないものとお察し致します。

今は、人工死産という現実を受けいれることは難しいかもしれません。
ご相談者様ご自身、とてもご自分の判断を受けいれることはできないでしょうし、そういうご自身のことを嫌になってしまうと、今はお感じになっていると思います。

それほど大変で、お辛い状況を経験されているのです。同じ状況を経験した人であれば、たいていの人は似たように感じる、それほどの大変な状況です。
だからこそ、余計にご自分のお気持ちを人に話すことすらできなくなってしまいますよね。そしてそういうご自身のことを情けなく感じてしまうんですね。今回のことはそれほどのことなのです。

今の気持ちは、あたかも大嵐が吹き荒れるようなものかもしれません。とても厳しく、辛い大嵐で、生きるのも辛いくらいに感じられるでしょう。

そういうご相談者様から、こうしてメールを頂けたこと自体が(妙な書き方ですが)私は本当によかったと思っています。

今はとても辛くて苦しい毎日かもしれません。そういうときには、このように相談メールを(回数に限りはありますが)、送って頂くことで、今をやり過ごすことにつながるかもしれません。

もしもできそうなら、毎日のひとつひとつの生活をできるところから行っていくこともあり得るかもしれません。でも、あくまで無理のない範囲で、お願いします。

今は大嵐の最中、そう思って、静かにやり過ごすことに専念して下さい。今日やることは明日に延ばしましょう。泣きたいときは思い切り泣いて下さい。今は感情の大嵐が吹き荒れる、そういうときなのですから。

回答者: 富田 拓郎