HOME > 38週で死産しました。毎日辛くて悲しくて自分の気持ちが分かりません。いつから妊娠は可能でしょうか。最低な母親かもしれないけど、早くまた妊娠して次はちゃんと産んであげたいんです。

38週で死産しました。毎日辛くて悲しくて自分の気持ちが分かりません。いつから妊娠は可能でしょうか。最低な母親かもしれないけど、早くまた妊娠して次はちゃんと産んであげたいんです。

【 相談内容 】

11月2日に胎児心拍が確認できず、11月4日に陣痛促進剤を使用し38週で死産しました。
毎日辛くて、悲しくて、自分の気持ちが分かりません。

それでもまた次の赤ちゃんを授かりたいと思ってしまいます。次の子をと目標を持っていないと先が見えなくって余計に辛いです。いつから妊娠は可能でしょうか?
周りからは心と身体を休めてからとか、3回生理を見送ったらなどと言われますが、それ以前に妊娠を望むことはできないのでしょうか?
旦那にも気持ちを伝えて、旦那も同じ気持ちだと言ってくれています。
最低な母親かもしれないけど、早くまた妊娠して次はちゃんと産んであげたいんです。
ご回答よろしくお願いします。

【 回 答 】

やわたさん
38週という、もうすぐ赤ちゃんに会えるという時期に死産を経験され、表しようのない大きな悲しみ・苦しみの中、ご相談くださりありがとうございます。

やわたさんのように、赤ちゃんを亡くしてあまり時間が経過していない時に、妊娠を望まれる方はみえます。
何らかの目標を持っていないと、何も未来が見えないような気持ちになりますよね。

妊娠の成立には、①成熟した卵子の排卵、②受精、③受精卵の卵割・輸送、④着床、が必要となります。
この過程を進むためには、妊娠に適した体と心の状態を整えることも必要となります。

やわたさんは、今は産後すぐの時期、「産褥期」と言われる時期にあります。
産褥期は、お産が終了してすぐに始まり、産後約6~8週間かけて妊娠・出産によって生じた全身の変化が回復する時期のことを言います。
この期間の過ごし方は、生涯にわたり影響があるとされ、大切に過ごすことが必要です。
歳を重ねても、健康に過ごすために大切な時期なのです。

赤ちゃんが過ごしたお部屋である子宮は、時期的にまだ回復に至っていません。
妊娠のために必要な卵子も、ホルモンの状態が戻らないと、成熟し排卵することができません。

心の方はどうでしょう?
38週で生まれてくる間、一緒に過ごした赤ちゃんときちんとお別れできましたか?
今、ママ・パパとしてやってあげられることを、思い付く限りできましたか?

やわたさんは、ご自分のことを「最低な母親かもしれない」と書かれていますが、本当にそうでしょうか?
「自分の気持ちがわからない」と表現できているやわたさんは、最低な母親ではなく、人として素晴らしい母親なのではないでしょうか?
そんなママだから、一緒にいられる時間は短くても、どうしても会いに来たかったのではないでしょうか?

赤ちゃんの願いは一つ。
ママとパパが、「そのまま」の気持ちで過ごすこと。
自分に嘘はつかず、泣いたり笑ったり、人としての感情を体験できていること。
そんなふうに感じます。

「次はちゃんと産んであげたい」と思いますよね。
だからこそ、心と体を整えて欲しいと思います。
人の体は何かボタンのようなものを押したら、急に変化するものではありません。
時間というものも必要です。

体のことで、心のことで、不安なことがあれば、医療機関に相談しましょう。
やわたさんの状態に合わせたアドバイスがあるはずです。

お空に旅立った赤ちゃんも家族ですから寄り添っています。
焦る気持ち、どこに向けたら良いかわからない気持ち、いろいろあって当然です。

あなたが素敵な女性だから、ご主人が素敵な男性だから、赤ちゃんは来てくれました。
その事実があります。

心は揺れて大丈夫。
いつか新しい家族と出会うためにも、心と体を大切にしてくださいね。

相談者:やわた様
回答者:吉田 京子