HOME > 39週で女の子を死産しました。4年前にも初期流産をしていたので、不育検査など出来るだけのことをやってきましたが、治療の痛みや副作用に、このままでは心が疲れてしまうと思い、あの子が生まれた日にきた月経を機に辞めました。

39週で女の子を死産しました。4年前にも初期流産をしていたので、不育検査など出来るだけのことをやってきましたが、治療の痛みや副作用に、このままでは心が疲れてしまうと思い、あの子が生まれた日にきた月経を機に辞めました。

【 相談内容 】

昨年の5月1日に39週で女の子を死産しました。
4年前にも初期流産をしていたので、昨年の6月から不育検査をして卵管の手術や腸内フローラの治療、主人の白血球移植など、出来るだけのことをして亡くした子が戻ってきて欲しいという想いでやってきました。

産休中に入っていたため、そのまま仕事も辞め、今から思えば不育治療をする事で心の穴を埋めていたのかもしれません。

年齢も36になり、願えば叶うことなく不育治療にかかる費用と毎月やってくる月経、治療の痛みや副作用にこのままでは心が疲れてしまうと思い、あの子が生まれた日にきた月経を機に辞めました。

主人以外には本音を漏らすことが出来ず、家族にも心配してくれる友人にも、どう本音を出せばいいか、きっとわかってもらえず、言ったことを後悔しそうで時々景色が真っ暗に感じます。
普通に笑い、生活し、きっと周りはもう大丈夫と思ってるだろうし、直後には仕事を休むために心療内科へ2度ほどいきましたが、本音を出すことはできず、心療内科に行くことがストレスで辞めました。

次の子が出来れば報われるなんて思っているうちは、きっときてくれないんだろうな。
生きるってこんなにしんどいことだと痛感しています。だからといって、私が死ねば私と同じ想いを私の家族がする。

どうしたらいいんですかね。

【 回 答 】

咲さま

ご返信が遅れまして、本当に申し訳ありませんでした。
メール拝読致しました。

1年になるのですね・・・これだけいろいろ咲さんも、ご主人さまも一生懸命にやったのに、という深い悲しみが感じられました。それだけのことだったのですから、辛さもひとしおだろうとお察しします。なんと申し上げてよいのか・・・言葉がありません。

不育症の治療でおそらく心理的にも(ただでさえ)、かなり大変だったことと拝察します。加えて、お子さまが亡くなられ、さらに不妊治療を終えるという決断と、二重三重にも辛いことが重なったことで、心身ともに疲れ果ててしまったのでしょう。予想外の事態が起きた後の心の傷をトラウマ、大切な人を失った後の悲しみをグリーフと呼びますが、咲さんの今の状態はトラウマとグリーフが何重にも重なった状態かもしれません。

今の思いを正直に、こうして書いて下さったことに、心からの敬意を表します。そして亡くなられたお子さまのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

今は死にたくなる程の思いをお持ちなのも、無理もないです。
それだけの経験だったのですから、死にたくなってしまいますよね。
でも死んでしまったらご家族が同じ思いを・・・というお気持ちもまたある。
辛い気持ちが続いてしまいますね。でもそれだけ咲さんはお優しい方なのですね。

今どうしたらいいのかというのは、本当に難しい問いです。
まさにどうすればいいのか、私もはっきりとは言えません。

でもどんな辛い経験があっても、人間には回復する力があります。
どんな経験をしても、回復できるというのが人間です。

なにより咲さんはこのメールを書いて下さいました。なんとかしたいという思いがあるからですよね。ここに何かの意味があるように思います。

これだけ何重のトラウマ、グリーフを経験されたのです。
今は、今日できることを明日に延ばして、休んでみるというのも一つのやり方です。また、トラウマやグリーフの専門家(臨床心理士など)の元を訪れてみるのも
方法です。こうした専門家はトラウマやグリーフにどう向き合うかをよく知っています。咲さんとの相性もあるので、調べてみることをお勧めします。あるいはポコズママの会のポコズカフェのような自助グループの会がお近くにあれば、そういう会を利用することもできるかもしれません。

今は休みながら、エネルギーを蓄えていくということも大切です。必ず、こうした辛い感情から回復することができます。どうかこのことだけは忘れないで欲しいと
思います。

土砂降りの雨でも、いつかは晴れます。晴れる日が咲さんにも訪れますことを、本当に心からお祈りしております。

相談者:咲様
回答者:富田拓郎